B2Bの集客は、何万PVも集めなければ始まらないのでしょうか。今回のインドネシア進出支援サイトでは、月500前後の検索クリックが生まれる規模で、初めての自然検索経由の問い合わせを得ました。そこまでにかかった時間は、プロジェクトを始めてちょうど1年です。
記事を増やすだけでなく、相談者が具体的に依頼できるサービスをページとして用意する。検索で知ってもらう入口と、何を頼むか判断するためのページを揃える仕事でした。
01 / PROJECT
インドネシア支援事業の立ち上げから、一緒に。
対象は、日本企業のインドネシア進出を支援する「インドネシア・コンサルティング」です。プロジェクトの立ち上げから関わり、サイトの企画と集客設計、その後の集客施策まで担当しました。
- 対象サイト
- インドネシア・コンサルティング ↗
- 事業内容
- 日本企業に向けたインドネシア進出支援
- 担当範囲
- 立ち上げ、サイト企画・集客設計、記事の新規投稿とリライト、サービスLP制作、SNS投稿、メルマガ配信
- 問い合わせ
- プロジェクト開始からちょうど1年で、初の自然検索経由の問い合わせ
現在のサイトでは、市場調査、進出サポート、マーケティング、翻訳・通訳などを個別に案内しています。例えば市場調査のページは調査方法や報告内容を、進出サポートのページは法人・拠点準備や採用・運営準備などの支援範囲を説明する構成です。
02 / SERVICE DESIGN
「支援できます」から、何を頼めるかが分かるページへ。
この事例でいちばん伝えたいのは、売り物をしっかり用意することです。「インドネシアの支援ができます」という説明だけでは、相談する側は自分の困りごとを頼めるのか判断できません。
「市場を調べてほしい」「現地に拠点をつくりたい」「通訳を頼みたい」。同じ海外進出でも、必要な支援は違います。相談内容ごとにサービスを分け、何をどこまで任せられるかを、できるだけ具体的に説明するページを用意しました。
売り物の抽象度を下げる。
「何でもできます」より、「この仕事を任せられます」。
営業代行なら、「テレアポ」と「商談代行」を分ける。
営業代行の会社で考えると分かりやすいと思います。「営業代行できます!」という1ページだけでなく、「テレアポできます」「商談代行します」という2つの具体的なLPを用意する。電話でアポイントを取ってほしい会社と、商談を任せたい会社では、確認したいことが違うからです。
テレアポのページなら、対象とする企業、誰に電話するか、何をもってアポイントとするか。商談代行のページなら、扱える商材、打ち合わせの進め方、見積もりや契約をどこまで担当するか。読み手の疑問を、サービスごとのページで解消していきます。
これはページ数を増やすための分割ではありません。同じ説明を別のタイトルで繰り返さず、依頼する仕事や判断材料が異なるものを分ける、という考え方です。
03 / WHAT WE DID
サービスの受け皿と、知ってもらう入口を並行してつくる。
- 01
サイトの企画・集客設計
プロジェクトの立ち上げ段階から関わり、インドネシア支援の内容を伝え、相談を受けられるサイトの構成と、検索から相談につながる流れを設計しました。
- 02
サービスLPの制作
支援内容を具体的な仕事に分け、それぞれのサービスを詳しく説明するページを制作。記事で関心を持った人が、依頼内容を確かめられる受け皿を整えました。
- 03
既存記事のリライトと新規投稿
既存記事を見直しながら、新しい記事も投稿。扱う疑問や内容が重複しないように整理し、インドネシアに関心のある人に接点を広げました。
- 04
SNSの投稿
検索を待つ以外の接点としてSNSにも投稿し、情報を継続して発信しました。
- 05
コールドリストへのメルマガ配信
月1,000件前後を目安にメルマガを配信。まだ接点のない企業にもサービスを知ってもらう活動を続けました。
SNS・メルマガも並行して実施しました。以下の検索データはGoogle検索での表示・クリックを示しており、SNSやメールからのアクセスは含みません。
04 / RESULTS
初問い合わせまで1年。検索クリックは月500前後へ。
2025年10月は、集計開始日の5日から月末までで検索クリックが4回。2026年7月には170回、8月は461回、9月は502回まで増えました。開始直後から順調に問い合わせが入ったのではなく、サイトと記事を育てながら、初めての自然検索経由の問い合わせに至るまでに1年かかりました。

クリック数・表示回数はSearch Consoleのエクスポート(2025年10月5日〜2026年10月26日)を集計。平均CTR・平均掲載順位は上の画面の表示値です。クリック数は検索結果からクリックされた回数で、PVや訪問者数とは異なります。
月別の検索クリック数と表示回数
| 月 | クリック数 | 表示回数 |
|---|---|---|
| 2025年10月(5日〜) | 4 | 299 |
| 2025年11月 | 16 | 989 |
| 2025年12月 | 30 | 2,337 |
| 2026年1月 | 36 | 2,214 |
| 2026年2月 | 24 | 2,543 |
| 2026年3月 | 58 | 5,622 |
| 2026年4月 | 54 | 2,913 |
| 2026年5月 | 73 | 2,785 |
| 2026年6月 | 79 | 3,751 |
| 2026年7月 | 170 | 5,652 |
| 2026年8月 | 461 | 14,918 |
| 2026年9月 | 502 | 15,113 |
| 2026年10月(26日まで) | 286 | 9,415 |
最初と最後の月は1か月分のデータではありません。10月の値は26日までの実績で、月末までの予測値ではありません。
B2Bでは、アクセスの大きさだけで判断しない。
月500前後の検索流入でも、将来の顧客になり得る人に届き、頼めるサービスが伝われば問い合わせにつながる。この事例は、大量のPVがない段階でも、B2Bの相談を生み出せることを示しています。
一方で、検索クリックのすべてが見込み客というわけではありません。エクスポートの上位ページには、たばこや服装、都市など、インドネシアの生活・文化を調べる記事も含まれています。広く読まれる記事で接点をつくりつつ、進出を検討する人が具体的なサービスを見つけられる構造にする、という両方の役割を考えています。
初問い合わせまでの1年はプロジェクトの運用実績です。Search Consoleだけで問い合わせの発生や経路を測定したものではなく、この資料から個別記事の問い合わせ貢献数を算出することもできません。
05 / INVESTMENT
月10万円。1年間で120万円という見方。
月10万円 × 12か月 = 年間120万円(税別)
右肩上がりの支援は、最低月10万円(税別)から。何をどこまで担当するかに応じて、個別にお見積もりします。
1年間で120万円と考えたとき、自然検索から問い合わせが来るサイトとサービスページ、蓄積した記事が残るなら、私たちは価値のある投資だと考えています。毎月の作業量だけでなく、依頼できる仕事を説明するページと、その仕事を必要とする人に見つけてもらう入口が残るためです。
ただし、最初の問い合わせ1件で120万円を回収したという話ではありません。採算は、そこから商談や受注につながるか、案件の単価や粗利がいくらかで変わります。今回の成果は、立ち上げから1年かけて、自然検索から初めて相談が入るところまで進んだことです。
年間120万円は最低月額を12か月継続した場合の計算です。すべての案件で同じ支援範囲・成果・期間を保証する料金ではありません。
06 / TAKEAWAY
集める前に、何を売るかを具体的にする。
今回、最初の自然検索経由の問い合わせが来るまでに必要だったのは、ちょうど1年でした。その間に行ったのは、サイトの企画・集客設計、サービスLPの整備、記事の新規投稿とリライト、SNS投稿、メルマガ配信です。
「支援できます」という大きな説明から、「この仕事を任せられる」という具体的なサービスへ。記事の内容を重複させずに入口を増やし、必要な人が依頼先として検討できるページを揃える。アクセス数だけを追わず、この積み重ねを続けた事例です。