皆さんこんにちわ!
広告代理店をやっています、零株式会社のブログ運用チームです!
SEOのツールは数が多く、同じようなことができる有料ツールがいくつもあるので、「結局どれを入れて、何に使えばいいのか」で止まってしまう方が多いです。今回は、海外のSEO専門家が紹介していたツールのリストをもとに、日本のサイト運営でどう使うかまで落とし込んで整理しました。
この記事で紹介するツールについて
元にしたのは、SEOコンサルタントのHridoy Reh氏がXに投稿した「90+ best SEO tools for you」というスレッドです。9つの分野ごとに10件ずつツールが並んでいますが、各分野の10件目は投稿者自身の有料サービスの紹介なので外し、残りの81件を載せています。
AhrefsやGoogle Search Consoleのように複数の分野に出てくるツールもあります。同じツールでも、キーワード調査に使うときと被リンクの確認に使うときでは見る画面が違うので、分野ごとに使い方を書き分けました。重複を除くと、ツールの種類はおよそ60です。
表の見方
日本語欄は「○=日本語画面あり」「△=一部対応、または英語画面だが日本語サイトでも使える」「×=英語のみ・英語圏向け」です。料金は2026年9月時点の目安で、金額は変わりやすいため載せていません。契約前に各公式サイトで確認してください。
まず揃える無料ツール6つ
81件を全部使う必要はありません。まずは無料の6つで、検索での見え方・書く記事のキーワード・表示速度・サイトの不具合を一通り確認できる状態にします。
| ツール | 役割 |
|---|---|
| Google Search Console | 検索での表示回数・クリック・順位・インデックス状況。すべての分野の土台になる |
| Google Keyword Planner + Google Trends | 書く記事のキーワード選びと、季節による検索の増減の確認 |
| Google PageSpeed Insights | 表示速度とCore Web Vitals(LCP・INP・CLS)の確認 |
| Ahrefs Webmaster Tools | 自サイトの被リンクと技術的な問題を無料で監視 |
| Screaming Frog SEO Spider(無料版) | 500URLまでのサイト全体点検。タイトル重複やリンク切れを一覧化 |
| Bing Webmaster Tools | Bingへの登録と無料のサイト監査。BingはChatGPTの検索にも使われている |
ここに有料ツールを1つ足すなら、Ahrefs・SEMrush・SE Rankingのどれか1つで十分です。キーワード調査、競合分析、順位計測、サイト監査がひとまとめになっているので、2つ契約すると機能の大半が重なります。予算を抑えたい場合はSE Rankingが選びやすいです。店舗がある業種は、これに無料のGoogle ビジネス プロフィールを加えます。
1. キーワード調査ツール
「何という言葉で検索されているか」「その言葉で上位を取れそうか」を調べ、記事のテーマとタイトルを決めるための道具。SEO作業の一番最初に使う。
記事を1本書く前に、そのテーマで月に何回検索されているか、上位が大手ばかりで割り込めないかを確かめます。ここを飛ばすと、誰も検索しない言葉で丁寧な記事を書いてしまいます。
使うタイミング:新規記事の企画時/既存記事のリライト前/新カテゴリーを作る前
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Google Keyword Planner | キーワードの月間検索数、広告のクリック単価(CPC)、関連キーワード候補を出す。 | 記事候補のキーワードを入れて月間検索数を確認し、検索数ゼロに近いキーワードを企画から外す。CPCが高いキーワードは「お金を払ってでも取りたい=売上に近い」目安になるので、収益記事の優先順位づけに使う。目安:企画のたび |
| Ahrefs(Keywords Explorer) | 巨大なキーワードDBから検索数・難易度・クリック数を出し、競合サイトが上位を取っているキーワードを丸ごと抜き出せる。 | 競合ドメインを入れて「競合が流入を得ているのに自サイトに記事がないキーワード」を洗い出し、次に書く記事リストを作る。難易度(KD)が低いものから着手する。目安:月1〜2回の企画会議 |
| Google Trends | 言葉の検索されやすさの推移(季節性・流行)をグラフで見られる。 | 季節商品や行事系の記事を「いつ公開・更新すべきか」決めるのに使う。山が来る1〜2か月前にリライトを済ませる運用にする。2つのキーワードを並べてどちらの表記が多く検索されるかの判定にも使える。目安:季節記事の計画時 |
| AnswerThePublic | Googleのサジェスト(予測変換)を「なぜ」「どうやって」などの疑問形で整理して見せる。 | 1つのテーマで読者が抱く疑問を一覧にし、記事の見出しやQ&A欄の素材にする。日本語ではラッコキーワードの方が候補が多いので、併用が現実的。目安:記事構成を作るとき |
| Ubersuggest | キーワード候補、SEO難易度、コンテンツ案を手軽に出せる。操作が簡単。 | Ahrefs等を契約していない段階や、担当者がSEO初心者のときの入門用。キーワードを入れて難易度が低い関連語を拾い、ロングテール記事の候補にする。目安:企画のたび |
| QuestionDB | Redditなどネット上で実際に投稿された質問を集めて見せる。 | 英語圏向けサイトで、読者が本当に困っていることを拾ってFAQや記事ネタにする。日本語サイトではYahoo!知恵袋やXの検索で同じことをする方が向く。目安:ネタ出し時 |
| Keyword Tool | Google・YouTube・Bing・Amazonのサジェストから、ロングテールキーワードを大量に生成する。 | Amazonのサジェストを取れるのが強み。物販・アフィリエイト記事で「購入直前の人が打つ言葉」(例:〇〇 おすすめ 軽量)を集め、比較記事の切り口を決める。目安:企画のたび |
| Keywords Everywhere | Googleの検索結果画面の横に、検索数・CPC・競合度をそのまま表示する。 | 普段の検索の中で、狙えそうなキーワードをその場で判定する。記事を書きながら関連語の検索数を確認するときにも手間が減る。目安:日常的に |
| Serpstat | キーワード調査、競合分析、キーワードのグルーピング(クラスタリング)ができる。 | 集めた数百のキーワードを「同じ記事で狙えるもの」同士に自動でまとめ、1記事=1グループの割り当て表を作る。記事同士でキーワードが重複して共倒れするのを防ぐ。目安:サイト設計・カテゴリー設計時 |
2. 内部(オンページ)SEOツール
ページ単位でタイトル・ディスクリプション・見出し・内部リンクなどを整え、Googleに内容を正しく伝えるための道具。
書いた記事の中身が良くても、タイトルが検索語とずれていたり、関連記事へのリンクが無かったりすると評価が伸びません。公開後に定期点検する前提で道具を選びます。
使うタイミング:記事の公開前後/順位が伸び悩んだ記事の点検/サイト全体の定期監査
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Google Search Console | Google検索での表示回数・クリック数・掲載順位・インデックス状況を確認し、問題を直せる。 | 「表示回数は多いのにクリック率が低い記事」を検索パフォーマンスから抽出し、タイトルとディスクリプションを書き直す。修正後はURL検査で再クロールを依頼する。目安:週1回 |
| Bing Webmaster Tools | Bing検索での表示状況を監視・改善する。サイト監査機能もある。 | Bingの検索結果はChatGPT検索などにも使われるため、登録してサイトマップを送っておく。無料のサイト監査でタイトル重複やalt抜けを拾うのにも使える。目安:月1回 |
| Ahrefs(Site Audit) | ページを巡回して技術面・内容面の問題を検出し、内部リンクを張るべき箇所を提案する。 | サイト監査を定期実行し、「内部リンクの機会」レポートから、関連記事へのリンクが足りないページにリンクを追加する。目安:月1回 |
| SEMrush(On Page SEO Checker) | 狙うキーワードごとに、上位ページと比べて足りない要素(語句・文字数・被リンク等)を改善案として出す。 | 伸び悩み記事のURLと狙うキーワードを登録し、出てきた改善案の優先度が高い順に1本ずつ直す。目安:月1回 |
| Surfer SEO | 上位の競合ページを解析し、入れるべき語句や見出し構成をリアルタイムで示す。 | 英語記事の執筆・リライト時に、エディタ上でスコアを見ながら不足トピックを補う。日本語記事では参考程度にとどめる。目安:記事ごと |
| Yoast SEO | 投稿画面でメタタイトル・ディスクリプション・キーワードの使い方・読みやすさを採点する。 | WordPressサイトで記事ごとにタイトルとディスクリプションを入力し、noindexやcanonicalをページ単位で設定する。テーマ側(Cocoon等)にSEO機能がある場合は重複しないよう片方に寄せる。目安:記事公開のたび |
| Screaming Frog SEO Spider | サイト全体をクロールし、タイトル・ディスクリプション・見出し・リンク切れを一覧化する。 | 全ページのタイトル/ディスクリプションをCSVで書き出し、空欄・重複・長すぎるものを洗い出してまとめて直す。目安:月1回 |
| Sitebulb | 内部リンク構造やページ内のエラーを図で分かりやすく示す。 | サイト構造をグラフで確認し、どこからもリンクされていない孤立ページや、階層が深すぎるページを見つけて導線を足す。目安:四半期に1回 |
| SE Ranking(On-Page Checker) | ページ単位の最適化チェックと、定期的なコンテンツ監査ができるオールインワンツール。 | SEMrushやAhrefsより安く、順位計測とページ監査をまとめて回したい小〜中規模サイト向け。重要ページだけ登録して点数の推移を見る。目安:月1回 |
3. コンテンツ最適化ツール
記事の中身(網羅性・読みやすさ・文法・内部リンク)を上位記事と比べて良くするための道具。
上位記事が扱っている論点が自分の記事に抜けていないかを確かめる道具です。英語の文章校正ツールも多く含まれるので、日本語サイトで使えるかは日本語欄を見てください。
使うタイミング:記事の執筆中/リライト時/公開前の最終チェック
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Ahrefs(Content Gap) | 競合は上位なのに自サイトは順位がないキーワードを抽出する。 | 競合2〜3サイトを入れて「全員が取っているのに自分だけ無いキーワード」を出し、既存記事に章を足すか新規記事にするかを決める。目安:月1回 |
| SEMrush(SEO Writing Assistant) | 書いている文章を、読みやすさ・SEO・独自性などの観点でリアルタイムに採点する。 | GoogleドキュメントやWordPress上で原稿を書きながら、推奨語句の抜けや読みにくい文を直す。英語記事で効果が大きい。目安:記事ごと |
| Surfer SEO(Content Editor) | 狙うキーワードの上位ページを解析し、執筆中の記事にコンテンツスコアを付ける。 | リライト対象記事を貼り付け、上位記事が扱っているのに自記事に無いトピックを確認して見出しを追加する。字数を埋めるための水増しには使わない。目安:記事ごと |
| Clearscope | AIで関連語句・適切な文字数・検索意図を洗い出し、記事の網羅性を採点する。 | 外部ライターに記事を発注するとき、Clearscopeのレポートを執筆指示書として渡し、納品物の網羅性を点数で検収する。目安:記事発注のたび |
| MarketMuse | サイト全体の内容の抜けを見つけ、AIで詳細な記事構成案(ブリーフ)を作る。 | 1つのテーマについて、どの記事が揃っていてどれが足りないかを把握し、テーマ全体を網羅する記事群の制作計画を立てる。目安:四半期ごとの企画 |
| Hemingway Editor | 長く複雑な文、受動態、副詞の多用を色分けで示す。 | 英語記事の読みやすさを上げる推敲用。日本語記事では文賢などの日本語校正ツールで代替する。目安:公開前 |
| Grammarly | 英文法の誤りを直し、トーンや明瞭さの改善案を出す。 | 英語サイトの記事・英文メール・海外向けLPの最終チェックに使う。目安:公開前 |
| ProWritingAid | 文体・語の繰り返し・文の長さのばらつきを詳しくレポートする。 | 長文の英語記事で、同じ単語の繰り返しや単調な文のリズムを見つけて直す。目安:公開前 |
| Link Whisper | WordPress内で、関連する記事への内部リンク候補を自動で提案する。 | 記事数が多いWordPressサイトで、新規記事を公開したら既存記事からのリンク候補を出してもらい、関連性が高いものだけ承認して張る。孤立記事の一覧も確認できる。目安:記事公開のたび |
4. テクニカルSEOツール
クロール(Googleの巡回)・インデックス登録・構造化データ・表示速度など、記事の中身以外の「仕組み側」の問題を見つけて直すための道具。
インデックスされない、リニューアル後に順位が落ちた、といったトラブルの原因はたいてい仕組み側にあります。無料のSearch ConsoleとScreaming Frogだけでもかなりの問題が見つかります。
使うタイミング:サイト新規公開時/リニューアル・テーマ変更の前後/インデックスが減ったとき
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Screaming Frog SEO Spider | サイトを巡回してリンク・画像・CSS・スクリプトを分析する定番クローラー。 | リニューアル前後で全URLをクロールして比較し、404・リダイレクトの連鎖・canonicalの誤り・noindex漏れを発見する。目安:月1回+改修時 |
| Sitebulb | クロール結果を分析し、問題を優先度つきで図解する。 | Screaming Frogの結果が読み解きにくいとき、優先度順のヒント一覧から上位だけ対処する。非エンジニアへの報告資料づくりにも向く。目安:四半期に1回 |
| Oncrawl | サーバーログ解析とクロールデータを組み合わせ、巡回効率と順位を改善する。 | 数万ページ規模のサイトで、Googlebotが重要ページを巡回しているか、不要ページに巡回を浪費していないかを調べる。目安:月1回(大規模サイト) |
| Screaming Frog Log File Analyser | サーバーのアクセスログを読み込み、GooglebotがどのURLをどれくらい巡回したかを見られる。 | 新記事がなかなかインデックスされないとき、ログでGooglebotが来ているかを確認する。パラメータ付きURLなど不要な巡回が多ければrobots.txtで塞ぐ。目安:問題発生時 |
| Google PageSpeed Insights | ページの表示速度を実ユーザーの数値と計測値の両方で評価し、改善案を出す。 | 主要テンプレート(トップ・記事・カテゴリー)ごとにURLを入れて、Core Web Vitals(LCP・INP・CLS)が「良好」かを確認する。目安:月1回+改修時 |
| SEMrush(Site Audit) | 140以上の項目でサイトを診断し、エラー・警告・注意の3段階に分類する。 | 定期監査を自動実行し、「エラー」から順に潰す。前回との差分で新しく出た問題だけを見れば点検が短く済む。目安:週1回(自動) |
| Schema Markup Validator/リッチリザルトテスト | 構造化データ(JSON-LD等)が正しく書かれているかを検証する。 | FAQ・パンくず・記事・商品などの構造化データを入れたら、公開前にURLまたはコードを貼って検証する。Googleの表示対象かはリッチリザルトテストで併せて確認する。目安:構造化データ変更時 |
| Ahrefs(Site Audit) | クロールやインデックスを妨げる技術的な問題を見つけて直す手助けをする。 | Ahrefs Webmaster Tools(無料)で自サイトを登録し、月1回の自動監査結果から「インデックス不可」「リダイレクト」系のエラーを確認する。目安:月1回 |
| Google Search Console | Google検索でのサイトの状態を監視・維持し、問題を切り分ける基本ツール。 | 「ページのインデックス登録」レポートで未登録理由(クロール済み・未登録、重複など)を確認し、サイトマップの送信状況と合わせて毎週点検する。目安:週1回 |
5. 表示速度(Webスピード)改善ツール
ページの読み込みが遅くて読者が離脱するのを防ぐため、遅い原因を測って特定し、キャッシュや画像圧縮で直すための道具。
表示が遅いページはスマホで読まれる前に閉じられます。測る道具(PageSpeed Insights・GTmetrix等)と直す道具(WP Rocket・Cloudinary等)を分けて考えると選びやすくなります。
使うタイミング:新テーマ・プラグイン導入の前後/PageSpeedの点数が落ちたとき/画像の多い記事を増やしたとき
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Google PageSpeed Insights | 実ユーザーの計測データと検証データの両方から、表示を速くする提案を出す。 | 改善作業の「前」と「後」に同じURLを測って効果を記録する。スマホの数値を基準にする。目安:改修のたび |
| GTmetrix | 読み込み速度の詳細レポートとスコア、具体的な改善提案を出す。 | どのファイル(画像・JS・広告タグ等)が遅いのかをウォーターフォール図で特定する。PageSpeedより原因の切り分けがしやすい。目安:改修のたび |
| Pingdom Website Speed Test | 複数の地域から読み込み時間を測り、ファイル種類・ドメイン別に容量を分解する。 | 外部ドメイン(広告・解析タグ・SNS埋め込み)が読み込み全体の何割を占めるかを見て、不要なタグを外す判断に使う。目安:改修のたび |
| WebPageTest | 複数ステップの操作込みの計測、表示の動画記録、詳細なウォーターフォールをブラウザ別に取れる。 | 「最初に何が表示され、いつ操作できるようになるか」を動画のコマ送りで確認し、ファーストビューの画像やフォントの読み込み順を見直す。目安:大きな改修時 |
| DebugBear | URLを入れるだけで速度テストができ、有料版では継続監視もできる。 | 主要ページを登録して毎日計測し、プラグイン更新や広告追加で急に遅くなった日を特定する。目安:毎日(自動) |
| WP Rocket | ページキャッシュ、キャッシュの事前生成、GZIP圧縮などで読み込みを速くする。 | WordPressサイトに入れてページキャッシュと遅延読み込みを有効にする。他のキャッシュ系プラグインと併用すると不具合の元になるので1つに絞る。目安:導入時+設定変更時 |
| SpeedCurve | 計測テストと実ユーザー計測を組み合わせ、デザイン変更がCore Web Vitalsや成約に与えた影響を追う。 | デザイン改修やLP差し替えのたびに速度とコンバージョンの関係を記録し、「速くなったら売上が上がったか」を検証する。目安:常時(自動) |
| Cloudinary | 画像・動画を閲覧端末に合わせて自動で最適化・リサイズして配信する。 | 画像の多い商品紹介サイトで、画像配信をCloudinaryに任せ、WebP/AVIF化とサイズ調整を自動化する。目安:導入時 |
| WP-Optimize | 投稿の古いリビジョン、スパムコメント、不要な一時データを削除してDBを軽くする。 | 月1回、必ずバックアップを取ってからDBの掃除を実行する。記事数が多く管理画面が重くなってきたサイトで効く。目安:月1回 |
6. 被リンク獲得(リンクビルディング)ツール
他サイトから自サイトへのリンク(被リンク)を調べ、獲得の機会を探し、依頼の連絡を管理するための道具。
被リンクは自分で作るものではなく、紹介してもらうものです。ここに並ぶ道具は、競合がどこから紹介されているかを調べ、依頼の連絡を管理するためのものです。英語圏向けの道具が多い分野です。
使うタイミング:競合との差が被リンクで開いているとき/PR・寄稿の企画時/スパムリンクの点検時
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Google Search Console(リンク) | 自サイトへの外部リンクと、よくリンクされているページを確認できる。 | 月1回「リンク」レポートを見て、新しくリンクしてくれたサイトを把握する。見知らぬ大量のリンクが急増していないかの監視にも使う。目安:月1回 |
| Ahrefs(Site Explorer) | 最大級の被リンクDBで、競合がどこからリンクを得ているかを調べられる。 | 競合サイトの被リンク元を一覧にし、自サイトもリンクをもらえそうな媒体(業界ポータル、まとめ記事、取材記事)を抽出して打診リストにする。目安:月1回 |
| SEMrush(Link Building Tool) | リンク獲得候補の抽出から依頼メールの送信・進捗管理までを1か所で行える。 | 候補サイトを登録し、依頼メールの送信状況(未送信/返信待ち/獲得)をツール上で管理する。目安:施策期間中は週1回 |
| LinkDR | 被リンクの機会を探し、依頼の連絡を自動化する。 | 英語圏の媒体に向けたリンク依頼を量産したい場合に使う。日本語サイトでは使い道が限られる。目安:施策期間中 |
| Majestic | 被リンク分析に特化し、「Trust Flow」「Citation Flow」という独自指標でリンクの質を測る。 | Ahrefsの数値と見比べて、リンク元が信頼できるサイトか、量だけのスパム的なサイトかを判定する。目安:必要時 |
| Hunter | ドメインからサイト運営者・編集者の業務用メールアドレスを探す。 | 寄稿や紹介を打診したい媒体の担当者の連絡先を調べる。送信前に相手サイトの問い合わせ窓口の指定を必ず確認する。目安:打診のたび |
| Pitchbox | インフルエンサーや媒体への依頼・フォローアップ・進捗を自動化する大規模向けツール。 | 代理店や大規模チームで、数百件単位の依頼を担当者別に割り振って管理する。目安:施策期間中 |
| Respona | メールアドレス探し、個別の依頼文作成、キャンペーン分析を1つにまとめた依頼用ツール。 | 少人数で依頼施策を回すときに、宛先探しから文面作成・効果測定までを一本化する。目安:施策期間中 |
| HARO(Help A Reporter Out) | 記者の取材依頼に専門家としてコメントを返し、掲載記事からリンクを得る仕組み。2024年末に一度終了し、その後再開している。 | 英語圏メディアへの露出を狙う場合に登録し、自社の専門分野の依頼にだけ回答する。日本国内向けにはプレスリリース配信や業界メディアへの寄稿が代わりになる。目安:毎日(依頼メールの確認) |
7. ローカルSEOツール
店舗や地域密着のビジネスが、Googleマップや「地域名+業種」の検索で上位に出るようにするための道具。
店舗や事務所がある業種では、通常の検索順位よりGoogleマップでの表示の方が問い合わせに直結します。まずGoogle ビジネス プロフィールを整え、多店舗になったら管理ツールを足します。
使うタイミング:店舗・事務所の開業時/口コミ対策/多店舗の情報を一括管理したいとき
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Google ビジネス プロフィール | Google検索とGoogleマップでの店舗・事業者情報の表示を管理する。 | 営業時間・写真・サービス内容を最新に保ち、口コミには全件返信する。投稿機能で週1回キャンペーンやお知らせを出し、インサイトで電話・経路検索の数を確認する。目安:週1回 |
| BrightLocal | 地域検索とGoogleマップでの見え方を改善・計測する事業者/代理店向けツール。 | 複数店舗や複数クライアントのマップ順位・口コミ・掲載情報を1画面で管理し、月次レポートを自動で作る。目安:月1回 |
| Whitespark | 地域検索やGoogleマップでの表示を良くする。サイテーション(店名・住所・電話の掲載)調査に強い。 | 店名・住所・電話番号(NAP)が各ポータルサイトで表記揺れしていないかを調べ、揃える。目安:開業時+半年に1回 |
| Moz Local | 各種ディレクトリの掲載情報と口コミを一括管理する。 | 北米などで多店舗展開する場合、住所や営業時間の変更を一度の入力で各サイトへ反映させる。日本の主要ポータルは対象外が多い点に注意。目安:情報変更時 |
| Local Falcon | 地図上に格子状の地点を置き、地点ごとのマップ順位を色分けで可視化する。AI回答での露出も追える。 | 「店から半径何kmまでなら上位に出ているか」を地図で確認し、弱いエリアに向けて地域名を含むページや口コミ施策を足す。目安:月1回 |
| Birdeye | 口コミ・評判・顧客とのやり取りをAIで一元管理する。 | 来店客へ口コミ依頼を自動送信し、各サイトの口コミを1画面で確認・返信する。目安:毎日 |
| Synup | ブランド向けに、掲載情報と口コミをリアルタイムで管理する。 | 多店舗チェーンで、店舗ごとの掲載情報の誤りや新着口コミを本部でまとめて管理する。目安:毎日 |
| Localo | 検索・マップ・AIでの見え方を良くするクラウド型ローカルSEOツール。やることを提案してくれる。 | 専任担当がいない小規模店舗で、ツールが出す「今週やること」(投稿・写真追加・口コミ返信)をこなすだけの運用にする。目安:週1回 |
| GeoRanker | 都市・郵便番号・国単位で検索順位を追えるローカル順位計測ツール。 | 対応エリアの市区町村ごとに「地域名+サービス名」の順位を定点観測し、出店・広告配分の判断材料にする。目安:週1回 |
8. 海外・多言語SEOツール
サイトを多言語化して海外の検索から集客するときに、国別の検索需要・順位の把握と、hreflangなど多言語特有の設定ミスの防止に使う道具。
海外向けページを作るときは、国ごとの検索需要の確認と、hreflang(言語版同士の対応づけ)の設定ミスの点検が中心になります。
使うタイミング:海外向けページの新設時/越境EC・インバウンド集客/多言語サイトの設定点検
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Google Search Console(国別・言語別) | 世界各国の検索結果での表示状況を確認し、改善につなげる。 | 検索パフォーマンスを「国」で絞り込み、どの国からどのページが見られているかを確認する。狙っていない国での流入が多いページは、その国の言語版を作る候補にする。目安:月1回 |
| Ahrefs(国別Keywords Explorer) | 数百か国のキーワード検索数を調べられ、国際的な被リンクも分析できる。 | 同じ商品・サービスについて国ごとの検索数を比べ、需要が大きい国から順に言語版を作る。現地の競合サイトも調べておく。目安:進出検討時 |
| SE Ranking(国・都市別順位) | 国・都市・郵便番号単位でキーワード順位を追跡する。 | 言語版ごとに対象国を設定して順位を計測し、国ごとの成果を分けてレポートする。目安:週1回 |
| BrightEdge | 大企業向けに、地域ごとの検索動向と顧客の検索意図を把握する。 | グローバル企業のSEO部門で、国ごとの担当者が同じ指標で成果を報告するための共通基盤にする。目安:常時 |
| Screaming Frog SEO Spider(hreflang監査) | 大規模サイトを巡回し、多言語構成・hreflangタグの誤り・言語コードの不一致を監査する。 | 言語版を公開したらhreflangレポートを確認し、相互参照の抜け(日本語→英語はあるが英語→日本語が無い等)や誤った言語コードを直す。目安:言語版追加のたび |
| Sitebulb(多言語監査) | 多言語設定や言語ターゲティングを図で詳しく監査する。 | 言語版の関係を図で確認し、どの言語版がどの国に向いているかの設定を関係者と共有する。目安:四半期に1回 |
| Weglot | サイトを翻訳し、言語別のディレクトリ構成とhreflangタグを自動で整える。 | 既存サイトを短期間で多言語化したいときに導入し、機械翻訳を下書きとして主要ページだけ人が直す。翻訳ページが増えるほど料金が上がる点に注意。目安:導入時+記事追加時 |
| Lokalise | Webサイトやアプリの翻訳作業を管理し、翻訳後もSEOに適した状態を保つ。 | 翻訳会社や社内翻訳者との作業を1か所で管理し、用語集を共有して表記を揃える。アプリとWebの両方を多言語展開する場合に向く。目安:翻訳作業のたび |
| Polylang | WordPressで2言語・多言語サイトを作成・管理できる。 | WordPressで記事ごとに言語版を紐づけ、言語切替ボタンを設置する。翻訳は人が書き、URLは /en/ などのディレクトリで分ける。目安:記事追加時 |
9. 順位計測・モニタリングツール
施策の結果として順位がどう動いたかを定点観測し、急落や改善を早く見つけるための道具。SEOは施策→計測→改善の繰り返しなので、ここが回らないと効果が分からない。
施策の効果は順位とクリック数でしか確かめられません。無料のSearch Consoleで週次の確認を習慣にし、重要なキーワードが増えてきたら有料の順位計測ツールで毎日自動計測します。
使うタイミング:常時(毎日〜毎週の自動計測)/コアアップデート前後/リライト効果の検証
| ツール | できること | 実務での使い方 |
|---|---|---|
| Google Search Console | Google検索での表示・クリック・平均順位・技術面の状態を追える。 | 毎週月曜に前週比でクリック数が大きく落ちたページを確認する。リライトした記事は、実施日の前後28日で比較して効果を記録する。目安:週1回 |
| Bing Webmaster Tools | Bingでのサイトの表示状況と順位を追える。 | Google以外の流入源として月1回確認する。AIチャット経由の参照が増えている業種では特に見ておく。目安:月1回 |
| Ahrefs Webmaster Tools | 自サイトの順位・被リンク・技術的な問題を無料で監視できる。 | Search Consoleと連携して登録し、有料版なしで自サイトの順位キーワード一覧と被リンクの増減を追う。目安:月1回 |
| SE Ranking(Rank Tracker) | 188以上の国で順位を計測でき、アドオンでGoogleのAI回答・ChatGPT・Perplexityでの露出も追える。 | 重要キーワードを登録して毎日計測し、AI検索での言及状況もあわせて月次レポートにまとめる。目安:毎日(自動) |
| AccuRanker | 大量のキーワードを高速・リアルタイムで計測できる順位計測ツール。 | 数千〜数万キーワードを持つ大規模メディアやECで、カテゴリー別にキーワードをタグ分けし、どのジャンルが上がった・下がったかをまとめて見る。目安:毎日(自動) |
| Mangools SERPWatcher | 小規模事業者やフリーランス向けの、シンプルで使いやすい順位監視ツール。 | 数十キーワードだけ追えば足りる個人サイトや小さな企業サイトで、毎朝メールで順位変動を受け取る。目安:毎日(自動) |
| Nightwatch | 地域単位の順位計測に強い。 | 市区町村単位で順位が変わる地域ビジネスのキーワードを、地点を指定して計測する。目安:毎日(自動) |
| Advanced Web Ranking | 柔軟なレポート作成と大量のキーワード登録ができる。 | 代理店がクライアントごとにロゴ入りの順位レポートを自動送付する運用に向く。目安:毎日(自動)+月次報告 |
| Wincher | 低価格で分かりやすい、毎日の順位計測ツール。 | 予算を抑えたいサイトで、主要キーワードの日次順位だけを追う。WordPressの管理画面から順位を見られる。目安:毎日(自動) |
頻度別の運用スケジュール
ツールは入れただけでは成果につながらず、決まった頻度で見る場所を決めておくことで初めて施策の材料になります。上で紹介した使い方を、頻度ごとに並べ直すと次のようになります。
| 頻度 | やること | 使うツール |
|---|---|---|
| 毎日(自動) | 主要キーワードの順位を自動計測し、大きく落ちたものだけ通知で確認する | SE Ranking / AccuRanker / Wincher |
| 毎日 | 口コミの確認と返信(店舗がある場合) | Google ビジネス プロフィール |
| 毎週 | クリック数が前週より大きく落ちたページを確認する | Google Search Console |
| 毎週 | インデックス未登録のページと理由を確認する | Google Search Console |
| 毎週 | 表示回数が多いのにクリック率が低い記事の、タイトルと説明文を書き直す | Google Search Console / Yoast SEO |
| 毎月 | 競合にあって自サイトに無いキーワードから、次に書く記事のリストを作る | Ahrefs / Serpstat / Keyword Planner |
| 毎月 | サイト監査を回し、エラーの重いものから直す | Screaming Frog / Ahrefs / SEMrush |
| 毎月 | 内部リンクが足りない記事、どこからもリンクされていない記事に導線を足す | Ahrefs Site Audit / Link Whisper |
| 毎月 | 新しく付いた被リンクと、不審なリンクの急増がないかを確認する | Google Search Console / Ahrefs |
| 四半期 | テーマごとに記事の抜けを洗い出し、次の制作計画を立てる | MarketMuse / Ahrefs Content Gap |
| 季節の前 | 検索が増える1〜2か月前に、季節ものの記事を更新しておく | Google Trends |
| 改修のたび | テーマやプラグインを変える前後で、速度とクロール結果を比べる | PageSpeed Insights / GTmetrix / Screaming Frog |
毎日の確認は自動計測と通知に任せ、人が画面を開くのは週1回のSearch Consoleと月1回の監査に絞ると、少人数でも続けやすくなります。
ツールを選ぶときの考え方
オールインワン型は1つに絞る
今回の81件のうち、Ahrefsは9分野中7分野(無料版のWebmaster Toolsを含む)、SEMrushは4分野、SE Rankingは3分野に登場します。どれか1つを契約すれば、キーワード調査・監査・被リンク・順位計測の大半をまかなえます。複数契約するより、1つを使い込んで毎月同じ画面で数字を比べる方が変化に気づきやすくなります。
日本語サイトなら「日本語欄」を先に見る
Hemingway Editor・Grammarly・ProWritingAidは英文専用で、日本語の記事には使えません。HAROやQuestionDBも英語圏の記者や掲示板が対象です。日本語サイトでは、文章校正は日本語対応の校正ツール、読者の疑問集めはYahoo!知恵袋やXの検索、露出づくりはプレスリリース配信や業界メディアへの寄稿で置き換えます。
WordPressならプラグインで済むものはプラグインで
メタ情報の管理はYoast SEO、表示速度はWP RocketとWP-Optimize、多言語化はPolylang、内部リンクはLink Whisperと、WordPressには管理画面の中で完結するプラグインがあります。外部ツールで問題を見つけ、直すのはプラグインで、と役割を分けると作業が速くなります。ただし、テーマ側にSEO機能やキャッシュ機能がある場合は、プラグインと二重にならないよう片方に寄せてください。
まとめ
最初は無料の6ツールで週1回・月1回の確認を回し、キーワード調査や競合分析に手が回らなくなった時点でオールインワン型を1つ足す、という順番が無理のない始め方です。ローカルSEO・多言語SEO・被リンク獲得の専門ツールは、その施策に本腰を入れるときに検討すれば十分です。
SEOは、決まった頻度で数字を見て手を入れる運用を続けたサイトほど、PVが右肩上がりに伸びていきます。道具選びで迷ったら、まずはSearch Consoleを毎週開くところから始めてみてください。