案件概要
アパレル通販(自社EC)の広告運用支援です。課題は「広告費を増やせないのに売上は伸ばしたい」「P-Maxを回しているが"当たる訴求"が分からず、配信がブレる」「セールや季節波動に売上が左右される」でした。
そこで、コトラー理論(Segment of One / 5A)を"知識"ではなく、広告アカウントの設計とクリエイティブ運用ルールに落とし込み、少額でも再現性のある勝ち筋を作る方針で進行しました。
ご予算
基本は月6〜10万円帯で運用(検証〜改善のベース)。繁忙期(12月)は"投資月"として約30万円まで増額し、勝ちクリエイティブの発見に全振り。翌月(1月)は"回収月"として約8万円に絞り、勝ちパターンのみ残して利益効率を最大化しました。
| 月 | 広告費 | 売上 | ROAS |
|---|---|---|---|
| 2025.09 | ¥60,000 | ¥600,000 | 1,000% |
| 2025.10 | ¥80,000 | ¥1,000,000 | 1,250% |
| 2025.11 | ¥99,453 | ¥1,805,405 | 1,815% |
| 2025.12 | ¥294,902 | ¥3,826,194 | 1,297% |
| 2026.01 | ¥76,182 | ¥1,413,153 | 1,855% |
※半年間の実績
作戦
結論:「予算が少ない=不利」ではない。"誰に""どの心理状態で""何を約束するか"が揃えば、広告費は小さくても勝てる。
1) Segment of One:属性ではなく「心理状態」で切る
同じターゲットでも、月・週・イベントで欲しい理由が変わる。そこで、時期別に「刺さる心理」を3パターンに分解し、訴求・LP導線・素材を揃えました。
心理:焦り(間に合うか)+失敗恐怖(外したくない)
訴求:納期明確化/価格帯別提案/レビューで安心
心理:衝動買い/話題性/限定性
訴求:コラボ・数量限定・新作感/"今買う理由"を強める
心理:浪費回避/コスパ重視/着回し
訴求:着回し提案/実用性/コスパ/定番の安心感
2) 5Aジャーニー:月ごとに役割を分けて「勝つ」
12月は"攻め"。認知・比較の母数を作るために、あえて予算を増やし、パターンを広くテスト。ROASは一時的に落ちるのを許容してでも、勝ちパターンの探索を優先しました。
1月は"守り"。12月のデータから勝てる訴求だけに絞り、予算を最小化して回収効率を最大化しました。
3) P-Maxの"ブラックボックス"を、運用ルールで制御する
P-Maxは放っておくと「それっぽい配信」に寄る。だから、素材の投入順・削除基準・検証期間・優先訴求をルール化。感覚ではなく、勝ち筋だけが残る仕組みにしました。
媒体
Google広告(P-Max)
結果
- 2025年12月:売上 ¥3,826,194(過去最高)/広告費 ¥294,902/ROAS 1,297%
- 2026年1月:売上 ¥1,413,153/広告費 ¥76,182/ROAS 1,855%(回収フェーズで効率最大化)
- CVR:2.65%(安定推移)
要するに、「投資して学び、回収で利益を取る」。低予算でも、理論を"運用に落とす"ことで、勝ち方は作れます。