広告代理店がXの投稿をAIに任せてみた、ひと月の記録
皆さんこんにちわ!広告代理店をやっています!メルマガ運用チームです!今日は、自社のX運用をほぼAIに任せてみた結果について書いてみようと思います。
- 広告代理店のXの投稿をAIでやらせてみた。当社は広告代理店なのですがSNS運用は弱く、まずは自社でSNS運用をやってみようと決めた
- とりあえずXでやってみよう、まずはマーケ関連の投稿をやることから始めた
- マーケの一丁目一番地は認知、つまりPV。もちろん商材とまるで無関係なPVをいくら集めても意味はないが、一周回って結局はPVが一番大事
- 工数ほぼ0でコンテンツ生成はできるようになったので、Xの投稿をAIに生成させて予約投稿でやらせてみた
- 結果、まず難しいのは文字数制限をかけて良い文章を書けないこと。原液が薄いのでコンテンツの内容も薄くなってしまう
- それが課題。文字数制限をかけてCodexの4くらいのモデルだと、そもそも何を言ってるのか意味不明なコンテンツも大量生成される
- 何か言ってるようで何も言ってないコンテンツが生成されるが、でも謎にそういうツイートにもRTやいいねが付くこともあり普通に謎
- それを踏まえても、工数に対しては割とPVがとれた気がする。来月はコンテンツの質を上げて、倍の数字を作っていきたい
- 月1回くらい時間を作って1ヶ月分の投稿を予約しておくだけなので、コンテンツ生成にかける工数は限りなく0になり運用に回る感じになった
- これは物凄い価格破壊だしイノベーション。リスクを取らずチャレンジできる、運用に載せられる
実は当社、広告代理店として日々クライアントの広告運用に向き合っている一方で、自社のSNS運用はかなり弱い会社でした。クライアントには「まず認知が大事だぜ」と提案しており、認知を取る手段としてSNS運用は大切であることは分かりつつ、SNS運用はなんとなく苦手意識があったんですよね。これを解決したいと思い、まずは自社でSNS運用をちゃんとやってみることにし、今回は、その中でもXの運用について書こうと思います。
01 とりあえずXで、マーケ関連の発信を始めてみた
SNSといってもInstagram、TikTok、YouTube、LinkedInなど色々ありますが、まずは一番手軽に始めやすいXからやってみることにしました。テーマも広くしすぎず、当社の専門領域である広告やマーケティングについて発信しています。
マーケティングについて色々考えていると、結局一丁目一番地は「認知」だと思っています。もっと雑に言えば、まずはPVです。もちろん、自社の商品やサービスとまったく関係のない人に何万PV見られても意味がありません。ターゲットの質や、その後の問い合わせ率、商談率などを見ることも当然重要です。
ただ、それでも一周回って考えると、やっぱり最初は「見られること」が大事です。どれだけ良い商品を持っていても、どれだけ精緻なターゲティングをしていても、そもそも存在を知られていなければ何も始まりません。なので、まずはX上で自社の露出量を増やしてみよう、というところから始めました。
02 工数をほぼかけずに投稿を作れるなら、AIに任せてみよう
とはいえ、自社SNSの最大の問題は「時間がないこと」です。毎回、人間が投稿テーマを考えて、文章を書いて、画像を作って、決められた時間に投稿する。これを真面目にやろうとすると、結構な工数がかかります。そして忙しくなれば、真っ先に後回しになるのが自社マーケティングです。
だったら、今はAIでほとんどコンテンツを作れるのだから、思い切ってAIに任せてみようということになりました。AIに文章を生成させ、必要に応じて画像も作り、まとめて予約投稿する。基本的には月に1回程度、ある程度まとまった本数を作って予約しておけば、その後はほとんど手を動かさなくてもXが動き続けます。これを1ヶ月ほど実際にやってみました。
03 実際にやってみると、AI投稿にも結構課題がある
もちろん、AIに任せれば全部うまくいくわけではありませんでした。特に難しかったのが、Xの文字数に収めながら、ちゃんと中身のある文章を書かせることです。コンテンツの濃い原液を毎回用意してる工数はない、ただそこを指示しないと意味不明なコンテンツが生成される。これが一つ目の課題でした。
一見それっぽい。マーケティングっぽい単語も並んでいる。でも、よく読むと何も言っていない。そんなコンテンツが普通に出来上がります。
AIで大量生成するときは、ここが結構怖いところやなと思いました。
04 ただ、意味不明な投稿にもなぜか「いいね」が付く
一方で、運用していて面白かったこともあります。こちらから見ると、
「この投稿、正直何を言っているのかよく分からないな」
と思うような投稿にも、なぜかいいねやRTが付くことがあります。これは結構不思議でした。もしかしたらワンセンテンスだけ読んで勝手に自分達で解釈して役に立ったと思ってくれてるのかもしれません。
僕の感覚、この投稿でエンゲージメント取れるなら、もっと品質の良いコンテンツを作ればもっとエンゲージメント取れそうやなと伸び代を感じます。
05 では、実際にどれくらい数字が出たのか
8月1日〜8月29日までの実績はこんな感じでした。
8月1日〜8月29日の実績
| 投稿数 | 152件 |
|---|---|
| 稼働日数 | 14日 |
| 合計PV | 4,516 |
| 合計いいね | 37 |
| 合計RT | 1 |
| 合計返信 | 6 |
| 合計エンゲージメント | 44 |
| エンゲージメント率 | 0.97% |
| 1投稿あたり平均PV | 29.7 |
| 稼働1日あたり平均PV | 322.6 |
エンゲージメント率だけを見ると1%を切っているので、お世辞にも良い数字とは言えません。1投稿あたり約30PVという数字も、Xを本格的に運用しているアカウントから見ればかなり小さいと思います。ただ、今回個人的に重要だと思っているのは、そこではありません。
06 来月は、コンテンツの質を上げて倍を狙いたい
8月は、とりあえずAIで大量に投稿を作って、Xを動かし続けることができるのかを試した月でした。次はもう少し質を上げたいと思っています。生成に使うモデルを変えたり、プロンプトを調整したり、どうにかして工数を使わずAIに食わせる原液を工夫したり「いいね」が付きやすかった投稿の共通点を分析したり。
07 月1回の予約投稿だけでSNSが動き続けるのは、かなり大きな変化だと思う
そして今回、くどいようですが、一番インパクトを感じているのがここです。月に1回くらい時間を作って、1ヶ月分の投稿をまとめて作って予約しておけば、その後はほとんど何もしなくてもSNSが動き続けます。
ChatGPTが登場する前だったら、これをやるだけでもそれなりにお金がかかっていました。152本分の投稿文章を作る。必要なら画像も作る。投稿日時を決める。実際に投稿する。内製するなら社員の人件費がかかりますし、外注するならライターやSNS運用会社への費用がかかります。普通に考えれば数万円、場合によってはそれ以上のコストが発生していた仕事です。
それが今では、かなりの部分をAIに任せられます。ほぼ0円、工数もほぼ0に近い状態で、毎月数千PVの露出を積み上げられる。これは個人的にはかなり異常なコスト構造だと思っています。
AIによって「今まで費用対効果が合わなかったマーケティング施策」が、突然ペイするようになるケースは今後かなり増えるはずです。今回のX運用も、その一つなのかもしれません。まずは自社で小さく試していますが、数字を見ながら改善していけば、他のSNSやクライアントワークにも十分応用できそうです。
また来月、数字がどう変わったのかをこのブログで報告したいと思います。
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