24時間ジムの集客を安定させるために、広告は重要な施策の一つです。ただし、広告を出し続けるだけで、店舗のマーケティングが完成するわけではありません。広告で地域の人との接点をつくりながら、Instagramの運用、ホームページの整備、SEO、Googleビジネスプロフィールの運用、LINEでの情報発信、過去の問い合わせへの再案内、チラシや紹介など、広告以外の集客経路も少しずつ育てていく必要があります。

ここで大切なのは、「広告をやめて、無料の集客に切り替える」という考え方ではないことです。広告を集客の土台として維持しながら、別の経路を増やし、それぞれが補い合う構造をつくります。今すぐ入会を検討している人に見つけてもらう接点と、将来の入会候補者に覚えてもらう接点、そして一度興味を持った人と関係を続ける接点を、段階的に整えていくということです。

とはいえ、予算が限られている店舗で、最初からすべての施策に取り組むのは現実的ではありません。零株式会社では、まず広告と、その受け皿になるページ・計測環境を整え、見学や入会につながる基本構造をつくることから始めます。そのうえで、実際の反応と予算を確認しながら、次に育てるべき集客経路をご提案する進め方を基本としています。

この記事では、24時間ジムの集客について、広告の運用方法だけでなく、広告を続けながら他の集客構造をつくる考え方と、少額予算から段階的に進める方法を解説します。

24時間ジムの集客は「広告か、それ以外か」の二択ではない

広告だけに依存せず、広告をやめることも目的にしない

集客を考えるときは、「広告を続けるか、SNSやSEOへ切り替えるか」という二択にしないことが大切です。私たちは、広告と他の施策を競合するものではなく、役割の異なる接点として組み合わせます。

例えば、Instagram広告でジムを知った人が、その日は入会せず、後日ホームページで料金や設備を確認する。その後、公式アカウントの投稿で館内の雰囲気を見て、LINEで質問し、見学を申し込む。このような経路を想定すると、広告だけ、ホームページだけ、LINEだけで集客を評価するのではなく、それぞれがどうつながっているかを考える必要があります。

広告は新しい人との出会いをつくり、ホームページは比較検討に必要な情報を伝え、SNSは店舗の雰囲気を見せ、LINEは検討中の人とのやり取りを支える。このように役割を整理しておけば、一つの施策だけですべてを解決しようとする必要がなくなります。

目指すのは「広告費をゼロにすること」ではなく、「一つの経路だけに頼らず、予算配分を選べる状態をつくること」です。広告以外の経路が育ってきたら、その成果を見ながら広告費を調整することもできます。ただし、広告を減らすこと自体を目標にするのではなく、店舗全体の入会数、継続状況、集客にかかる費用を見て判断します。

他の施策を始めるのは、広告が完全に完成してからではない

「まず広告の構造をつくる」といっても、広告以外のことを何もしない期間を設けるわけではありません。料金が分からないホームページ、予約できないフォーム、情報が古いGoogleビジネスプロフィールをそのままにして広告を出しても、広告を見た人を適切に案内できません。

そのため、ホームページの基本情報、見学・入会の申し込み方法、店舗情報、問い合わせ対応、成果計測といった最低限の整備は、広告の準備と同時に進めます。一方で、本格的な記事制作、継続的なSNS運用、LINE配信の拡充、定期的なチラシ配布などは、予算と優先順位に応じて段階的に追加します。

最初から大きなホームページを作り直したり、毎日SNSへ投稿したりすることが必要なのではありません。まずは入会につながる基本動線を整え、その後に、継続して運用できる集客経路を一つずつ増やしていきます。

広告は一時的な販促ではなく、集客構造の一つとして維持する

広告停止の影響は、停止した月だけでは判断できない

広告を長期間停止した場合の影響については、海外のマーケティング研究でも検討されています。Nicole Hartnettらが関わるEhrenberg-Bass研究所の研究では、広告を長期間停止したブランドで、販売数量が年々低下する傾向が報告されています。公開レポートでは、停止前と比較した販売数量が、1年後に平均16%減、2年後に平均25%減となっています(出典:Ehrenberg-Bass Institute「What happens when brands stop advertising?」)。

ただし、この研究は主に消費財ブランドを対象にしており、24時間ジムの少額広告を直接検証したものではありません。また、研究者自身も、対照実験ではないため広告停止だけを売上変化の原因と断定できないと説明しています。「広告を止めれば、どの店舗でも必ず同じ割合で売上が減る」という意味ではなく、長期停止のリスクを考える材料として捉える必要があります(出典:Ehrenberg-Bass Institute Q&A)。

この研究から店舗運営への示唆として考えたいのは、広告を停止した直後に入会者が減らなかったとしても、それだけで長期的な影響がないとは判断できないということです。私たちは、短期の反応だけで広告全体を止めるのではなく、継続できる予算をあらかじめ決め、その範囲で内容や配分を改善していく方針を重視しています。

売上が良い月も悪い月も、一年間続けられる金額を決める

広告予算は、「今月は売上が良かったから多く使う」「今月は厳しいから全部止める」という決め方だけにしないことをおすすめします。まず、店舗の固定費や資金繰りを踏まえ、売上が良い月も悪い月も、一年間維持できる基礎予算を設定します。

そのうえで、設備の追加や新規オープンなど、特別な訴求を行うときの追加予算と、他の集客経路を育てるための予算を分けて考えます。年間の集客予算の中で、広告を維持する費用と、新しい施策へ取り組む費用をどう配分するかを設計するということです。

予算が厳しい時期には、店舗や配信内容によって、日予算を数百円程度まで絞る選択肢も考えられます。ただし、数百円を入れておけば十分な認知や入会が得られる、という意味ではありません。予算を減らすときは、媒体やキャンペーンを整理し、限られた金額でも意味のある接点を残せるかを確認します。

また、継続するのは集客の接点であり、成果の悪い広告そのものではありません。対象外の検索語句、実態に合わない広告表現、反応の乏しい素材は見直します。資金繰りを危険にさらしてまで配信を続けるのではなく、無理のない範囲で接点を維持しながら、使い方を改善していくことが基本です。

マーケティングの手法|最初に整えたい広告の構造

「エリア×ジム」の検索広告で、検討中の人との接点をつくる

まず検討したいのが、「〇〇駅 24時間ジム」「〇〇区 ジム」「〇〇駅 フィットネスジム」といった、地域とサービスを組み合わせた検索への広告配信です。Googleの検索広告に加え、商圏や予算に応じて、Yahoo!検索に配信するLINEヤフー広告の検索広告も候補にします。LINEヤフー広告の検索広告は、検索キーワードに応じてYahoo! JAPANなどの検索結果に広告を表示する仕組みです(出典:LINEヤフー for Business 広告ヘルプ)。

広告文では、店舗名だけでなく、駅からの距離、料金、設備、利用できる時間、見学方法など、比較検討に必要な情報を伝えます。クリック先も、その店舗の情報がまとまったページにし、広告を見て興味を持った人が、改めて必要な情報を探し直さなくてよい構成にします。

ただし、「検索広告なら必ず高い予約率で安定する」とは考えません。検索語句、競合、料金、店舗の特徴、ページの内容によって結果は変わるため、実際に見学や入会へ進んだ検索を確認しながら調整します。

指名検索で、店舗を覚えている人を適切に案内する

地域名を含む検索とは別に、店舗名やブランド名で検索する人への案内も整えます。「〇〇ジム 料金」「〇〇ジム 見学」「〇〇ジム 入会」といった検索に対して、その人が必要としている情報へ進めるようにします。

指名検索広告は、店舗をすでに知っている人の案内として位置付けます。Instagram広告やチラシ、紹介などで店舗を知った人が、後から名前を検索する場面を想定し、入口を整えるという考え方です。

一方で、指名検索からの入会を、すべて広告が新たに生み出した成果として扱わないことも重要です。自然検索から入会していた可能性も考慮し、地域名を対象とする検索広告とは分けて確認します。指名広告を維持するか、どの程度の予算を配分するかも、検索結果の状況と実際の成果を踏まえて判断します。

Instagram広告で、通える地域の人に店舗を覚えてもらう

Instagram広告では、フィードやストーリーズを中心に、実際に店舗へ通える商圏を意識して広告を設計します。広い地域から反応を集めることよりも、自宅や勤務先、通勤経路から利用できる人に、店舗の存在と通う理由を伝えることを重視します。

例えば、仕事帰りの利用を想定するなら「帰宅前に、30分だけ自分の時間」、近隣住民なら「いつもの生活圏で、運動を始める」、早朝の利用なら「一日の始まりに、自分のペースで」といった表現が考えられます。設備や料金を伝える広告に加え、利用する場面をイメージできる広告も用意するということです。

ここでは、広告を見たその日に入会する人だけを想定しません。まだ具体的にジムを探していない人にも、店舗名や特徴を覚えてもらう接点をつくります。ただし、認知を目的とする広告であっても、表示回数だけで評価せず、商圏内での届き方や店舗への関心、入会までの反応を確認しながら改善します。

Googleビジネスプロフィールと連携し、マップ上の接点を整える

Googleマップで店舗を探す人に向けた広告配信も検討します。Google広告では、Googleビジネスプロフィールとの連携や住所アセットの設定によって、Googleマップへの広告掲載に必要な店舗情報を連携できます。なお、Googleの公式案内では、Googleマップだけに限定した広告配信はできないとされています。対応するキャンペーンを通じて、マップを含む掲載面への配信を設計します(出典:Google 広告ヘルプ)。

24時間ジムでは、施設を利用できる時間と、スタッフが対応できる時間を分けて案内することが重要です。見学や入会手続きのために来店した人が、必要な案内を受けられない状態にならないよう、広告と店舗情報の整合性を確認します。

また、マップへの広告配信と、通常のGoogleビジネスプロフィールの運用は別の取り組みです。広告を出しながら、住所、写真、設備、営業時間、問い合わせ先などの情報を正確に整え、広告以外の表示から訪れた人も迷わず判断できる状態をつくります。

分散するのは、予算だけではなく役割

複数の広告を組み合わせる目的は、すべての媒体に同額を配ることではありません。検索広告では検討中の人との接点をつくり、Instagram広告では地域での認知を育て、指名検索では店舗を知っている人を案内し、Googleマップでは場所を確認する人との接点を整えます。

ただし、媒体を増やせば月ごとの波が必ず打ち消し合い、入会者数が一定になるわけではありません。同じ商圏の需要に影響される経路もあり、検索広告とマップ広告のように、同じプラットフォーム上の接点もあります。分散は安定を目指すための設計であって、成果を保証する仕組みではありません。

また、少額予算では最初からすべてを細かく分けず、優先する接点を選んで始めます。将来的に複数の経路を持つことと、初月からすべてへ薄く予算を配ることは分けて考える必要があります。

広告と他の施策をつなぐのは、一貫したブランドの印象

「何のジムとして覚えてもらうか」を決める

広告、Instagramの投稿、ホームページ、LINE、チラシを別々に作るときも、ブランドとして何を伝えるかは統一します。媒体ごとに言っていることが変わるのではなく、同じ店舗の特徴を、接点に合わせた方法で伝える設計です。

アル・ライズとローラ・ライズの『ブランディング22の法則』には、消費者の頭の中で一つの言葉とブランドを結びつけることを目指す「言葉の法則」があります。24時間ジムでも、伝える価値の焦点を絞るための指針として活用できます(出典:Profile Books「The 22 Immutable Laws of Branding」)。

例えば、「続けやすさ」を中心にするなら、アクセス、料金の分かりやすさ、利用時間、短時間でも利用しやすい設備などを、一貫して伝えます。「初心者の始めやすさ」を軸にするなら、初回の利用案内やマシンの説明、相談できる時間など、実際のサポート内容を示します。

重要なのは、印象的な言葉を選ぶだけでなく、その言葉を店舗の実態で裏付けることです。広告では初心者向けと訴求しているのに、初めて来店した人が何をすればよいか分からない状態では、伝えたいブランドと体験が一致しません。

ペルソナごとに伝え方を変え、ブランドはばらばらにしない

ペルソナと呼ばれるお客様像の設定は、広告や投稿でどのような利用場面を見せるかを考えるために使います。仕事帰りの会社員、日中に時間を取りやすい近隣住民、早朝に活動したい人では、伝えるべき場面が異なります。

一方で、店舗名、ロゴ、色、基本となるメッセージまで毎回変える必要はありません。「続けやすさ」という軸を共通にしながら、仕事帰りには通勤動線、近隣住民には近さ、早朝利用者には時間の自由さを伝えるなど、同じ価値を異なる場面から説明します。

この考え方を広告以外にも広げます。ホームページでもSNSでもLINEでも、同じブランドの特徴が伝わるように整えることで、施策を増やしても発信が散らばらない構造を目指します。

広告を続けながら、他の集客構造も育てていく

ホームページとSEO|比較検討に必要な情報を蓄積する

ホームページは、広告をクリックした人だけのために作るものではありません。店舗名を聞いた人、SNSを見た人、チラシを受け取った人など、さまざまな接点から訪れた人が判断できる情報を整えます。

24時間ジムであれば、月会費だけでなく、初期費用、設備、混雑時の利用ルール、見学方法、スタッフ対応時間、入会手続き、休会・退会の条件などを分かりやすく掲載します。料金の一部だけを大きく見せるのではなく、入会前に必要な情報を確認できる構成にするということです。

そのうえで、現場で繰り返し聞かれる質問を、FAQや記事として蓄積します。「初めて利用するときは何を持っていけばよいか」「マシンの使い方は誰に聞けばよいか」「見学だけでも申し込めるか」といった質問から始めれば、広告やLINEでも案内に使えるコンテンツになります。

SEOを目的とした発信も、単に記事数を増やすのではなく、その店舗を検討する人の疑問に答える内容から進めます。全国の人を広く集める記事よりも、まずは自店への入会判断に必要な情報を充実させる方針です。

Instagram運用|広告で伝えきれない店舗の日常を見せる

Instagramの通常投稿では、広告だけでは伝えきれない情報を補います。館内の雰囲気、入口からの動線、設備の使い方、清掃やメンテナンス、スタッフの案内、新しいマシンの紹介など、入会前に知っておきたい情報を発信します。

ここで目標にするのは、フォロワー数を増やすことだけではありません。広告を見て気になった人がアカウントを開いたときに、自分が利用するイメージを持てる状態をつくります。広告と通常投稿を別々に考えるのではなく、広告で興味を持った人の確認先としても設計します。

予算や人員が限られている場合には、撮影した素材を複数の用途で活用します。館内を紹介する動画から短い広告素材を作り、同じ撮影で得た写真をホームページやGoogleビジネスプロフィールにも使うなど、制作の負担を増やしすぎずに情報を充実させます。

Googleビジネスプロフィール運用|広告以外でも店舗を判断できる状態にする

Googleビジネスプロフィールでは、店舗情報の正確さ、写真の充実、営業時間の更新、口コミへの対応などを継続します。Googleは、ローカル検索の順位を主に関連性、距離、知名度に基づいて決定し、正確で充実したビジネス情報の提供を推奨しています。また、金銭を支払って通常のローカル順位を上げることはできないと説明しています(出典:Google ビジネスプロフィール ヘルプ)。

そのため、広告を出しているから通常の情報整備は不要、とは考えません。広告で店舗を知った人がマップを確認する場合も、広告を経由せず近隣のジムを探す場合も、判断に必要な情報が整っている状態を目指します。

ただし、投稿を増やせば必ず上位表示されるという考え方にはしません。まずは基本情報と実態を一致させ、店舗を検討している人にとって役立つ写真や案内を整えることから始めます。

LINE配信|今すぐ入会しない人との接点を残す

LINE公式アカウントは、友だち追加した人へのメッセージ配信や、個別のチャット、あらかじめ用意した内容を届けるステップ配信などに対応しています。こうした機能を、見学前の疑問への案内や、検討中の人とのコミュニケーションに活用します(出典:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント」)。

例えば、見学前には持ち物や受付場所を案内し、見学後には当日説明した料金や入会方法を確認できるようにします。すぐには入会しない人に対しても、本人が受け取りを希望する範囲で、設備の追加や利用案内などを届ける設計が考えられます。

大切なのは、すべての人に同じキャンペーンを送り続けることではありません。未見学の人、見学済みの人、入会済みの人では必要な情報が違うため、運用できる範囲で案内を分けます。最初から複雑な仕組みにせず、よくある質問への対応や、見学前後の案内から整えていきます。

過去の問い合わせへの再案内|一度生まれた関心を放置しない

新しい問い合わせを増やすだけでなく、過去に問い合わせたものの入会していない人への案内も、集客構造の一つとして考えます。

例えば、見学を予約したが都合が合わなくなった人、入会時期を先送りしていた人、希望する設備がなかった人など、入会に至らなかった理由を整理します。そのうえで、再案内を希望している人に対し、状況に合う情報を届けます。設備が追加された場合にはその案内を送り、日程が合わなかった人には別の見学枠を案内する、といった方法です。

電話やメッセージによる再案内では、連絡の許可や希望する連絡方法を確認し、停止の申し出があれば対応します。また、問い合わせ日、対応内容、見学状況、入会状況を初動から記録しておけば、後から同じ情報を聞き直すことも避けられます。

この取り組みは、過去の名簿へ一律に営業することではありません。一度相談してくれた人の状況を把握し、必要な人に必要な案内を届けられる状態をつくることです。

チラシ・紹介・地域連携|オンライン以外にも接点を持つ

地域密着の24時間ジムでは、オンライン以外の接点も検討します。店舗周辺へのチラシ配布、近隣店舗との連携、会員からの紹介、周辺企業に向けた利用案内などです。

チラシであれば、店舗からの距離だけでなく、駅からの動線や住宅地のまとまりなどを見て配布地域を考えます。一度に広範囲へ配るだけでなく、対象地域や訴求を決め、反応を記録しながら継続可否を判断します。専用のQRコードや申し込み時の確認項目を設ければ、他の施策と区別して検討する材料になります。

紹介についても、「良い店舗なら自然に紹介される」と任せきりにせず、紹介したい人が案内しやすいページや見学方法を用意します。地域の企業や店舗との連携は、双方の利用者にとって意味のある内容から、小さく試す進め方が考えられます。

これらも、広告をやめるための代替策ではありません。広告とは異なる場所で店舗を知る機会をつくり、ホームページや見学へつなげるための接点として組み合わせます。

具体的な運用方法|少額予算から段階的に集客構造を増やす

初動は、広告・計測・受け皿の整備に集中する

最初に、商圏、店舗の特徴、想定する利用者、年間で継続できる予算を確認します。そのうえで、広告の訴求、配信地域、キーワード、店舗ページ、見学・入会フォーム、Googleビジネスプロフィールなどを整えます。

計測では、ページ閲覧、ボタンのクリック、見学予約完了、有料入会を区別します。Google広告には、入札の最適化などに使うメインのコンバージョンと、主に確認用として扱うサブのコンバージョンを分ける仕組みがあります。単なるクリックを入会と同じ成果として扱わないよう、店舗の目的に合った設計を行います(出典:Google 広告ヘルプ「コンバージョン アクションの目標」)。

さらに、広告管理画面だけでは分からない見学の来店状況や入会結果を、店舗側で記録します。自動入札を使う場合も、設定しただけで成果が安定すると考えるのではなく、実際の申し込みと計測結果が一致しているかを確認します。

運用開始から数か月は、広告と店舗対応の両方を改善する

広告を開始した後は、媒体ごとの数字だけでなく、申し込みから入会までの流れを確認します。広告は見られているのにクリックされないのか、ページには来るが見学予約されないのか、予約はあるが来店されないのか、来店しても入会に至らないのかを分けて考えます。

例えば、見学予約が増えていても来店されないのであれば、広告を増やす前に、予約確認や日程案内を見直します。来店しても入会につながらない場合には、広告で伝えた内容と実際の店舗にずれがないか、案内が不足していないかを確認します。

予算が少ない場合ほど、一つの数字だけで判断しないことが重要です。見学予約の獲得単価が低くても入会につながらなければ、店舗としての成果は十分とはいえません。予約単価、来店率、入会率、その後の継続状況をつなげて評価します。

3か月前後を目安に、次に育てる施策を検討する

広告運用を始めて3か月前後は、次にどの集客経路を育てるかを検討する一つの目安です。ただし、3か月で必ず広告が安定するという意味ではありません。予算、検索需要、申し込み件数、検討期間によって、判断に必要な期間は変わります。

例えば、広告で興味を持った人は増えているものの、比較検討に必要な情報が不足しているなら、ホームページやFAQを優先します。問い合わせ後に入会へ進めていないなら、LINEや見学前後の案内を整えます。地域内の認知を広げる余地があるなら、Instagramの通常運用やチラシを検討します。

このように、次の施策は「そろそろSEOを始める時期だから」「他店もLINEをやっているから」ではなく、現在の集客で不足している役割から選びます。明らかな不具合や案内不足が見つかった場合には、3か月を待たずに対応します。

広告の維持予算と、新しい経路の育成予算を調整する

他の施策に取り組むときも、広告を全額停止して予算を移す必要はありません。年間の集客予算の中で、広告の基礎配信を維持しながら、次の経路へどの程度の費用と作業時間を割り当てるかを考えます。

ただし、成果が出ている広告まで急に削り、新しい施策の費用を捻出することが常に正しいわけでもありません。広告を減らした場合の入会機会への影響と、新しい施策を育てる意義を比較して判断します。追加予算が難しければ、既存素材の再利用や、店舗側で対応できる範囲の運用から始める方法もあります。

SNS、記事、LINE、GBPの運用は、広告媒体への支払いが発生しない作業でも、撮影、制作、更新、対応の時間が必要です。「広告以外は無料」と考えず、外注費と社内の作業負担を含めて、続けられる運用量を決めます。

目的は施策数を増やすことではありません。新しい施策を始めたら、誰が、どの頻度で、何を行い、どの結果を確認するかまで決め、継続できる集客経路にしていくことです。

少額予算だからこそ、媒体運用だけでなくマーケティング全体を見る

Google広告、Instagram、SEO、LINEには、それぞれ専門的な運用が必要です。一方で、限られた予算の中では、それぞれの施策を個別に最適化するだけでなく、「今、店舗全体としてどこへ予算を使うべきか」を判断する役割が欠かせません。

例えば、広告のクリックを増やすより、予約ページを分かりやすくする方を先に行うべき場合があります。新しい問い合わせを増やす前に、すでに見学した人への案内を整えるべき場合もあります。逆に、案内や受け入れ体制は整っていても、地域の人に知られていないのであれば、広告やチラシなど認知の接点を増やす判断になります。

マーケティングミックスは、本来、広告媒体の組み合わせだけを指すものではありません。商品・サービス、価格、流通・提供方法、販促といった要素を組み合わせて考える概念です。24時間ジムでも、広告だけでなく、設備やサポート、料金、通いやすさ、見学・入会方法まで含めて整合させる必要があります(出典:American Marketing Association「The Four Ps of Marketing」)。

各媒体に特化した専門家を活用することには価値があります。ただし、少額予算の段階では、施策ごとの担当が増えることで、調整や管理に費用と時間を使いすぎないかも確認します。大切なのは、「どの媒体を運用できるか」だけではなく、「今は何を優先し、何を後回しにするか」を、店舗全体の目標から判断できる体制です。

CONSULTATION

24時間ジムの集客を、少額予算から零株式会社と整えませんか

零株式会社では、広告運用だけで完結するのではなく、広告を入口として、他の集客経路も段階的に育てる進め方をご提案しています。

ご予算が限られている場合には、最初からSNS運用、SEO、LINE、チラシなどを一度に導入するのではなく、まず広告の配信設計、成果計測、見学・入会につながるページなど、集客の基本構造を整えます。地域検索、指名検索、Instagram、Googleマップ上の接点を、商圏と予算に合わせて組み合わせ、短期の反応と中長期のブランド認知の両方を見ながら改善します。

そのうえで、運用開始から数か月を一つの目安に、実際の問い合わせ、見学、入会の状況を確認し、次に取り組むべき施策をご提案します。Instagramの運用を強化するのか、ホームページや記事を整えるのか、GBPの運用、LINE配信、過去の問い合わせへの再案内、チラシなどを追加するのか。広告の接点を維持しながら、無理なく続けられる順番で集客構造を増やしていきます。

私たちが目指すのは、広告費を増やし続けなければ集客できない状態でも、広告をやめて一つの施策へ依存する状態でもありません。店舗の状況に応じて複数の施策を組み合わせ、予算配分を見直せるマーケティングの体制をつくることです。

「まずは少額で広告の土台をつくりたい」「広告は出しているが、他の集客経路が育っていない」「何から取り組むべきか、予算の配分から相談したい」という24時間ジムの運営者様は、零株式会社へご相談ください。現在の商圏、店舗の強み、ご予算、運営体制を踏まえ、広告から始めて他の施策へ広げる、現実的な進め方をご提案します。

お問い合わせは、零株式会社公式サイトのお問い合わせ窓口、または info@rei-yokohama.co.jp までお寄せください。

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