🍶 老舗酒蔵の直営EC|検索データから設計するECのSEO

老舗酒蔵の直営EC:購入につながった検索語句から贈り物の日本酒ページを設計

蔵元の名前を知らない人にも、自社の通販サイトで日本酒を選んでもらいたい酒蔵の方へ

創業から200年を超える酒蔵様の直営オンラインショップで、広告で実際に購入まで進んだ検索語句を1語ずつ分解し、SEOで狙う語と作るページの順番を決めた事例です。

データ期間:2026年8月(1ヶ月) / 2026.09.15 公開

01案件の概要

業種酒造業(純米酒・甘酒・ギフトセット・定期便の直営オンラインショップ)
販売チャネル自社ECサイト(Shopify)
分析したデータGoogle広告の検索語句(広告費の上位100語)とランディングページ別の成果
データの期間2026年8月
支援内容検索語句の分類、SEOで狙うキーワードの選定、カテゴリページと記事の設計、商品ページへの内部リンク設計

日本酒の通販は、蔵元の名前で探す人と「日本酒 プレゼント」のように条件で探す人で、買い方が大きく変わります。広告の検索語句には、実際にお金を払って集めたクリックと購入が1語ずつ残っています。

この数字を使えば、SEOで時間をかけて上位を狙う前に「どの語が売上につながるのか」を確かめられます。今回は8月の検索語句100語を、蔵元名で探す語とそれ以外の語に分けて読み解きました。

02検索データで分かったこと

  1. 蔵元名以外の検索から買った人はわずか8語に集中

    蔵元名を含まない語は88行ありましたが、購入が発生したのは8語だけでした。ビッグワードの「日本酒」は表示6,333回・クリック28回で購入0件です。

  2. 条件がそろった語ほど購入に近い

    「日本酒 辛口 高級」はクリック3回で購入2件、「日本酒 辛口 高級 プレゼント」はクリック4回で購入2件でした。味・価格帯・用途の3つがそろった検索は、少ない流入でも売上になります。

  3. 条件で探す人を受け止めるページがない

    着地ページ別に見ると、カテゴリ・特集ページはクリック80回で購入0.6件(CVR0.75%)でした。商品ページのCVR3.78%と比べて約5分の1で、「贈り物」「辛口」で探す人に選択肢を見せるページが弱い状態です。

03SEOで狙う語とページの設計

キーワードの選定主力

購入のあった8語を起点に、「用途(贈り物・結婚祝い)×味(辛口)×価格帯(高級)」の組み合わせで狙う語を広げました。ビッグワードは後回しにしています。

条件別のカテゴリページ主力

「辛口で高級な日本酒の贈り物」「結婚祝いに贈る日本酒」「飲み比べセット」など、購入のあった条件ごとにカテゴリページを設計。価格・味・箱の有無をページ上部で比べられる形にしました。

看板商品の由来ページ主力

ラベル名で探す人がクリック68回・購入3件と多かったため、ラベルの由来を伝えるページを作り、該当する商品ページへ直接つなぐ導線にしました。

選び方の記事補助

「日本酒 ランキング」「日本酒 おすすめ」のように比較段階の語は、選び方を解説する記事で受け、条件別のカテゴリページへ内部リンクで送ります。

04検索語句と着地ページの実測値

2026年8月(1ヶ月)Google広告の検索語句レポート・ランディングページレポート(実測)の実数です。
この事例の数字について
掲載している数字は、Google広告で実際にクリックと購入が計測された検索語句と着地ページのデータです。自然検索の順位や流入数ではありません。購入まで進んだ語を確かめてから、SEOで狙う語とページの順番を決めるために使っています。「購入」は広告の計測上のコンバージョン数で、複数の経路に分けて計上されるため小数になる場合があります。
ブランド名以外の検索からの購入12件88行のうち購入が出たのは8語
ブランド名の検索からの購入19.5件クリック385回・12語
商品ページのCVR3.78%クリック2,653回・購入100.4件
カテゴリ・特集ページのCVR0.75%クリック80回・購入0.6件

蔵元名で探す語とそれ以外の語

分類語数(行)表示クリック購入売上
蔵元名を含む語1213,73938519.5161,085円
蔵元名を含まない語8838,38730112.0117,909円

蔵元名以外で購入につながった検索語句

検索語句表示クリック購入売上
看板商品のラベル名+日本酒1,289683.044,515円
日本酒 辛口 高級24832.016,610円
日本酒 辛口 高級 プレゼント16642.013,020円
日本酒 プレゼント1,42461.012,159円
日本酒 ランキング2,870121.08,305円
結婚 祝い 日本酒53941.04,917円
日本酒 飲み比べ セット56341.04,917円
日本酒(ビッグワード)6,3332800円

着地ページの種類別の成果

ページの種類クリック購入CVR売上
商品ページ2,653100.43.78%811,640円
トップページ34822.26.38%181,087円
カテゴリ・特集ページ800.60.75%6,342円

8月の検索語句を見ると、蔵元名を含まない語は行数で約9割を占めながら、購入は12件にとどまりました。一方で、味・価格帯・用途がそろった語はクリック数件で購入が出ています。

SEOでは検索回数の多い「日本酒」から狙いがちですが、この酒蔵様のデータでは購入0件でした。そこで、購入が確認できた条件の組み合わせからカテゴリページを作り、比較段階の語は記事で受ける順番にしています。

商品ページのCVRは3.78%と高く、カテゴリページから商品ページへ迷わず進める形にすれば、検索からの流入をそのまま売上につなげられます。

05よくある質問

広告のデータをSEOに使えるのはなぜですか?

広告の検索語句レポートには、検索した語ごとにクリックと購入の実数が残ります。SEOで同じ語を狙ったときに売上につながるかを、上位表示を待たずに確かめられるためです。

広告を出していないECサイトでも同じ分析はできますか?

Search Consoleの検索クエリと、GA4の購入データを組み合わせれば近い分析ができます。広告のデータがあると、まだ自然検索で表示されていない語の購入率まで分かる点が違います。

ECサイトのSEOをご相談ください

通販サイトのURLと、広告の検索語句レポートやSearch Consoleのデータをお持ちであれば、この事例と同じ手順で、購入につながる語とSEOで先に作るべきページを無料で整理します。

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