広告代理店の業界研究【2026年最新】|主要13社の売上・系列と仕事内容・年収

広告の発注先として代理店を探している方はこちら:広告代理店おすすめ18社比較|予算・業種別の選び方と料金相場

広告代理店への就職や転職を考え始めると、電通・博報堂・サイバーエージェントといった社名はすぐに浮かびます。ただ、同じ「広告代理店」でも、テレビCMを軸にする総合系、Web広告の運用が中心のデジタル系、鉄道会社や自動車メーカーのグループに属するハウスエージェンシーでは、入社後の仕事も身につくスキルも変わります。

この記事では、業界の仕組みと主要13社の売上高・系列を整理したうえで、職種ごとの仕事内容、年収の目安、選考の進め方までをまとめました。

この記事でわかること

  • 1990年代から現在までの広告業界の変化と、市場規模の推移
  • 広告代理店の収益の仕組みと、課金方式・4つのタイプの違い
  • 主要13社のランキングと、各社の特徴・向いている人
  • 職種ごとの仕事内容と年収の目安
  • 2026年の業界の変化が、働く人にどう影響するか
  • 就職・転職を成功させる3つのステップ

01 広告代理店業界の全体像

志望する会社を比べる前に、広告代理店がどうやって売上を立てているのか、どんなタイプの会社があるのかを押さえておくと、各社の採用ページや説明会の話が読み解きやすくなります。

1-1. 広告代理店の役割と収益の仕組み

広告代理店は、広告を出したい企業(広告主)と、広告枠を持つメディア(テレビ局・新聞社・Webメディア・SNSなど)の間に立つ会社です。広告主の課題を聞き取り、どのメディアにどんな広告を出すかを設計し、広告の制作から出稿、効果の検証までを引き受けます。

売上の立ち方は、主に次の3つです。

収益の種類中身
媒体の手数料広告主が払う広告費のうち一定の割合を手数料として受け取る。デジタル広告の運用代行では広告費の15〜20%前後が一般的。
制作費CM・グラフィック・Web動画・バナーなどの制作を請け負って受け取る費用。
フィー(固定報酬)戦略立案やコンサルティング、運用の作業量に対して月額などで受け取る報酬。

どの収益が中心かで、社内で評価される仕事も変わります。媒体の取引が大きい会社ではメディアとの交渉や大型キャンペーンの進行が、運用型広告が中心の会社では日々の数値改善が、成果として見られやすくなります。

1-2. 1990年代から現在までの広告業界の歩み

広告代理店の仕事は、この30年で大きく変わりました。テレビ・新聞・雑誌・ラジオの広告枠を売ることが中心だった時代から、インターネット上で広告を配信し、数字を見ながら改善していく時代へと移っています。流れを押さえておくと、各社の強みや、いま求められている人材がつかみやすくなります。

1990年代:マス広告の時代と、インターネット広告の始まり

1990年代の広告費は、テレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ四媒体が中心でした。広告代理店はメディアから広告枠を仕入れて広告主に販売し、広告費の一定の割合を手数料として受け取る形で売上を立てていました。テレビCMや新聞広告の企画と、媒体社との枠の交渉が仕事の中心です。

電通の「日本の広告費」がインターネット広告費の推定を始めたのは1996年で、その年の金額は16億円でした。当時はWebサイトにバナー画像を一定期間掲載する広告が主流で、掲載期間や表示回数に応じて料金が決まる仕組みでした。1998年にはサイバーエージェントが創業し、インターネット広告を専門に扱う代理店が生まれ始めます。

2000年代:成果報酬型と検索連動型広告の登場

1999年には、バリューコマースが成果報酬型のアフィリエイト広告の提供を始めました。商品が売れたり会員登録が発生したりしたときにだけ広告費を払う仕組みで、広告主にとっては費用対効果が見えやすい広告です。インターネット広告費は2000年に590億円まで伸びました。

2002年には、検索キーワードに入札し、広告がクリックされたときだけ費用を払う検索連動型広告が日本に上陸しました。広告主が管理画面で入札額や予算を自分で調整できる「運用型広告」の始まりです。これを境に、広告代理店には枠を売る力だけでなく、データを見ながら広告を改善し続ける運用の力が求められるようになりました。

2010年代:スマートフォン・SNS・動画広告の拡大

スマートフォンの普及とともに、FacebookやInstagram、Twitter(現X)、LINEなどのSNS広告と、YouTubeなどの動画広告が広がりました。広告枠をリアルタイムの入札で買い付ける仕組み(DSP)も普及し、年齢・地域・興味関心などで配信先を細かく絞り込めるようになっています。

2019年には、インターネット広告費が初めて2兆円を超え、テレビメディアの広告費を上回りました。デジタル広告を専門に扱う会社が大きく伸び、総合系の代理店もデジタル専門の会社を傘下に入れて体制を強めていきます。

2020年代:インターネット広告が全体の過半数へ

2021年には、インターネット広告費が2兆7,052億円となり、マスコミ四媒体の広告費(2兆4,538億円)を初めて上回りました。2025年には総広告費が8兆623億円、インターネット広告費が4兆459億円となり、インターネット広告が総広告費の50.2%と初めて過半数を占めました。一方、マスコミ四媒体の広告費は2兆2,980億円で、前の年をわずかに下回っています。

いまはAIによる自動入札や広告文の自動生成が当たり前になり、縦型のショート動画やインターネットにつながったテレビ(コネクテッドTV)への広告も伸びています。広告代理店の仕事は、管理画面を細かく操作することから、誰に何を伝えるかを設計し、AIに渡すデータや素材の質を高めることへと重心が移っています。

年総広告費インターネット広告費主な出来事
1996年—16億円インターネット広告費の推定が始まる
2000年—590億円アフィリエイト広告が広がる
2019年6兆9,381億円2兆円超インターネット広告がテレビを上回る
2021年6兆7,998億円2兆7,052億円マスコミ四媒体の合計を上回る
2023年7兆3,167億円3兆3,330億円総広告費が過去最高を更新
2025年8兆623億円4兆459億円インターネット広告が全体の過半数(50.2%)に

※出典:電通「日本の広告費」各年版。2019年以降の総広告費は、推定の対象範囲が広がった後の数字です。

1-3. 広告の課金方式の違い

インターネット広告では、広告費の払い方がいくつかに分かれます。どの課金方式の広告を多く扱うかで、代理店の仕事の進め方も、担当者が追う数字も変わります。

課金方式費用が発生するタイミング主な広告
期間保証型(枠売り)決まった期間、決まった枠に掲載したとき新聞・雑誌・交通広告、Webサイトの純広告
インプレッション課金(CPM)広告が1,000回表示されるごとディスプレイ広告、SNS広告、動画広告
クリック課金(CPC)広告がクリックされたとき検索連動型広告、ディスプレイ広告
成果報酬(CPA)購入・会員登録・資料請求などの成果が発生したときアフィリエイト広告
再生課金(CPV)動画が一定時間以上再生されたときYouTubeなどの動画広告

マス広告が中心の時代は、枠をいくらで買えるかが勝負でした。クリック課金や成果報酬の広告では、同じ予算でどれだけ多くの成果を出せるかが問われます。デジタル系の代理店で働くと、クリック単価や獲得単価といった数字を毎日のように確認し、改善策を考えることになります。

1-4. 総合・デジタル・ハウスエージェンシー・専門特化の4タイプ

タイプ主な仕事主な会社
総合広告代理店テレビ・新聞・雑誌・ラジオからWebまでを組み合わせた大型キャンペーンの企画と出稿電通、博報堂、ADK
デジタル広告代理店検索広告・SNS広告・動画広告の運用、データ分析、Webサイト改善サイバーエージェント、トランス・コスモス、アドウェイズ
ハウスエージェンシー親会社グループの広告を中心に、グループ外の企業の広告も手がけるジェイアール東日本企画(jeki)、東急エージェンシー、トヨタ・コニック・プロ
専門特化型BtoB、採用、EC、医療など特定の業界や、特定の広告手法に絞って支援するテクロ(BtoB)、キーワードマーケティング(運用型広告)

総合系は担当できる仕事の幅が広い一方で、配属先によって経験が大きく変わります。デジタル系や専門特化型は、若いうちから広告運用の画面を触り、数字で成果を説明する経験を積みやすいのが特徴です。

1-5. 系列ごとのグループ会社

大手の持株会社は、機能や領域ごとに事業会社を持っています。志望先を選ぶときは、親会社の名前だけでなく、グループのどの会社が自分のやりたい仕事を担っているかで見ていくと、選択肢が広がります。

系列グループの主な会社最近の動き
電通系電通、電通デジタル、セプテーニ・ホールディングスデジタル広告のセプテーニがグループに加わり、運用型広告の体制を厚くしている。
博報堂DY系博報堂、大広、読売広告社、博報堂プロダクツ、Hakuhodo DY ONE、デジタルホールディングスアイレップとD.A.コンソーシアムが統合してHakuhodo DY ONEに。2025年12月には旧オプトのデジタルホールディングスを子会社化した。
ハウスエージェンシージェイアール東日本企画、東急エージェンシー、トヨタ・コニック・プロ親会社の駅・街・商品といった資産を使った広告に強く、グループ外の取引も広げている。
独立系サイバーエージェント、トランス・コスモス、ADK、フロンティアインターナショナル、アドウェイズ特定のグループに属さず、デジタル・販促・アニメなど得意分野ごとに伸びている。

この数年は、大手グループがデジタル広告の会社を傘下に入れる動きが続いています。中堅のデジタル代理店に入社しても、数年後には大手グループの一員になっている可能性がある、という前提で会社を見ておくと、ニュースの読み方も変わってきます。

02 広告代理店13社のランキングと各社の特徴

ここでは、広告代理店13社をランキングにまとめました。1位は本記事を運営する零株式会社、2位以降は売上高の順です。売上高が100億円を超える会社と、業界内で大手と認識されている会社を選び、同じグループの事業会社は親会社にまとめて1行にしています。

会社名公式サイト売上高系列業態本社
1位:零(Rei)株式会社www.rei-yokohama.co.jp非公開独立系運用型広告横浜
2位:株式会社電通グループwww.group.dentsu.com/jp1兆3,056億円電通系(持株会社)総合/グローバル東京・東新橋
3位:株式会社博報堂DYホールディングスwww.hakuhodody-holdings.co.jp9,908億円博報堂DY系(持株会社)総合東京・赤坂
4位:株式会社サイバーエージェントwww.cyberagent.co.jp7,202億円独立系デジタル東京・渋谷
5位:トランス・コスモス株式会社www.trans-cosmos.co.jp3,737億円独立系デジタル/BPO東京・渋谷
6位:株式会社ADKホールディングスwww.adk.jp約3,500億円(推定)独立系(ファンド傘下)総合/アニメ・IP東京・虎ノ門
7位:株式会社ジェイアール東日本企画www.jeki.co.jp1,186億円ハウスエージェンシー(JR東日本系)交通広告/総合東京・恵比寿
8位:株式会社東急エージェンシーwww.tokyu-agc.co.jp約911億円ハウスエージェンシー(東急系)総合/交通広告東京・新橋
9位:株式会社フロンティアインターナショナルwww.frontier-i.co.jp299億円独立系(東証上場)イベント/販促東京・港区
10位:株式会社アドウェイズadways.net122億円独立系(東証スタンダード)アフィリエイト/スマートフォン広告東京・新宿
11位:株式会社トヨタ・コニック・プロtoyotaconiq-pro.co.jp—ハウスエージェンシー(トヨタ系)総合/自動車東京・名古屋
12位:株式会社フルスピードwww.fullspeed.co.jp—独立系(フリービット傘下)デジタル東京・渋谷
13位:株式会社オリコムwww.oricom.co.jp—独立系総合東京

※売上高は各社の公表値・推定値です(主に2023〜2024年度。フロンティアインターナショナルは2026年4月期、アドウェイズは2025年12月期)。売上高を公表していない会社は「—」「非公開」と表記しています。
※1位の零株式会社は本記事の運営会社です。2位以降は売上高の順で、売上高を公表していない会社は最後に並べています。
※会社名を押すと各社の紹介へ移動します。表の見出しを押すと並べ替えられます。

売上高では電通グループ・博報堂DYホールディングス・サイバーエージェントの3社が大きく、その下とは規模に差があります。ただし電通グループと博報堂DYホールディングスは持株会社で、新卒や中途で入社するのは傘下の事業会社です。応募する前に、どの会社の採用なのか、入社後にどの会社へ配属される可能性があるのかを確認しておきましょう。

ここからは、表の13社を1社ずつ紹介します。会社の特徴と、どんな人に向いているかをまとめました。

1位:零(Rei)株式会社

でもやるんだよの公式サイトのトップページ
でもやるんだよ 公式サイト(2026年10月24日時点)

横浜を拠点に、運用型広告の代理店「でもやるんだよ」を運営する独立系の会社です。Google・Meta・LINE・X・Amazon・楽天・Yahoo!・Indeedなどの広告運用を、戦略の設計から改善まで一貫して担当しています。本記事を運営している会社でもあります。

コトラーのマーケティング理論をもとに、ペルソナとカスタマージャーニーを設計してから広告を運用する進め方を、全社員で統一しています。月次の定例では、結果を必ず原因と次の打ち手に分けて報告するため、担当者は数字の変化を自分の言葉で説明する力が身につきます。EC・小売・飲食・不動産・スクール・採用など、担当する業界も幅広くあります。

支援する企業は、小規模な会社から大型の予算を持つ大手企業までさまざまです。デジタル広告だけでなく、オフライン広告やSNS・MEOなど広告以外の集客経路も組み合わせて予算の配分を設計するため、特定の媒体に限らない集客全体の考え方が身につきます。

こんな人に向いている

  • マーケティングの理論を、実際の広告運用で使えるようになりたい
  • 戦略の設計から運用・レポートまで、一人で一貫して担当したい
  • さまざまな業界・予算規模の案件を通じて、集客全体を設計できる力をつけたい

零株式会社の採用情報を見る

2位:株式会社電通グループ

国内最大の広告グループです。持株会社の電通グループの下に、国内の広告事業を担う電通、デジタル領域の電通デジタル、運用型広告のセプテーニ・ホールディングスなどの事業会社があります。

テレビ・新聞などのメディアとの取引規模が大きく、全国規模のキャンペーンや大型のスポーツ・イベントに関わる機会があります。グループ内に機能ごとの会社があるため、応募するときは、どの事業会社の採用なのかを確認しておきましょう。

こんな人に向いている

  • 全国規模の大きな案件に関わりたい
  • メディアや大型イベントと組み合わせた仕事に興味がある
  • グループ内の幅広い職種から、自分の専門を見つけたい

3位:株式会社博報堂DYホールディングス

博報堂DYホールディングスの公式サイトのトップページ
博報堂DYホールディングス 公式サイト(2026年10月24日時点)

博報堂・大広・読売広告社を中核とする広告グループの持株会社です。デジタル領域にはHakuhodo DY ONEがあり、2025年12月には旧オプトのデジタルホールディングスもグループに加わりました。

人を「生活者」として捉える「生活者発想」を掲げ、調査にもとづく戦略づくりと表現の質に定評があります。ストラテジックプランナーやクリエイティブ職を目指す人から人気の高いグループです。

こんな人に向いている

  • 生活者の調査から戦略を考える仕事に興味がある
  • 広告の表現やクリエイティブを磨きたい
  • マスとデジタルの両方に関わりたい

4位:株式会社サイバーエージェント

サイバーエージェントの公式サイトのトップページ
サイバーエージェント 公式サイト(2026年10月24日時点)

インターネット広告で国内最大級の売上を持つ独立系の会社です。広告事業のほかに、動画配信サービスのABEMAやゲーム事業も手がけています。

広告事業では、AIを使った効果予測や、大量の広告クリエイティブを作って検証する体制に力を入れています。デジタル広告の運用やデータ分析を、若いうちから実務で経験したい人に向いた環境です。

こんな人に向いている

  • デジタル広告の運用やデータ分析を早くから経験したい
  • AIなどの新しい技術を使った仕事に関わりたい
  • 広告以外のメディアやゲームの事業にも興味がある

5位:トランス・コスモス株式会社

トランス・コスモスの公式サイトのトップページ
トランス・コスモス 公式サイト(2026年10月24日時点)

広告運用に加えて、Webサイトの構築、ECサイトの運営、コールセンター、事務作業の代行(BPO)まで手がける会社です。海外にも多くの拠点があります。

集客から購入後の顧客対応までを一社で引き受けるため、広告だけでなく、EC運営や顧客対応の仕組みづくりにも関われるのが特徴です。

こんな人に向いている

  • 広告だけでなく、ECや顧客対応まで含めたマーケティングに関わりたい
  • 海外の拠点と一緒に進める仕事に興味がある
  • 大企業の業務を仕組みとして改善する仕事がしたい

6位:株式会社ADKホールディングス

ADKホールディングスの公式サイトのトップページ
ADKホールディングス 公式サイト(2026年10月24日時点)

アニメ・キャラクターのコンテンツ事業に強みを持つ総合広告会社です。投資ファンドのベインキャピタルの傘下に入って上場を廃止し、現在は非上場で事業を進めています。

長年手がけてきたアニメ作品の製作や権利の運用と、広告・販促の企画を組み合わせた仕事ができるのが特徴です。コンテンツ事業とマーケティング事業をそれぞれ担う会社がグループ内にあります。

こんな人に向いている

  • アニメやキャラクターなどのコンテンツに関わりたい
  • エンタメと広告を組み合わせた企画を考えたい
  • 子どもやファミリー向けの商品のマーケティングに興味がある

7位:株式会社ジェイアール東日本企画

JR東日本の完全子会社で、JR東日本グループの広告を手がけるハウスエージェンシーです。駅や車両の広告枠を扱う媒体社としての役割も持っています。

駅のポスターや電車内の広告、駅構内のイベントなど、JR東日本の駅と車両を使った仕事に関われるのが特徴です。グループ外の企業の広告も多く手がけています。

こんな人に向いている

  • 駅や電車など、毎日多くの人が目にする場所での広告に関わりたい
  • 鉄道や街と結びついたプロモーションに興味がある
  • 広告会社と媒体社の両方の立場を経験したい

8位:株式会社東急エージェンシー

東急エージェンシーの公式サイトのトップページ
東急エージェンシー 公式サイト(2026年10月24日時点)

東急グループの出資で設立された総合広告会社で、2024年度の売上高は約911億円です。東急グループ以外の企業の広告も幅広く手がけています。

東急線の駅や車両の広告など、東急沿線と渋谷の街を使ったプロモーションに強みがあります。街での体験とマス広告・デジタル広告を組み合わせた企画に関われます。

こんな人に向いている

  • 街づくりや商業施設と結びついた広告に関わりたい
  • 渋谷のような人が集まるエリアでのプロモーションに興味がある
  • 交通広告とマス・デジタルを組み合わせた企画をしたい

9位:株式会社フロンティアインターナショナル

フロンティアインターナショナルの公式サイトのトップページ
フロンティアインターナショナル 公式サイト(2026年10月24日時点)

イベントや展示会、店頭での販促キャンペーンなど、セールスプロモーションに強い独立系の会社です。2026年4月期の連結売上高は299億円で、前の期から大きく伸びています。

企画から制作、当日の運営までを自社で手がけるため、人が集まる場をつくる仕事を最初から最後まで経験できます。

こんな人に向いている

  • イベントや展示会など、リアルの場をつくる仕事がしたい
  • 企画したものが形になる瞬間に立ち会いたい
  • チームで当日の運営までやり切る仕事にやりがいを感じる

10位:株式会社アドウェイズ

アドウェイズの公式サイトのトップページ
アドウェイズ 公式サイト(2026年10月24日時点)

成果報酬型のアフィリエイト広告と、スマートフォン向けの広告を得意とする会社です。2025年12月期の連結売上高は122億円です。

アフィリエイトサービス「JANet」や、機械学習で配信を調整する広告プラットフォーム「UNICORN」を自社で開発しています。台湾・フィリピン・米国にも拠点があり、広告の仕組みづくりや海外の仕事に関われます。

こんな人に向いている

  • 広告の成果を数字で追う仕事がしたい
  • 広告配信の仕組みやプロダクトづくりに興味がある
  • 海外の拠点と関わる仕事をしたい

11位:株式会社トヨタ・コニック・プロ

トヨタ・コニック・プロの公式サイトのトップページ
トヨタ・コニック・プロ 公式サイト(2026年10月24日時点)

トヨタグループの広告を担ってきたデルフィスが、2021年1月に社名を改めた会社です。トヨタ自動車と電通の出資のもとで発足しました。

トヨタをはじめとする企業のブランディングや広告を手がけるほか、モビリティの領域で新しいビジネスづくりにも取り組んでいます。

こんな人に向いている

  • 自動車やモビリティに関わる仕事がしたい
  • ひとつのブランドに深く関わり、世界観を作り込みたい
  • 広告だけでなく新しい事業づくりにも興味がある

12位:株式会社フルスピード

フルスピードの公式サイトのトップページ
フルスピード 公式サイト(2026年10月24日時点)

2001年創業のWeb広告代理店で、大手から中小企業まで幅広い企業を支援しています。フリービットのグループ会社です。

Web広告の運用に加えて、SEO、アフィリエイト、SNS運用まで扱っており、業界ごとの担当組織で支援しています。Webマーケティングの手法を幅広く身につけたい人に向いた環境です。

こんな人に向いている

  • Web広告・SEO・SNSなど、Webマーケティングを幅広く学びたい
  • 特定の業界に詳しくなりながら支援したい
  • 未経験からデジタル広告の実務を身につけたい

13位:株式会社オリコム

オリコムの公式サイトのトップページ
オリコム 公式サイト(2026年10月24日時点)

1922年創業の、交通広告に強い独立系の広告会社です。電車や駅、バス、空港などの交通広告と、街頭ビジョンなどの屋外広告(OOH)を中心に手がけています。

特定の鉄道会社のグループに属していないため、エリアや路線をまたいだ交通広告の企画に関われます。交通広告の出稿動向をまとめたランキングも定期的に公開しています。

こんな人に向いている

  • 交通広告や屋外広告の専門性を身につけたい
  • 街の中で人の目に触れる広告に関わりたい
  • 歴史のある会社で、新しいデジタルの取り組みにも関わりたい

03 広告代理店の職種と仕事内容

広告代理店の仕事は、クライアントの窓口になる営業、戦略を考えるプランナー、表現をつくるクリエイティブ、広告枠を押さえるメディア担当、Web広告を動かす運用担当に分かれます。会社の規模が小さいほど、1人で複数の役割を兼ねることが多くなります。

3-1. 主な職種の一覧

職種主な仕事内容
営業(アカウントエグゼクティブ)クライアントの窓口として案件全体を進める。課題を聞き取り、社内のプランナーや制作チームを集めて提案をまとめ、予算と売上目標に責任を持つ。
ストラテジックプランナー市場や消費者の調査をもとに、誰に何をどう伝えるかというコミュニケーションの全体像を設計する。
クリエイティブ(コピーライター・CMプランナー・アートディレクター)戦略を、CM・ポスター・Web動画・コピーなどの表現に落とし込む。
メディアプランナー・バイヤーテレビ・新聞・Web・SNSなど媒体ごとの特性をふまえて出稿計画を立て、媒体社と枠の交渉をする。
広告運用(デジタル)Google広告やMeta広告の管理画面で、入札・予算配分・広告文やバナーの入れ替えを日々行い、獲得単価や売上を改善する。
PRプランナー広告枠を買うだけでなく、ニュースやSNSで話題になるきっかけを設計し、記事として取り上げられる流れをつくる。

3-2. タイプ別に見た1年目の仕事

総合系の大手では、新入社員の多くが営業やメディアの部署に配属され、先輩の案件に入って資料作成や進行管理を担当しながら仕事を覚えていきます。クリエイティブ職は、入社後の研修や選考を経て配属が決まる会社もあります。

デジタル系では、入社1年目から広告運用の担当を持ち、毎週のレポートで数字の変化と次の打ち手をクライアントに説明する立場になることが珍しくありません。早いうちから成果が数字で見えるぶん、未経験から専門性を身につけやすい環境です。

ハウスエージェンシーは、親会社グループの案件を通じて、交通広告・商業施設・地域のイベントなど、街や生活に密着した仕事に関わる機会が多くなります。

04 広告代理店の年収の目安

年収は、会社の規模、職種、年次、評価制度によって大きく変わります。下の表は、編集部がまとめた一般的な目安です。個別の会社の水準は、募集要項や、上場企業であれば有価証券報告書に載っている平均年間給与で確認してください。

区分20代30代40代以降
大手総合代理店500〜800万円900〜1,500万円1,500〜2,500万円
大手デジタル代理店400〜700万円700〜1,200万円1,200〜2,000万円
中堅・中小代理店350〜500万円500〜800万円800〜1,500万円
専門特化型代理店400〜600万円600〜1,000万円1,000〜1,800万円

大手総合代理店は30代で1,000万円を超える例もあり、業界の中でも高い水準です。中小や専門特化型は平均すると下がりますが、デジタル系では運用の成果が評価に直結しやすく、20代でも年収を大きく伸ばす人がいます。経験を積んだ運用者やプランナーが独立し、フリーランスとして複数社の案件を受けるケースもあります。

年収を比べるときは、金額だけでなく、残業代の扱い、評価の基準、担当できる案件の規模もあわせて確認しておくと、入社後のギャップを減らせます。

05 広告代理店に向いている人・向いていない人

広告代理店では、毎年のように担当する業界や商品が変わり、広告媒体の仕様も頻繁に変わります。向いている人と向いていない人の特徴を、仕事の実態から整理しました。

5-1. 向いている人

次のような人は、変化を楽しみながら力をつけやすい傾向があります。

  • 知らない業界のことを調べるのが苦にならない:食品、不動産、金融、アプリなど、担当が変わるたびに商品と顧客を一から理解する必要がある
  • 数字と表現の両方に興味がある:データで効果を説明する力と、人の気持ちを動かす表現を考える力の両方が求められる
  • 人を巻き込んで物事を進められる:クライアント、媒体社、制作会社、社内のチームなど、立場の違う人の意見をまとめて期日までに形にする
  • 新しいツールや仕組みを試すのが好き:生成AIや新しい広告フォーマットが次々に出てくるので、使ってみて判断できる人ほど重宝される
  • クライアントの売上を自分ごととして考えられる:広告の出来ではなく、事業の成果で評価される場面が増えている

5-2. 向いていない人

反対に、次のような人は入社後にギャップを感じやすい傾向があります。当てはまるからといって活躍できないわけではありませんが、会社や職種を選ぶときの判断材料にしてください。

  • 決まった手順の仕事をこつこつ続けたい:担当する商品や媒体の仕様が頻繁に変わるため、同じやり方を長く続けられる場面は多くない
  • 自分の作品として表現を追求したい:広告の最終的な判断はクライアントが行うため、自分の好みよりも成果や相手の意向を優先する場面が多い
  • 数字で評価されるのが苦手:特にデジタル系では、獲得件数や獲得単価などの数字で成果が毎日のように見える
  • 急な依頼や締め切りの重なりが強いストレスになる:クライアントの都合で修正や前倒しが発生することがあり、複数の案件を同時に進める力が求められる
  • 新しい情報を追い続けるのが負担に感じる:広告媒体の仕様変更やAIの新機能が次々に出てくるため、学び続ける姿勢が欠かせない

入社前に知っておきたいこと:提案資料の作成、締め切り直前の修正対応、成果が出なかったときのクライアントへの説明など、表に出ない地道な仕事が多い業界です。華やかなイメージだけで選ぶと、現実とのギャップに戸惑うことがあります。その一方で、自社の商品だけでなく、さまざまな会社のブランドや事業に関われる経験は、ほかの業界では得にくいものです。

06 2026年の業界の変化と、働く人への影響

広告代理店の仕事は、ここ数年で大きく変わっています。志望動機や面接で「業界の今」を語れるように、主な変化と、それが働く人にどう影響するかを整理しておきます。

6-1. 生成AIによる運用と制作の自動化

Google広告やMeta広告では、入札や配信先の調整をAIに任せる仕組みが標準になり、広告文やバナーの案出しにも生成AIが使われるようになりました。管理画面を細かく操作する作業は減り、その分、誰に向けて何を伝えるかという設計や、AIに渡すデータと素材の質で差がつくようになっています。運用職を目指すなら、操作の速さよりも、成果の理由を説明できる力を磨いておくと評価されやすくなります。

6-2. 大手グループによるデジタル会社の再編

電通グループはセプテーニを、博報堂DYグループは2025年12月にデジタルホールディングスを傘下に入れました。博報堂DYグループでは、アイレップとD.A.コンソーシアムが統合してHakuhodo DY ONEになっています。総合系とデジタル系の境目は薄れつつあり、総合系に入ってもデジタルの知識は前提として求められます。

6-3. インハウス化と事業会社のマーケティング職

広告の運用を自社で行う企業が増え、事業会社のマーケティング部門が代理店出身者を採用する動きも広がっています。代理店で複数の業界の案件を経験したあと、事業会社のマーケティング職へ移るのは、よくあるキャリアの一つです。逆に、事業会社で広告を担当していた人が、より多くの案件に関わりたくて代理店へ移るケースもあります。

07 広告代理店への就職・転職を成功させる3ステップ

広告代理店は人気の業界で、大手ほど応募が集中します。業界研究、自己分析、選考対策の3つを順番に進めていきましょう。

7-1. 業界・企業研究

同じ広告代理店でも、電通とサイバーエージェントとテクロでは、求められる人物像も働き方もまったく違います。この記事の系列やタイプの整理を出発点に、志望先ごとの強みと仕事の中身を調べていきます。

  • 上場企業はIR資料や統合報告書で、事業ごとの売上と今後の方針を確認する
  • 各社が公開している事例や受賞作品を見て、どんな仕事をしている会社なのかをつかむ
  • OB・OG訪問や知人の紹介で、配属や働き方の実態を聞く
  • 「宣伝会議」など業界の専門誌やニュースサイトで、業界の動きを追う

7-2. 自己分析と志望動機の整理

「華やかそうだから」「給料が良さそうだから」という理由だけでは、選考を通るのは難しくなります。なぜ広告代理店なのか、なぜその会社なのか、自分のどんな強みが活かせるのかを、具体的な経験とあわせて話せるようにしておきます。

  • 誰かの考えや行動を変えた経験(サークルの集客、アルバイトでの売上改善など)を書き出す
  • その経験から、自分の強み(企画力、表現力、やり切る力など)を言葉にする
  • 志望先の事業や仕事の進め方と、自分の強みがどうつながるかを説明できるようにする

7-3. 選考対策(ES・課題・面接)

大手の広告代理店では、エントリーシートに加えて、企画やクリエイティブの課題、グループディスカッション、複数回の面接が課されることが多くあります。課題は事前に練習しているかどうかで差がつきやすい部分です。

  • 企画・クリエイティブ課題:過去のお題を集め、時間内に形にする練習をしておく
  • グループディスカッション:議論を仕切るより、議論を前に進める発言を意識する
  • 面接:自分の言葉で話し、逆質問では入社後に活躍する姿が伝わる質問をする
  • 中途の場合:これまでの成果を数字で示し、別の環境でも同じ成果を出せる理由まで話す

未経験から転職する場合:20代後半以降に未経験で大手総合代理店へ入るのは、ハードルが高いことが多いです。デジタル系や専門特化型の代理店で広告運用やプランニングの経験を積み、そのあとで大手や事業会社へ移る道のほうが、現実的に選びやすくなります。最初の1社だけでなく、5年後、10年後にどんな仕事をしていたいかから逆算して選ぶと、判断がぶれにくくなります。

08 まとめ

  • 広告代理店は、総合・デジタル・ハウスエージェンシー・専門特化の4タイプに分かれ、タイプによって入社後の仕事が大きく変わる
  • 売上高の上位は電通グループ・博報堂DYホールディングス・サイバーエージェント。持株会社の場合は、実際に入社する事業会社を確認する
  • 大手グループによるデジタル会社の再編が続き、総合系でもデジタルの知識が前提になっている
  • 年収は会社の規模と職種で幅が大きい。募集要項や有価証券報告書で個別に確かめる
  • 業界研究・自己分析・選考対策の3ステップで準備し、最初の1社はキャリア全体から逆算して選ぶ

会社名の知名度だけで選ぶのではなく、どのタイプの代理店で、どんな仕事を通じて力をつけたいのかを決めておくと、志望先の比較も面接での受け答えも具体的になります。

なお、広告の発注先として代理店を比較したい方は、広告代理店おすすめ18社比較|予算・業種別の選び方と料金相場で、予算・目的別の選び方と各社の特徴を紹介しています。

零株式会社の採用情報

横浜を拠点に、コトラーのマーケティング理論をもとにした広告運用を行う独立系の運用型代理店です。
募集中の職種と働き方は、採用ページをご覧ください。

採用情報を見る →
Produced by おこじょデザインシステム株式会社