みなさんこんにちは!広告代理店のメルマガ運用担当です!
今日は、海外のSEO担当者がXで紹介していた「リンク切れを使って被リンクを増やす方法」を、日本語サイトでも使える形に直して解説しますー!
投稿したのは、SEO歴8年のHridoy Rehさん(元の投稿)。この方法で質の高い被リンクを29本以上取れた、という内容です。手順は4つだけで、使う道具も無料のChrome拡張とGoogle検索だけ。有料のSEOツールがなくても始められます。
元の投稿は英語で、検索の例もメールの文面も英語圏向けです。なので今回は、日本のサイトに連絡するならどう探して、どう書けばいいかまで足しました。
検索の例・英語と日本語のメール文面・作業管理シートをまとめたExcelも置いておきます。こちらからダウンロードして、そのまま台帳として使ってください。
リンク切れを使った被リンク獲得法とは
英語では「ブロークンリンクビルディング(Broken Link Building)」と呼ばれる手法です。
よそのサイトに貼られているリンクのうち、リンク先が消えて開けなくなっているものを探します。見つけたらサイトの管理者に「このリンクが切れていますよ」と知らせ、ついでに「代わりにこのページはいかがですか」と自分の記事を紹介する。管理者が差し替えてくれれば、自分のサイトへの被リンクが1本増えます。
被リンクとリンク切れ
被リンクは、他のサイトから自分のサイトに向けて貼られたリンクのことです。Googleは被リンクを、ほかのサイトからの推薦のように扱い、ページを評価する材料の一つにしています。同じジャンルの信頼されているサイトから貼られたリンクほど効きます。
リンク切れは、リンク先のページが削除されたり、URLが変わったりして開けなくなった状態です。開くと「404 Not Found(ページが見つかりません)」と出るものが代表で、「403 Forbidden(アクセス拒否)」や、サイトごと閉鎖されているものも同じく役に立っていないリンクです。
なぜ引き受けてもらいやすいのか
いきなり「リンクを貼ってください」とお願いされても、管理者には何の得もありません。リンク切れの報告なら話が変わります。
- リンク切れを放置すると、読者がクリックしても何も見られず、ページの信頼が落ちる。管理者にとっても直したい問題です。
- どこが切れているかを探す手間を、こちらが代わりに済ませている。
- もともとリンクが置かれていた場所なので、同じ内容のページがあれば差し替えるだけで済む。
つまり、最初に相手の得になる情報を渡し、自分の記事はそのあとに候補として出す、という順番の手法です。
始める前に用意するもの
| 用意するもの | 使いみち | 費用 |
|---|---|---|
| Chrome拡張「Check My Links」 | 開いているページのリンク切れを一覧で見つける | 無料 |
| Google検索 | リンクがたくさん載っているページを探す | 無料 |
| 差し替え先になる自分の記事 | リンク切れの代わりとして紹介する | 既存記事を使うか、新しく書く |
| 連絡手段 | 管理者にリンク切れを知らせる(メール・問い合わせフォーム) | 無料 |
元の投稿のリプ欄では「Ahrefsが高くて買えない。無しでもできる?」という質問が出ていて、投稿者は「どのツールでもいい。紹介したのは探し方の一例」と答えています。Ahrefsのような有料ツールは、多くのサイトからリンクされていたのに消えたページをまとめて探すときに便利ですが、なくてもこの記事の手順は最後まで進められます。
STEP1:Check My Linksを入れる
Chromeウェブストアで「Check My Links」を検索して追加します。調べたいページを開いた状態で拡張のアイコンを押すと、ページ内のリンクを1本ずつ確かめて、正常なリンクを緑、切れているリンクを赤で色分けしてくれます。
赤くなったリンクだけをまとめてコピーできるので、あとで台帳に貼るのも楽です。数百本のリンクが並ぶページだと確認が終わるまで少し時間がかかるので、表示が止まるまで待ってから見てください。
1ページずつではなくサイト全体をまとめて調べたいときは、Screaming Frog SEO Spider(無料版は500URLまで)のようなクローラーを使う方法もあります。
STEP2:リンクがたくさん載っているページを探す
リンクの数が多いページほど、その中に切れたリンクが混ざっている確率は上がります。狙い目は、おすすめのサイトや参考資料をまとめた「リソースページ」、日本語でいう「リンク集」です。
元の投稿では、Googleで「自分のジャンル+resources」と検索して探していました。英語圏のサイトならこのままで大丈夫です。日本語のサイトを探すなら、次のような検索のしかたが使えます。「ジャンル名」の部分に、自分のサイトが扱うテーマを入れてください。
| 検索窓に入れる文字 | 見つかるページ |
|---|---|
| ジャンル名 resources | 英語圏のリソースページ(元の投稿の例) |
| intitle:resources ジャンル名 | タイトルに resources を含む英語のページ |
| ジャンル名 リンク集 | 日本語のリンク集。最初に試すならこれ |
| intitle:リンク集 ジャンル名 | タイトルに「リンク集」を含むページ |
| inurl:links ジャンル名 | URLに links を含むページ(日本語サイトにも多い) |
| ジャンル名 お役立ちサイト まとめ | おすすめサイトを紹介している記事 |
| ジャンル名 関連リンク site:ac.jp | 大学サイトの関連リンクページ |
| ジャンル名 関連リンク site:lg.jp | 自治体サイトの関連リンクページ |
選ぶときの目安は2つあります。1つは、自分のサイトと同じジャンルのページであること。関係のないジャンルからのリンクは評価につながりにくく、そもそも管理者に断られます。もう1つは、しばらく更新されていないページであること。何年も手が入っていないリンク集ほど、リンク先の閉鎖や移転が積み重なっています。
STEP3:リンク切れを見つけて、差し替え先を用意する
STEP2で見つけたページを開いて、Check My Linksを起動します。元の投稿の画像では、紅茶のリンク集の中で「Topix tea articles」というリンクが403で赤く表示されていました。こういうリンクが連絡のきっかけになります。
リンク切れを見つけたら、すぐに連絡せず、先に次の3つを確かめます。
- 元のリンク先に何が載っていたか:リンクの文言と周りの説明文から読み取ります。わからなければ、Internet Archiveの「Wayback Machine」(web.archive.org)にURLを入れると、消える前のページを見られることがあります。
- 自分のサイトに代わりになる記事があるか:同じ話題を扱っていて、元のページより詳しいか新しい記事がベストです。
- なければ書くか、見送るか:複数のリンク集で同じページへのリンクが切れているなら、その内容をカバーする記事を1本書く価値があります。1か所だけなら見送って次へ進みます。
自分の記事と関係の薄いリンク切れに無理に売り込むと、断られるだけでなく、次からメールを開いてもらえなくなります。合うものだけを拾うほうが結果的に早く進みます。
ちなみに、同じことは自分のサイトでも起きています。URLを変えたり記事を消したりすると、よそから貼られていたリンクが切れて、そこを他社の記事に差し替えられてしまうかもしれません。自分のサイト側の対策は404とURL変更の行き止まりを直すSEO改善術で解説しています。
STEP4:管理者にリンク切れを知らせる
連絡先は「お問い合わせ」「運営者情報」「著者プロフィール」のページから探します。メールアドレスがなく問い合わせフォームしかないサイトも多いので、その場合はフォームから同じ文面を送ります。
元の投稿のメール文面
元の投稿で紹介されていたメールは、英語で次の流れになっています。
| パート | 英語の原文 | 書いてあること |
|---|---|---|
| 件名 | Problem with [Their Site's Name] | 「(サイト名)の不具合について」 |
| 導入 | Are you still updating your site? I was searching for content on [Topic] when I came across your excellent page | まだ更新していますか?(テーマ)を調べていて、素晴らしいページを見つけました |
| 報告 | However, I noticed a few links didn't seem to be working | いくつかのリンクが動いていないようでした(URLを並べる) |
| 提案 | Also, I recently published [Brief Content Pitch]. It may make a good replacement | 最近(内容)の記事を公開したので、差し替え先にどうでしょう |
| 締め | Either way, I hope this helped you out | どちらにしても、お役に立てばうれしいです |
日本のサイトに送るときの文面
日本語でそのまま訳すと、いきなり「まだ更新していますか?」と聞くのは少しぶしつけです。名乗りを先に入れ、ページのどこが良かったかを一言添えて組み直しました。紅茶のブログを運営している人が、紅茶のリンク集に送る場面の記入例です。
件名:「紅茶のリンク集」ページのリンクについてのご連絡
ティーライフ研究室 運営者様
突然のご連絡失礼いたします。紅茶ブログ「リーフと暮らす」を運営している山田と申します。紅茶の産地について調べていたところ、貴サイトの「紅茶のリンク集」を拝見しました。産地ごとに情報源が分けてあり、とても参考になりました。
ひとつ気になった点がありまして、「紅茶ニュース」の欄にある次のリンクが、現在つながらないようです。
https://www.example.com/tea-news/(開くと403エラーになります)もしよろしければ、差し替えの候補として、私が毎月更新している「紅茶の新商品と産地ニュースまとめ」もご検討ください。切れているリンク先と同じく、紅茶のニュースを集めたページです。
差し替えるかどうかにかかわらず、お役に立てばうれしいです。
リーフと暮らす 山田
差し替えるのは、相手のサイト名とページ名、良かった点の一言、リンク切れのURL、自分の記事の紹介文の5か所です。Excelの「メールテンプレート」シートには、差し替え欄つきの英語版と日本語版を並べています。
返信をもらいやすい書き方
- 最初にリンク切れの報告を置き、自分の記事の紹介は後ろに回す。
- どのページの、どのリンクが切れているかをURLで具体的に書く。管理者が自分で探し直さなくて済むようにします。
- 相手のページを実際に読んだとわかる一言を入れる。宛名とページ名だけ差し替えた定型文は、すぐに見抜かれます。
- 「リンクを貼ってください」とは書かず、判断は相手に任せる。
- 返事がなければ1週間ほどあけて1回だけ再送し、それでもなければ終わりにする。
この方法の注意点
お金や物と引き換えにしない
Googleのスパムポリシーでは、お金や商品と引き換えに貼ってもらうリンクを「リンクスパム」としていて、見つかると評価を下げられることがあります。この方法が問題にならないのは、リンク切れの報告というお礼の気持ちから、管理者が自分の判断で差し替えているからです。「差し替えてくれたら謝礼を払います」と書いた時点で、同じ行為がスパム側に移ります。
返信率は高くない
元の投稿のリプ欄にも「その手法はありふれていて、この手のメールは無視される」という声がありました。英語圏では10年以上前から知られている方法なので、定型文のメールは大量に届いています。数十件送って数件取れれば上出来、くらいの見込みで件数を回してください。日本語のサイトでは、まだこの種の連絡を受け慣れていない管理者も多く、丁寧に書けば返事をもらえる余地があります。
営業お断りのサイトには送らない
問い合わせフォームに「営業・広告のご連絡はお断りします」と書かれているサイトには送りません。同じサイトの複数の担当者に同時に送る、何度も再送する、といった送り方も迷惑メール扱いされる原因になります。1サイト1通、再送は1回までにしておきます。
リンク先の品質も見る
差し替えを頼むページそのものが、中身の薄いリンク集や、どんなサイトでも載せる相互リンク集だった場合は、被リンクをもらっても評価につながりにくくなります。載っているほかのリンクが同じジャンルのしっかりしたサイトかどうかも、連絡する前に見ておきます。無料で載せてもらえる掲載先を探しているなら、無料で自社サイトを紹介できる掲載先100選も参考になります。
進み具合を台帳で管理する
件数を回す方法なので、どのサイトに、いつ、何を送ったかを残しておかないと、同じ相手に二重に送ったり、再送のタイミングを逃したりします。配布しているExcelの「作業管理シート」には、次の列を用意しました。
| 列 | 書くこと |
|---|---|
| 見つけたページURL・サイト名・ジャンル | リンク切れがあったリンク集のページ |
| リンク切れURL・元リンクの内容 | 切れていたリンクと、そこに何が載っていたか |
| 差し替え提案する自分の記事URL | 代わりとして紹介した記事 |
| 連絡先・送信日・再送日 | メールかフォームか、送った日と再送した日 |
| ステータス | 未着手/送信済み/再送済み/返信あり/リンク獲得/断られた/返信なし(プルダウンで選択) |
ステータスを選ぶと、横の集計欄に件数と獲得率が自動で出ます。何件送って何本取れたかが見えると、どのジャンルのリンク集が反応しやすいかもわかってきます。
まとめ
この記事のポイント
- よそのサイトのリンク切れを知らせ、代わりに自分の記事を紹介して差し替えてもらうのが、リンク切れを使った被リンク獲得法。
- 道具は無料のChrome拡張「Check My Links」とGoogle検索だけで足りる。
- 狙うのは同じジャンルで、しばらく更新されていないリンク集。日本語なら「ジャンル名 リンク集」「intitle:リンク集」から探す。
- 連絡する前に、元のリンク先の内容と、自分の記事が代わりになるかを確かめる。
- メールはリンク切れの報告を先に、紹介は控えめに。謝礼と引き換えにはしない。
- 返信率は高くないので、台帳で件数と結果を管理しながら回す。
派手さはない方法ですが、相手に役立つ情報を渡すところから始まるので、無理な売り込みをせずに被リンクを積み上げられます。まずは自分のジャンルで「リンク集」を検索して、1ページだけCheck My Linksにかけてみてください。
検索の例・メール文面・作業管理シートをまとめたExcel(6シート)はこちらからダウンロードできます。
それではまた次回のメルマガで!