Shopify運用代行とは?費用相場・依頼できる業務・自社運用との違い・選び方を徹底解説【2026年版】
Shopify運用代行とは、Shopifyで構築したECサイトの「公開したあと」の運営業務——商品登録・在庫更新・ページやLPの制作・SEO・広告運用・SNS・メルマガ・カスタマーサポート・分析と改善——を、事業者に代わって専門会社が継続的に代行するサービスです。Shopifyは世界175か国以上・数百万店舗で使われるグローバルなECプラットフォームで、D2C・越境ECを中心に日本でも導入が急速に進んでいます。ところが「立ち上げた瞬間がゴール」ではなく、そこからが本当のスタート。サイト更新が追いつかない、広告とSNSに手が回らない、そもそも売上を伸ばすノウハウがない——という運用フェーズの壁に、多くの事業者がぶつかります。
本記事では、「Shopify運用代行とは何か」という定義から、依頼できる業務の全体像(9カテゴリ)、自社運用(インハウス)との違いとメリット・デメリット、費用相場(初期30〜100万円/月額10〜50万円)とケース別・予算別の考え方、制作会社・広告代理店との棲み分け、そして失敗しない選び方(総合型/集客・マーケ特化型/技術特化型というタイプ別の見極め)、依頼のタイミングと契約前チェックリスト、FAQ15問までを、独立系の運用型広告代理店の視点で一気通貫に整理します。これは特定の会社をランキングする記事ではなく、「運用代行という選択肢をどう使いこなすか」を意思決定できるようにするための実務ガイドです。具体的な代理店比較を探している方は、Shopify広告運用代理店おすすめ12選やShopify構築・制作会社おすすめ10選も併せてご覧ください。
- 1. Shopify運用代行とは?定義と、いま求められる背景
- 1-1. Shopify運用代行の定義──「作る」ではなく「育てる」
- 1-2. なぜ今、運用代行の需要が急増しているのか
- 1-3. こんな課題があるなら運用代行の検討サイン
- 2. Shopify運用代行に依頼できる業務(9カテゴリ)
- 3. 自社運用(インハウス)との違い・メリット・デメリット
- 3-1. 運用代行のメリット
- 3-2. 運用代行のデメリットと回避策
- 4. Shopify運用代行の費用相場(料金体系・ケース別・予算別)
- 4-1. 料金体系の3タイプ
- 4-2. ケース別の費用相場(5シーン)
- 4-3. 月商・予算別の現実的な依頼プラン
- 5. 制作会社・広告代理店との棲み分け
- 6. 失敗しないShopify運用代行の選び方
- 6-1. 会社を見極める7つの比較ポイント
- 6-2. タイプ別の特徴(総合型/集客・マーケ型/技術特化型)
- 6-3. 相見積もりで必ず聞くべき質問
- 7. 運用代行を成果につなげる発注側の心構え
- 8. よくある質問(FAQ・全15問)
- 9. まとめ:運用代行は「外注」ではなく「伴走者選び」
01 Shopify運用代行とは?定義と、いま求められる背景
Shopifyでネットショップを開設すること自体は、いまや驚くほど簡単になりました。テーマを選び、商品を登録し、決済を設定すれば、数日でストアが公開できます。しかし「開設できること」と「売上が伸びること」は、まったく別のスキルです。本章ではまず、Shopify運用代行とは何を代わりにやってくれるサービスなのかという定義を明確にし、なぜ2026年のいま、その需要がこれほど高まっているのかを整理します。
この記事の立ち位置:本記事は「どの運用代行会社が良いか」をランキングするものではなく、運用代行という選択肢の全体像・費用・使いこなし方を、発注側が意思決定できるレベルで解説するガイドです。会社の比較検討に進みたい方は、Shopify広告運用代理店おすすめ12選/EC運用代行会社の選び方を参照してください。
1-1. Shopify運用代行の定義──「作る」ではなく「育てる」
Shopify運用代行とは、Shopifyで構築されたECサイトの公開後の運営業務全般を、事業者に代わって継続的に代行するサービスを指します。ポイントは「継続的」という点です。サイトを構築して納品する制作が“点”の仕事だとすれば、運用代行は“線”の仕事——毎週・毎月、商品を入れ替え、キャンペーンを打ち、広告を最適化し、顧客に対応し、数値を見て改善し続ける“育成”の営みです。
ECの売上は「アクセス数 × 転換率(CVR) × 客単価」という3つの掛け算で決まります。運用代行は、このどの変数にも介入します。広告・SEO・SNSでアクセス数を増やし、LPやUX・レビュー・レコメンドでCVRを上げ、クロスセルやセット販売・定期購入で客単価とLTVを伸ばす。つまり運用代行の本質は、「作られた箱」を「売れ続ける仕組み」に変えることにあります。
| 比較軸 | Shopify制作(構築) | Shopify運用代行 |
|---|---|---|
| ゴール | サイトの公開・納品 | 公開後の売上・LTVの継続的な向上 |
| 仕事の性質 | “点”のプロジェクト(数週間〜数ヶ月) | “線”の継続契約(月次で伴走) |
| 主な成果物 | テーマ・デザイン・機能・初期設定 | 更新・広告・改善レポート・売上成長 |
| KPI | 公開日・表示速度・実装品質 | 売上・CVR・CPA/ROAS・リピート率 |
1-2. なぜ今、運用代行の需要が急増しているのか
Shopify運用代行のニーズが高まっている背景には、いくつかの構造的な要因があります。
- D2C・越境ECの拡大:メーカーやブランドが問屋・モールを介さず直接消費者に売るD2Cが一般化し、その受け皿としてShopifyが選ばれています。さらに海外へ売る越境ECでは、多言語・多通貨・海外配送・海外広告と、運用の難度が一段跳ね上がります。
- モール依存からの脱却:楽天・Amazonなどモールは集客力が強い一方、手数料・価格競争・顧客データを自社で持てないという課題があります。自社ECへ軸足を移す動きが、Shopify+運用代行の需要を押し上げています。
- 広告・計測の高度化:Cookie規制、Meta・Googleのアルゴリズム変化、GA4移行、拡張コンバージョン/コンバージョンAPIなど、計測と広告の専門性が年々高まり、片手間の運用では成果が出しにくくなっています。
- 人材採用の難しさ:EC運用・広告運用・デザイン・CSをすべて社内で採用・育成するのは、中小・スタートアップにとって現実的でない場合が多く、外部の専門チームに委託する方が費用対効果が高いケースが増えています。
- Shopifyアプリ/機能の多様化:アプリで機能を拡張できるのがShopifyの強みですが、その分「どれを、どう組み合わせるか」の設計・運用ノウハウが差になります。
※ 数値はいずれも一般的な目安・概況であり、契約範囲・商品点数・時期によって変動します。
1-3. こんな課題があるなら運用代行の検討サイン
次のような症状に一つでも心当たりがあれば、運用代行(あるいは部分的な業務委託)を検討する価値があります。
- サイトを公開したものの、更新が止まっている(新商品・特集・バナーが数ヶ月そのまま)
- 広告を出しているが赤字が続き、原因が分からない(CPA・ROASの読み方が分からない)
- アクセスはあるのに買われない(CVRが低い/カゴ落ちが多い)
- SNS・メルマガをやった方がいいと分かっているが手が回らない
- EC担当者が退職し、運用ノウハウが社内から失われた
- 越境・多店舗・卸(B2B)など展開が広がり工数が急増した
- そもそも何から手をつければ売上が伸びるのか、優先順位が分からない
これらは「気合いと残業」で解決する問題ではなく、専門性と工数の問題です。だからこそ、運用の一部または全部を外部の専門チームに預ける、という選択が合理的になります。
02 Shopify運用代行に依頼できる業務(9カテゴリ)
「運用代行」と一口に言っても、その中身は幅広く、会社によって得意領域が異なります。ここでは、依頼できる業務を9つのカテゴリに分解して整理します。すべてを一社に任せる必要はなく、「自社でやること」と「委託すること」を切り分ける地図として使ってください。
① ストア構築・初期設定・リニューアル
テーマ選定・カスタマイズ、決済・配送・税設定、ドメイン・メール設定、計測タグ(GA4/Meta Pixel/Google広告)の導入など、売れる土台を整えます。すでに公開済みのストアでも、導線・情報設計・表示速度の観点でリニューアル・改修を担うケースが多くあります。構築中心の会社はShopify構築・制作会社の領域と重なります。
② 商品登録・在庫・受注管理の運用
新商品の登録、商品説明文・画像の整備、バリエーション(サイズ・カラー)設定、在庫連携、受注・出荷ステータスの管理まで。商品点数が多いストアや、頻繁に商品が入れ替わるアパレル・雑貨では、この“地味だが重い”オペレーションの代行だけでも効果は大きいです。
③ コンテンツ・LP・特集ページ制作
季節キャンペーン・セール・新商品ローンチに合わせたLP(ランディングページ)やバナー、特集ページの企画・制作。ブランドの世界観を保ちながら、CVRを意識した構成に落とし込みます。LPO(ランディングページ最適化)と一体で回すことで、広告費を無駄にしない導線が作れます。
④ SEO・コンテンツマーケティング
商品ページ・コレクションページのSEO最適化、ブログ記事・お役立ちコンテンツの制作、内部リンク設計、構造化データの実装など。広告に頼りきらず、検索から継続的に無料流入を得る“資産型”の集客を作ります。EC特化のSEOはEC集客の中核施策です。
⑤ 広告運用(Meta/Google/その他)
Meta広告(Facebook/Instagram)のダイナミック商品広告(DPA)、Google広告のショッピング・P-MAX、リスティング、YouTube、LINE・X・TikTokまで。商品データフィードを整え、Pixel/コンバージョンAPIで計測を固め、CPA・ROAS目標に沿って予算配分と入札を最適化します。フィード連携の実務はShopify商品データフィード&Googleショッピング連携で詳しく解説しています。
⑥ SNS運用支援
Instagram・TikTok・X・LINE公式アカウントの投稿企画・運用、UGC(ユーザー投稿)活用、インフルエンサー施策、Instagramショッピング連携など。ブランドのファンづくりと、指名検索・直接流入の土台を作ります。
⑦ メール/LINEマーケティング(CRM)
ステップメール、カゴ落ちリマインド、購入後フォロー、リピート促進、セグメント配信、定期購入(サブスク)設計など。新規獲得コストが上がる中、既存顧客のLTVを伸ばすCRMは運用代行の費用対効果が特に高い領域です。
⑧ カスタマーサポート(CS)代行
問い合わせ対応、返品・交換対応、レビュー管理、FAQ整備、チャット対応など。対応品質はブランド評価とリピートに直結します。繁忙期のスポット対応から常時運用まで、範囲は柔軟に設計できます。
⑨ 分析・改善提案(グロース)
GA4・Shopifyアナリティクス・広告データを統合して、月次で「何が伸び、何が課題か」を可視化し、次の打ち手を提案。ここが運用代行の“頭脳”で、単なる作業代行と売上を伸ばすパートナーの分かれ目になります。数値を見て意思決定に落とし込めるかを、会社選びで必ず確認しましょう。
ポイント:9カテゴリすべてを一社に丸投げすると、月額が跳ね上がり、かつ「広く浅く」になりがちです。まずは自社の売上のボトルネック(集客か、CVRか、リピートか)を見極め、そこに強い会社へ重点的に依頼するのが費用対効果の高い進め方です。ボトルネックの診断自体を、初回の無料相談で依頼するのも有効です。
03 自社運用(インハウス)との違い・メリット・デメリット
運用代行を検討するとき、必ず比較対象になるのが「自社で運用する(インハウス)」という選択肢です。どちらが正解かは、予算規模・社内リソース・成長フェーズによって変わります。ここでは両者を公平に比較したうえで、運用代行のメリット・デメリットと、その回避策を整理します。
| 比較軸 | 自社運用(インハウス) | 運用代行(外部委託) |
|---|---|---|
| 立ち上がりの速さ | 採用・育成に時間がかかる | 即戦力チームがすぐ稼働 |
| 専門知識 | 担当者の力量に依存 | 複数媒体・多数事例の知見が集約 |
| コスト構造 | 人件費(固定費)+採用費 | 月額委託費(変動しやすい) |
| ブランド理解 | 社内にあり深い | 共有が必要(浅くなりやすい) |
| ノウハウの蓄積 | 社内に残る | 対策しないと残らない |
| 柔軟性・機動力 | 他業務と兼務だと後回しに | 運用に専念できる |
3-1. 運用代行のメリット
- 専門性への即アクセス:広告・SEO・デザイン・CRM・CSといった多様な専門職を、採用・育成のリードタイムなしに“チーム単位”で使える。
- 初動と実行スピード:「やった方がいい」と分かっている施策を、後回しにせず着実に実行できる。運用に専念する担当がいる強み。
- 横断的なベンチマーク知見:多数のストアを見てきた経験から、自社では気づけない改善余地や、業界水準(CVR・ROASの目安)を持ち込める。
- コストの変動費化:正社員を抱えるより、必要な範囲・時期に合わせて費用をコントロールしやすい。繁忙期のスケールも柔軟。
- 最新アップデートへの追随:Shopify本体・広告媒体・計測の仕様変更を、専門チームがキャッチアップし続けてくれる。
3-2. 運用代行のデメリットと回避策
一方で、外部委託には固有のリスクもあります。重要なのは、リスクを知ったうえで契約設計で潰すことです。
| デメリット | 回避策 |
|---|---|
| 社内にノウハウが残らない | 手順のドキュメント共有・月次ナレッジ移管・将来の内製化を前提とした伴走契約を選ぶ |
| ブランド理解が浅く、世界観がぶれる | ブランドガイド・商品知識・トンマナを初期に徹底共有。定例で認識をすり合わせる |
| 外部依存でコントロールを失う | ストア・広告アカウントの管理者権限は必ず自社保持。意思決定は自社が握る |
| 費用対効果が見えにくい | KPIと計測を契約時に定義。月次レポートで売上・CPA・ROASを可視化 |
| コミュニケーションコスト | 連絡手段・レスポンス速度・定例頻度・担当体制を事前に取り決める |
結論:「自社運用 vs 運用代行」はゼロイチではありません。ブランドの核(商品企画・世界観・意思決定)は社内に残し、実行の専門性が要る部分(広告・計測・制作・CS)を委託するハイブリッドが、多くの中小EC事業者にとって最も現実的で費用対効果の高い解になります。
04 Shopify運用代行の費用相場(料金体系・ケース別・予算別)
もっとも気になるのが費用でしょう。ここでは料金体系のパターンと、業務ごと・予算規模ごとの相場観を整理します。いずれも一般的な目安であり、実際の金額は依頼範囲・商品点数・更新頻度・広告予算・成果目標によって大きく変動します。相見積もりを取り、「何がどこまで含まれるか」を必ず確認してください。
4-1. 料金体系の3タイプ
| 料金体系 | 決まり方 | 向くケース |
|---|---|---|
| 月額固定型 | 依頼業務の範囲・工数に応じた定額(月10〜50万円が目安) | 運営全般を安定的に任せたい。予算を読みやすくしたい |
| 広告費連動(マージン)型 | 広告費 × 一定率(運用型広告は20%前後が業界相場) | 広告運用を中心に依頼したい。広告予算が大きい |
| スポット/プロジェクト型 | LP制作・リニューアル・単発施策ごとの見積り | 特定の課題だけ、必要なときに依頼したい |
実際には「月額固定+広告費マージン+スポット」を組み合わせる会社が多く、たとえば「運営代行の月額20万円+広告費の20%+大型LPは都度見積り」といった構成になります。広告運用の料金体系の考え方は広告代理店の手数料・マージン相場も参考になります。
4-2. ケース別の費用相場(5シーン)
| 依頼シーン | 費用の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ショップ立ち上げ・初期設定 | 初期 30〜100万円 | 設計・テーマ構築・計測導入・初期商品登録 |
| 集客強化(SEO・広告) | 月額 10〜40万円(+広告費) | 広告運用・フィード整備・SEO・LP改善 |
| 定期更新・運営管理 | 月額 10〜50万円 | 商品登録・バナー/特集更新・受注管理・保守 |
| カスタマーサポート代行 | 月額 10〜30万円 | 問い合わせ・返品交換・レビュー・FAQ対応 |
| メール/CRMマーケ | 月額 10〜30万円 | ステップメール・カゴ落ち・リピート施策・定期購入 |
※ 相場はすべて一般的な目安です。広告費・制作費・ツール利用料は別途になることが多く、見積りの内訳を確認してください。
4-3. 月商・予算別の現実的な依頼プラン
月商〜100万円/立ち上げ〜初期グロース期
いきなりフル委託はコスト過多になりがち。ボトルネックを1つに絞って部分委託するのが賢明です。多くの場合は「広告運用+フィード整備」か「LP改善+計測導入」から。月額10〜20万円台+少額の広告費でスタートし、勝ち筋が見えてから範囲を広げます。
月商100〜500万円/拡大期
広告・SEO・CRMを連動させて伸ばすフェーズ。運営代行の月額20〜40万円+広告費マージンで、集客からリピートまで一気通貫の運用体制を組むのが効果的。この帯は運用代行の費用対効果が最も出やすい層です。
月商500万円〜/スケール・越境・多店舗期
越境EC・多言語多通貨・B2B・複数媒体の統合運用など、専門性と工数が跳ね上がる領域。月額40万円以上のフル運用や、領域別に複数パートナーを使い分ける体制も一般的。同時に、コア業務の内製化(インハウス化)を見据え、伴走しながらノウハウを社内へ移す設計も検討します。
注意:「月額◯万円で売上保証」を過度に強調する提案には慎重に。ECの売上は商品力・在庫・季節性・広告予算など多くの変数に左右され、外部が単独で保証できるものではありません。健全なパートナーは目標KPIと打ち手・前提条件をセットで説明します。
05 制作会社・広告代理店との棲み分け
「運用代行」「制作会社」「広告代理店」「ECコンサル」——似た言葉が並び、混乱しがちです。実務ではオーバーラップも多いですが、主戦場を理解しておくと発注先を間違えません。
| 種類 | 主戦場 | こんなときに |
|---|---|---|
| Shopify制作会社 | テーマ開発・デザイン・アプリ/API実装・移行 | これから作る/大幅リニューアルしたい(構築会社10選) |
| 運用代行 | 公開後の運営・更新・集客・CS・改善を継続 | 作った後、売上を伸ばし続けたい(本記事の領域) |
| 広告代理店 | Meta/Google等の広告運用・計測・フィード | 広告の費用対効果を上げたい(広告代理店12選) |
| ECコンサル | 戦略・KPI設計・チーム構築の助言 | 方向性・優先順位を決めたい(ECコンサル) |
実際には、構築から運用・広告まで一気通貫で担うハイブリッド型の会社が増えています。窓口が一本化されると連携ロスが減る一方、各領域の専門性にばらつきが出ることもあるため、「自社のボトルネックに、その会社が本当に強いか」を実績で確認することが大切です。制作から入る場合でも、最初から運用(公開後)の視点を持つ会社を選ぶと、後の伸びが変わります。
06 失敗しないShopify運用代行の選び方
ここからは、実際に会社を選ぶときの実務です。まず7つの比較ポイントで候補を評価し、次に3タイプの特徴で自社の課題に合うカテゴリを見極め、最後に相見積もりで必ず聞くべき質問で本気度と透明性を確認します。
6-1. 会社を見極める7つの比較ポイント
- ① 対応範囲(フルか部分か):自社が委託したい業務(集客/制作/CS/分析)をカバーしているか。広く浅くではなく、ボトルネックに強いか。
- ② 対応スピードと柔軟性:連絡のレスポンス、施策の実行速度、急な依頼への対応力。セール前など“動くべき時に動ける”か。
- ③ 自社業種への理解と実績:アパレル・コスメ・食品・D2C・越境など、近い業種の成功事例があるか。KPIの勘所が業種で違うため重要。
- ④ Shopifyの技術力:テーマ・アプリ・API・計測(GA4/Pixel/CAPI)の実装に強いか。Shopify Partners/Experts認定は一つの目安(必須ではない)。
- ⑤ 料金・レポートの透明性:見積りの内訳が明確か。月次レポートで売上・CPA/ROAS・改善提案まで示されるか。“作業報告”で終わらないか。
- ⑥ 権限・資産の帰属:Shopifyストア・広告アカウント・計測タグ・ドメイン・成果物の管理者権限と著作権が自社に残るか。ここは解約時のトラブル最大要因。
- ⑦ 内製化・自走支援の姿勢:丸抱えで囲い込むのではなく、ノウハウ移管や将来の内製化に前向きか。長期の健全性を左右する。
6-2. タイプ別の特徴(総合型/集客・マーケ型/技術特化型)
運用代行会社は、得意領域でおおむね3タイプに分かれます。自社の課題がどこにあるかで、選ぶべきタイプが決まります。
A. 総合型(構築〜運用まで一気通貫)
| 強み | ストア構築・更新・広告・CS・分析まで窓口一本で任せられる |
|---|---|
| 向いている | 社内にEC専任がいない/全部まとめて外に出したい事業者 |
| 注意点 | 各領域の専門性にムラが出ることも。得意分野を実績で確認 |
B. 集客・マーケティング特化型
| 強み | 広告・SEO・SNS・CRMで“売上を伸ばす”ことに集中。数値改善に強い |
|---|---|
| 向いている | サイトはあるが集客・CVR・リピートが伸び悩む事業者 |
| 注意点 | 大規模なシステム改修・独自機能開発は範囲外のことが多い |
C. カスタマイズ・技術特化型
| 強み | テーマ/アプリ開発・API連携・基幹/在庫システム連携・Shopify Plus対応 |
|---|---|
| 向いている | 独自機能・大規模・複雑な連携が必要な事業者 |
| 注意点 | 日々の集客・運用は別途、集客特化型と組む必要がある場合も |
選び方の核心:「有名だから」ではなく、自社のボトルネックに強いタイプを選ぶこと。集客が課題なのに技術特化型に頼んでも、独自機能が課題なのに集客特化型に頼んでも、成果は出ません。まず自社の課題を1つに絞り、そこに実績のある会社を当てるのが鉄則です。
6-3. 相見積もりで必ず聞くべき質問
- 「この見積りに含まれる作業と、別料金になる作業を分けて教えてください」
- 「近い業種・規模の事例と、そのときのKPI(CPA・ROAS・CVR等)を教えてください」
- 「月次レポートのサンプルと、改善提案までしてもらえるかを見せてください」
- 「Shopifyストア・広告アカウント・計測タグの権限は自社保持でよいですか」
- 「最低契約期間・解約予告・違約金と、解約時の引き継ぎ範囲は?」
- 「担当体制(専任か/属人化していないか)と、連絡手段・レスポンス速度は?」
- 「将来的な内製化・ノウハウ移管に対応してもらえますか」
これらに明快かつ誠実に答えられる会社は、運用でも信頼できる可能性が高いです。逆に、料金の内訳や権限の帰属を曖昧にする会社は要注意です。
07 運用代行を成果につなげる発注側の心構え
運用代行は「頼めば勝手に売上が上がる魔法」ではありません。成果を出している事業者には、共通する“発注側の作法”があります。
① 丸投げにしない──情報を渡す
ブランドの世界観、商品のこだわり、原価・在庫・物流の制約、過去にうまくいった/いかなかった施策。これらは事業者側にしかない情報で、共有されるほど代行の精度は上がります。最初の1〜2ヶ月の情報共有の密度が、その後の成果を大きく左右します。
② KPIと計測を最初に握る
「何をもって成功とするか」を発注時に合意します。売上・CVR・CPA/ROAS・リピート率など、計測できる指標を決め、GA4やコンバージョン計測を正しく設定しておく。計測が曖昧だと、成果の評価も改善もできません。計測の考え方はコンバージョン計測のトラブル解決も参考に。
③ 意思決定は手放さない
運用は任せても、価格・ブランド・重要施策の意思決定は自社が握る。そのために、ストア・広告アカウントの管理者権限は必ず自社名義で保持します。これは解約時にデータと資産を守るうえでも不可欠です。
④ 短期で判断しすぎない、しかし放置もしない
広告・SEOは学習・蓄積に時間がかかり、多くは3〜6ヶ月で傾向が見えてきます。1ヶ月で成否を決めつけないこと。一方で、月次レビューは欠かさず、数字が動かない理由と次の打ち手を毎月すり合わせる。この“伴走”の姿勢が、代行を成功させる最大のコツです。
08 よくある質問(FAQ・全15問)
09 まとめ:運用代行は「外注」ではなく「伴走者選び」
本記事では、Shopify運用代行とは何かを、定義・依頼できる業務(9カテゴリ)・自社運用との違い・費用相場(ケース別/予算別)・制作会社/広告代理店との棲み分け・失敗しない選び方・発注側の心構え・FAQ15問まで、一気通貫で整理しました。
- 運用代行は「作る」ではなく「売れ続ける仕組みに育てる」継続サービス
- 依頼できる業務は構築・商品登録・LP制作・SEO・広告・SNS・CRM・CS・分析の9カテゴリ
- 費用は初期30〜100万円/月額10〜50万円が目安。範囲・商品点数・更新頻度で変動
- 会社選びは7つの比較ポイント+タイプ別(総合/集客/技術)で、自社のボトルネックに強い会社を
- 成功の鍵は丸投げにしない・KPIと計測を握る・意思決定と権限は手放さない
Shopify運用代行は、単なる作業の外注ではありません。売上という共通のゴールに向かって、数字を見ながら毎月一緒に打ち手を考える「伴走者」を選ぶ意思決定です。だからこそ、料金・レポートの透明性、権限・資産の帰属、そして内製化まで見据えた誠実な関わり方を持つパートナーかどうかを、最初に見極めることが何よりも大切です。
私たち横浜の独立系・運用型広告代理店「でもやるんだよ」(零株式会社)も、コトラー理論とペルソナ設計を軸に、Shopify自社ECの広告運用・フィード整備・計測設計・LPO・改善提案までを、料金体系を完全公開(直接契約20%/代理店協業10%)した形で一気通貫に伴走しています。「まず何から手をつければ売上が伸びるのか」を整理するところから相談したい方は、無料相談フォームをご利用ください。
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