記事を増やしているのに、読んでほしいサービスページへ人が進まない。検索順位があと少しで上がりそうな記事が、サイトの奥に埋もれている。こうした状態では、記事数を増やす前に内部リンクを見直す余地があります。
内部リンクは、同じサイト内のページ同士をつなぐリンクです。検索エンジンがページの関係を把握する手がかりになるだけでなく、訪問者が次に読むページを選ぶ道にもなります。
- Search Consoleで、表示回数があり平均掲載順位11〜20位のページを抽出する。
- そのページへ自然にリンクできる既存記事を探す。
- リンク設置後28日程度を同じ条件で比較する。
内部リンクの役割
内部リンクには、ページ間の関係を伝える役割と、訪問者を次の情報へ案内する役割があります。たとえば「内部リンクの改善方法」を説明する記事から、実際のSearch Consoleの使い方へリンクすれば、話題のつながりが明確になります。
リンクを増やしただけで順位が上がるとは限りません。リンク先の本文が検索者の疑問に答えていること、リンク元の文脈とリンク先の内容が一致していることが前提です。
Search Consoleで候補を絞る
- 検索パフォーマンスで期間を過去28日または過去3か月に固定する。
- ページタブを開き、表示回数の多い順に並べる。
- 平均掲載順位が11〜20位のページを候補にする。
- ページを開き、検索語句タブでどの疑問に表示されているかを確認する。
平均掲載順位は、複数の検索語句を平均した値です。平均が15位でも、1つの語句が8位、別の語句が30位ということがあります。ページ単位の数字だけで判断せず、検索語句と本文の対応を確認します。
| 状態 | 先に確認すること |
|---|---|
| 表示回数が多く11〜20位 | 本文の不足と内部リンク |
| 表示回数が多くCTRが低い | タイトルと検索結果での約束 |
| 順位が高くクリックが少ない | 検索需要と検索語句の一致 |
| 表示回数が急減 | URL・canonical・noindex・競合更新 |
リンク元とリンク先を決める
リンク先は、順位を上げたいページではなく、訪問者が次に読む必要があるページとして決めます。リンク元の候補は、同じテーマを扱っている既存記事、検索流入が多い記事、サービスに近い記事です。
たとえば、SEOツールの比較記事から「Search Consoleで検索語句を見る方法」へリンクするなら、ツール選びで終わらず実際の確認手順へ進めます。逆に、関連性のない記事から同じページへリンクを増やすと、読者にとって道筋が不自然になります。
アンカーテキストと設置場所
アンカーテキストは、リンク先で分かる内容を短く示します。「こちら」だけで済ませず、「Search Consoleで検索語句を確認する手順」のように、リンク先の答えが分かる表現を使います。ただし、同じ語句をすべてのページで繰り返す必要はありません。
設置場所は、関連する説明の直後が自然です。目次やフッターだけに集めず、本文中で話題がつながる箇所へ置きます。リンク切れ、リダイレクト先の不一致、スマートフォンで押しにくいリンクも確認します。
効果を測る
変更日、リンク元、リンク先、アンカーテキスト、変更理由を記録します。短期間の順位だけで結論を出さず、少なくとも28日程度たってから、クリック・表示回数・CTR・平均掲載順位を比較します。
内部リンクを追加したページの順位が動かなくても、リンク元からの回遊やサービスページへの到達が増えることがあります。検索流入だけでなく、アクセス解析のページ遷移と問い合わせまで同じ期間で確認すると、改善の意味を取り違えにくくなります。
まとめ
内部リンクは、ページを増やす施策ではなく、既存ページの関係と次の行動を分かりやすくする施策です。Search Consoleで表示回数があり11〜20位にいるページを見つけ、関連性のある記事から自然な文脈でつなぐと、改善対象を絞れます。
設置後は変更内容を記録し、検索データと回遊・問い合わせを同じ期間で確認してください。