Googleデマンドジェネレーションの仕様とフォーマット要件 完全ガイド

YouTube・Gmail・Discoverへ最大数十億規模でリーチする「デマンドジェネレーション(デマンドジェン)」。旧ファインドキャンペーンの後継として、SNS的なビジュアル訴求と類似セグメントを武器にする注目フォーマットです。本記事では、単一画像・カルーセル・動画という3つの広告フォーマットごとに、ビジネス名/広告見出し/説明文の文字数、横向き1.91:1・スクエア1:1・縦向き4:5・ロゴの画像サイズ(px)と推奨枚数、動画の尺やアスペクト比まで、入稿でつまずかない「仕様の正解」を運用代理店の現場目線で徹底的に整理します。

00 はじめに

「デマンドジェネレーション(デマンドジェン)キャンペーンを始めたいけれど、画像は何枚いるのか、見出しは何文字までなのか、動画は必須なのか——入稿規定がいまいち掴めない」。広告運用の現場で、いま最も多く受ける質問のひとつがこれです。検索系の広告(リスティング)はテキストだけで完結しますが、デマンドジェネレーションは画像・動画・テキストを組み合わせる"クリエイティブ型"のキャンペーンであるため、入稿の仕様が一気に複雑になります。サイズが1pxでも足りないと弾かれ、見出しが1文字でもオーバーすると登録できない。仕様を正しく押さえることが、配信開始の最初の関門なのです。

結論から言えば、デマンドジェネレーションの仕様は「テキスト」「画像」「動画」の3グループに整理して覚えるのが最短ルートです。テキストはビジネス名・広告見出し・説明文・行動を促すフレーズ(CTA)の4種類、画像は横向き1.91:1・スクエア1:1・縦向き4:5・ロゴの4種類、動画は横向き16:9・縦向き9:16(または4:5)・スクエア1:1の3種類。この合計11種類のアセットの「サイズ」「文字数」「必要枚数」さえ表で押さえれば、入稿でつまずくことはほぼなくなります。

本記事では、次のことを順番に、かつ徹底的に解説します。

  • デマンドジェネレーションの正体——旧ファインドキャンペーンの後継であること、どんな思想で生まれたフォーマットなのか。
  • 配信面の全体像——YouTube(フィード/ショート)・Gmail・Discoverという、数十億規模のリーチ網。
  • 3つの広告フォーマット——単一画像広告・カルーセル広告・動画広告の違いと使い分け。
  • 正確な入稿仕様——文字数・画像サイズ(px)・推奨枚数・動画の尺を、すべて表で網羅。

なお、本記事で扱う数値は記事公開時点(2026年6月)の公式仕様に基づいています。Google広告の仕様は予告なく更新されることがあるため、実際の入稿前には必ず最新のGoogle広告ヘルプの公式仕様ページもあわせてご確認ください。それでは、まず「デマンドジェネレーションとは何か」から見ていきましょう。

01 デマンドジェネレーションとは?旧ファインドの後継という位置づけ

デマンドジェネレーション(Demand Gen/デマンドジェン)は、Google広告のキャンペーンタイプのひとつで、SNSのような没入感のあるビジュアル広告を、Googleが持つ巨大なエンタメ・発見系の面に配信できるフォーマットです。日本語では「需要創出」と訳されるとおり、まだ商品を検索していない=今すぐ客ではない潜在層に、画像や動画で「欲しい」を生み出すことを得意とします。

旧ファインドキャンペーンの後継

デマンドジェネレーションを理解する最大のポイントは、これがかつての「ファインドキャンペーン(Discoveryキャンペーン)」の後継・上位互換だということです。ファインドキャンペーンは、Discover・Gmail・YouTubeのフィード面にネイティブ広告を出すフォーマットでしたが、これがデマンドジェネレーションへとアップグレードされました。既存のファインドキャンペーンは順次デマンドジェネレーションへ移行され、現在は新規にファインドを作ることはできません。

後継版で何が強化されたのか。ざっくり言えば「配信面が広がった」「フォーマットが増えた」「機能が増えた」の3点です。配信面にはYouTubeのインストリームやショートが加わり、フォーマットにはカルーセルと動画が本格対応し、A/Bテスト(実験)機能や類似セグメントなどの拡張も入りました。要するに、ファインドよりもSNS広告(Meta広告など)に近い使い勝手に進化したのがデマンドジェネレーションです。

項目旧ファインドキャンペーンデマンドジェネレーション(現行)
主な配信面Discover・Gmail・YouTubeフィード左記+YouTubeインストリーム・ショート
画像フォーマット単一画像・カルーセル単一画像・カルーセル
動画フォーマット非対応対応(横/縦/スクエア)
A/Bテスト(実験)限定的対応
類似セグメント(ルックアライク)対応
新規作成不可(移行済み)

「需要を刈り取る」のではなく「需要を生み出す」

検索広告が「すでに欲しい人(顕在層)」の需要を刈り取るのに対し、デマンドジェネレーションは「まだ欲しいと気づいていない人(潜在層)」に需要そのものを生み出すのが役割です。だからこそ、テキストだけで論理的に訴える検索広告とは設計思想が違い、写真や動画でビジュアルに「いいな」「気になる」と感じさせる作りが求められます。Instagramのフィードを眺めていて、ふと広告に目が止まり、思わずタップしてしまう——あの体験を、Googleの面で再現するのがデマンドジェネレーションだと考えるとイメージしやすいでしょう。

この章の本質:デマンドジェネレーションは旧ファインドキャンペーンの後継。配信面・フォーマット・機能が強化され、SNS広告に近い"ビジュアルで需要を生む"キャンペーンへ進化した。検索広告が需要を刈り取るのに対し、デマンドジェネレーションは需要を生み出す役割を担う。

02 配信面|YouTube(フィード/ショート)・Gmail・Discoverへ数十億リーチ

デマンドジェネレーションの最大の魅力は、なんといってもその圧倒的なリーチ規模です。Googleが擁する発見・エンタメ系の面に横断的に配信でき、その合計到達ユーザー数は世界で最大数十億規模に達するとされています。具体的に、どんな面に出るのかを見ていきましょう。

主な配信面

  • YouTube(フィード/ホーム):YouTubeのトップ画面や視聴ページのおすすめ枠など、動画と動画の間に自然に溶け込む形で表示されます。世界最大級の動画プラットフォームの、最も人が集まる面です。
  • YouTube ショート:縦型短尺動画のフィード。スマホで指をスワイプしながら次々とコンテンツを消費する、没入感の高い面です。縦長クリエイティブが活きる場所です。
  • YouTube インストリーム:動画の再生前・再生中に流れる動画広告枠。動画フォーマットを入れておくと、ここにも配信が広がります。
  • Gmail:Gmailの「プロモーション」「ソーシャル」タブの上部に、メールのような体裁で表示されます。受信トレイという生活動線の中で接触できる面です。
  • Discover(ディスカバー):Googleアプリやスマホのホーム画面で表示される、ニュースや記事のパーソナライズドフィード。ユーザーの興味関心に基づいて記事を読んでいる流れの中に、ネイティブ広告として表示されます。

注目すべきは、これらがすべて「コンテンツを楽しんでいる」状態のユーザーだという点です。検索広告のユーザーが「目的を持って探している」のに対し、デマンドジェネレーションのユーザーは「なんとなく眺めている」「暇つぶしをしている」状態。だからこそ、押し付けがましい広告ではなく、コンテンツに溶け込む自然なビジュアルが効きます。SNSのタイムラインに流れてくる広告と同じ感覚です。

1つのキャンペーンで複数面を横断:デマンドジェネレーションの便利な点は、これだけ多様な面に対して、原則「1つのキャンペーン」「1セットのアセット」で配信できることです。横向き・縦向き・スクエアの画像と動画をまとめて入稿しておけば、Googleの機械学習が「この面にはこの形がベスト」と自動で選び、それぞれの面に最適化された見せ方で配信してくれます。だからこそ、各アスペクト比のクリエイティブを"漏れなく"用意しておくことが成果を左右します。

この章の本質:デマンドジェネレーションはYouTube(フィード/ショート/インストリーム)・Gmail・Discoverへ横断配信し、最大数十億規模にリーチする。いずれも「コンテンツを楽しむ中」での接触のため、SNS的な自然なビジュアル訴求が効く。各面に最適化させるには、全アスペクト比のアセットを揃えるのが鉄則。

03 3つの広告フォーマット|単一画像・カルーセル・動画の全体像

デマンドジェネレーションには、大きく分けて3つの広告フォーマットがあります。「単一画像広告」「カルーセル広告」「動画広告」です。それぞれに向いている目的があり、案件に応じて使い分け、あるいは組み合わせて使います。まずは全体像を表で押さえましょう。

フォーマット構成向いている用途
単一画像広告1枚の画像+テキスト(複数アスペクト比を登録)1つの商品・サービスを、最もシンプルかつ強く訴求したいとき。最初に作るべき基本形。
カルーセル広告複数カード(各カードに画像+見出し)を横スクロール複数商品・複数の特徴・ストーリーを順番に見せたいとき。ECの商品ラインナップ紹介など。
動画広告動画(横/縦/スクエア)+テキスト世界観や使用シーン、ブランドストーリーを動きで伝えたいとき。YouTube面で特に強い。

単一画像広告|まず作るべき基本形

1枚の主役画像で勝負するシンプルなフォーマットです。とはいえ「1枚」というのは正確ではなく、実際には横向き1.91:1・スクエア1:1・縦向き4:5という複数のアスペクト比の画像をまとめて登録し、配信面に応じてGoogleが最適な形を選ぶ仕組みです。最も作りやすく、効果検証もしやすいため、まずはここから着手するのが定石です。

カルーセル広告|複数カードで物語る

横スクロールで複数のカードを見せられるフォーマットです。各カードには画像と見出しを設定でき、ユーザーは指でスワイプしながら次々とカードを見ていきます。たとえばアパレルECなら「トップス→ボトムス→アウター→コーディネート例」のように、複数の商品やシーンを1つの広告で順番に見せられます。「1枚では伝えきれない情報量」を持つ商材に効果的です。カードの最大枚数などの細かい入稿規定は変更されることがあるため、実際の作成時には最新の公式仕様を確認してください。

動画広告|動きと音で世界観を伝える

静止画では伝えきれない、商品の使用感やブランドの世界観を、動きと音で伝えられるフォーマットです。デマンドジェネレーションはYouTubeという動画の本拠地に配信されるため、動画フォーマットを入れておくとインストリームやショートへの配信が広がり、リーチと訴求力の両方が伸びます。動画は任意(必須ではない)ですが、入れておくと配信面の幅が一段広がる、というのが実務上の感覚です。

3フォーマットは"組み合わせ"が基本:どれか1つを選ぶ、というより、まず単一画像で土台を作り、余力があればカルーセルと動画を足していく、という積み上げ方が現実的です。アセットの種類が多いほどGoogleの機械学習が選べる手札が増え、各配信面で最適な形を当てやすくなります。「全部入り」を目指すほど、デマンドジェネレーションの性能はフルに引き出されます。

04 テキスト仕様|ビジネス名・広告見出し・説明文・CTAの文字数

ここから、いよいよ具体的な入稿仕様に入ります。まずはテキスト系のアセットから。デマンドジェネレーションのテキストは、ビジネス名・広告見出し・説明文・行動を促すフレーズ(CTA)・最終ページURLの5要素で構成されます。それぞれの文字数と個数を、表で正確に押さえましょう。

大前提:文字数は「半角=全角の2倍」。半角40文字の枠=全角なら20文字まで。

Google広告の文字数カウントは、半角文字(英数字・記号)を1文字、全角文字(日本語)を2文字として数えます。つまり「半角40文字」の枠には、日本語(全角)なら20文字まで入る計算です。日本語のクリエイティブを作るときは、常に「全角換算の文字数」で考えるのがコツです。以下の表では、半角と全角の両方を併記します。

テキストアセット最大文字数(半角/全角)個数必須
ビジネス名半角25文字/全角12文字1個必須
広告見出し半角40文字/全角20文字1〜5個(推奨5個)必須
説明文半角90文字/全角45文字1〜5個(推奨3個)必須
行動を促すフレーズ(CTA)自動(定型から選択)1個必須
最終ページURL半角2,048文字1個必須

ビジネス名|半角25文字(全角12文字)

広告主の名前・ブランド名を入れる項目で、1個必須です。全角なら12文字までと意外と短いので、長い正式社名はサービス名やブランド名に置き換えるのが実務の定番です。ここはユーザーに「誰の広告か」を伝える信頼の起点なので、認知されている呼称を入れましょう。

広告見出し|半角40文字(全角20文字)×最大5個

広告の主役となるキャッチコピーです。1〜5個まで登録でき、推奨は5個フルに入れること。複数登録しておくと、Googleの機械学習がユーザーや配信面ごとに最も反応の良い見出しを自動で選んで表示します。手札は多いほど有利なので、訴求軸を変えた見出しを5個用意するのがセオリーです。

✕ 見落としやすい落とし穴

ディスプレイ配信には「短い見出し」が別途必要:デマンドジェネレーションをディスプレイ的な面に配信する場合、半角30文字(全角15文字)以内の見出しが少なくとも1つ必要になります。40文字枠の長い見出しだけを5個入れていると、短い見出しが不足して一部の面で配信されない、ということが起こり得ます。5個のうち1つは必ず全角15文字以内の短い見出しを混ぜておきましょう。

説明文|半角90文字(全角45文字)×最大5個

見出しを補足する本文です。1〜5個まで登録でき、推奨は3個。見出しで惹きつけた後に、具体的なベネフィットやオファー(特典・価格・実績など)を畳みかける役割です。全角45文字まで入るので、見出しより詳しく語れます。これも訴求軸を変えて複数用意しておくと、機械学習が最適な組み合わせを見つけてくれます。

行動を促すフレーズ(CTA)・最終ページURL

行動を促すフレーズ(CTA)は、「詳細→」「購入」「申し込む」「予約」といったボタンの文言で、原則は用意された定型(自動最適化を含む)から選びます。1個必須です。最終ページURLは、広告をクリックした先の遷移先で、半角2,048文字まで・1個必須。リンク先のランディングページの質は成果に直結するため、ここは仕様だけでなく中身(LP)の作り込みが重要になります(LPの改善については後述します)。

テキスト仕様まとめ:ビジネス名=全角12文字×1、広告見出し=全角20文字×最大5(推奨5、うち1つは全角15文字以内)、説明文=全角45文字×最大5(推奨3)、CTA=1個必須、最終ページURL=半角2,048文字×1。見出しと説明文は"フル&訴求軸違い"で登録するのが機械学習を活かす鉄則。

05 画像仕様|1.91:1 / 1:1 / 4:5 / ロゴのサイズと推奨枚数

デマンドジェネレーションのクリエイティブの心臓部が、画像です。画像アセットは横向き(1.91:1)・スクエア(1:1)・縦向き(4:5)・ロゴ(1:1)の4種類があり、それぞれに推奨サイズ・最小サイズ・登録枚数が定められています。これがデマンドジェネレーションで最もつまずきやすいポイントなので、表で完全に整理します。

画像アセットアスペクト比推奨サイズ最小サイズ枚数(推奨)
横向き1.91:11,200×628px600×314px1〜20枚(推奨3枚)
スクエア1:11,200×1,200px300×300px1〜20枚(推奨3枚)
縦向き4:5960×1,200px480×600px1〜20枚(任意)
ロゴ1:11,200×1,200px144×144px1〜5枚(推奨1枚)

横向き 1.91:1|推奨1,200×628px

最も汎用的な横長の画像です。推奨サイズは1,200×628px、最小でも600×314pxが必要です。1〜20枚まで登録でき、推奨は3枚。GmailやDiscover、YouTubeフィードなど横長レイアウトの面で主に使われます。Web広告の世界で最も標準的な比率なので、既存のバナー資産を流用しやすいのも利点です。

スクエア 1:1|推奨1,200×1,200px

正方形の画像です。推奨1,200×1,200px、最小300×300px。1〜20枚まで、推奨は3枚。スクエアはモバイルの様々な面に収まりやすく、汎用性が高い比率です。横向きとスクエアの2種類は、いわばデマンドジェネレーションの"必須の2本柱"。この2つは必ず複数枚ずつ用意しましょう。

縦向き 4:5|推奨960×1,200px

縦長の画像です。推奨960×1,200px、最小480×600px。1〜20枚まで登録可で、こちらは任意扱いですが、入れておく価値は大きいです。なぜなら、スマホを縦に持って没入的にコンテンツを見る面(YouTubeショートやモバイルフィード)では、縦長のほうが画面占有率が高く、目に留まりやすいからです。「任意だから入れない」ではなく「縦面の配信を取りこぼさないために入れる」が正解です。

ロゴ 1:1|推奨1,200×1,200px

ブランドロゴの画像です。推奨1,200×1,200px、最小144×144px。1〜5枚まで登録でき、推奨は1枚。ロゴはアスペクト比1:1(正方形)が基本です。広告の信頼性や認知に効くので、背景透過や余白に配慮した、きれいに表示されるロゴ画像を用意しましょう。横長ロゴの仕様が用意されている場合もあるため、ブランドガイドに沿って最新仕様を確認するとより万全です。

○ 推奨の揃え方

迷ったら、横向き1.91:1を3枚・スクエア1:1を3枚・縦向き4:5を3枚・ロゴ1枚を起点に揃えるのがおすすめです。これで主要な配信面をほぼカバーでき、機械学習に十分な手札を渡せます。各比率で「商品アップ」「使用シーン」「人物入り」など切り口を変えた3枚を用意すると、テストの解像度も上がります。

画像仕様まとめ:横向き1.91:1(推奨1,200×628px/最小600×314px・推奨3枚)、スクエア1:1(推奨1,200×1,200px/最小300×300px・推奨3枚)、縦向き4:5(推奨960×1,200px/最小480×600px・任意)、ロゴ1:1(推奨1,200×1,200px/最小144×144px・推奨1枚)。横とスクエアは必須級、縦は配信面拡大のためほぼ必須、ロゴは1枚で十分。

06 単一画像広告とカルーセル広告の作り方と使い分け

仕様を押さえたところで、実際のフォーマット作りに入ります。ここでは静止画系の2フォーマット——単一画像広告とカルーセル広告——の具体的な作り方と、どう使い分けるかを解説します。

単一画像広告の作り方

単一画像広告は、第5章で示した4種類の画像(横・スクエア・縦・ロゴ)と、第4章のテキスト(ビジネス名・見出し・説明文・CTA)を組み合わせて作ります。1つの広告アセットの中に、複数アスペクト比の画像と複数の見出し・説明文を入れ込み、配信面ごとにGoogleが最適な組み合わせを選ぶ、という仕組みです。構造をツリーで表すとこうなります。

🖼 単一画像広告(1つのアセット)
  ├─ 画像:横向き1.91:1 ×3枚
  ├─ 画像:スクエア1:1 ×3枚
  ├─ 画像:縦向き4:5 ×(任意)
  ├─ ロゴ:1:1 ×1枚
  ├─ ビジネス名 ×1(全角12文字以内)
  ├─ 広告見出し ×最大5(うち1つは全角15文字以内)
  ├─ 説明文 ×最大5(推奨3)
  └─ CTA ×1 + 最終ページURL

ポイントは、「画像も見出しも説明文も、できるだけ多く・訴求軸を変えて入れる」こと。デマンドジェネレーションはレスポンシブに組み合わせを最適化するため、手札が多いほど機械学習が当たりを見つけやすくなります。逆に画像1枚・見出し1つだけで作ると、最適化の余地がなく性能を引き出せません。

カルーセル広告の作り方

カルーセル広告は、複数のカードで構成されます。各カードには画像と見出しを設定し、ユーザーは横スワイプでカードを順に見ていきます。1つの広告で複数の情報を順序立てて見せられるのが最大の特徴です。

🖼 カルーセル広告(複数カードで構成)
  ├─ カード1:画像 + 見出し
  ├─ カード2:画像 + 見出し
  ├─ カード3:画像 + 見出し
  └─ …(カードを追加)

カードの画像も、横向きやスクエアといった所定のアスペクト比に沿って用意します。各カードの見出しでストーリーを作れるので、「①悩み提起 → ②解決策 → ③実績 → ④オファー」のように、カードをめくるたびに話が進む構成にすると引き込めます。なお、カードの最小・最大枚数などの細かな入稿規定は変更される場合があるため、作成時は最新の公式仕様を確認してください。

使い分けの基準

こんなときはおすすめフォーマット
1つの商品・サービスを強く訴求したい単一画像広告
複数商品・ラインナップを見せたい(EC等)カルーセル広告
機能・特徴を順番に説明したいカルーセル広告
とにかくまず配信を始めて検証したい単一画像広告(基本形)
世界観・動きを伝えたい動画広告(次章)

ECサイトの運用では、カルーセルが商品ラインナップの一覧訴求と相性がよく、UGC(ユーザー投稿風)の素材を各カードに並べると自然なビジュアル訴求になります(SNS活用の考え方は ECのSNS・UGC活用 もどうぞ)。一方で、まず成果の土台を作るなら、検証しやすい単一画像広告から始めるのが堅実です。

07 動画広告の仕様|尺・アスペクト比と入稿のコツ

デマンドジェネレーションの3つ目のフォーマットが、動画広告です。静止画では伝えきれない動きと音で、ブランドの世界観や商品の使用シーンを訴求できます。デマンドジェネレーションはYouTubeに配信されるため、動画フォーマットを入れておくとインストリームやショートへの配信が広がり、リーチが一段伸びます。

動画のアスペクト比と尺

動画は任意(必須ではない)ですが、各アスペクト比を用意しておくと配信面を取りこぼしません。アスペクト比は横向き16:9・縦向き9:16(または4:5)・スクエア1:1の3種類が基本で、各10〜60秒程度・各3本程度を目安に用意します。

動画アセットアスペクト比尺の目安本数の目安主な配信面
横向き16:9各10〜60秒3本程度YouTubeインストリーム・フィード
縦向き9:16 または 4:5各10〜60秒3本程度YouTubeショート・モバイルフィード
スクエア1:1各10〜60秒3本程度各種モバイル面

静止画の画像仕様と同じ思想で、横・縦・スクエアの3比率を揃えるのがポイントです。とくにYouTubeショート向けには縦型(9:16)が必須級。横型しか用意していないと、ショート面でうまく表示されず機会損失になります。尺は冒頭の数秒で心を掴む構成にし、最初の3秒に最も伝えたい価値を凝縮するのがWeb動画の鉄則です。

動画入稿のコツ

  • 音声オフ前提で作る:フィード面では音声オフで再生されることが多いため、テロップ(字幕)を入れて、音がなくても意味が伝わる作りにします。
  • 冒頭3秒で掴む:スワイプで飛ばされないよう、最初の数秒にインパクトとベネフィットを置きます。
  • 縦型を必ず用意:ショート・モバイルフィードの没入面を取りこぼさないため、9:16の縦型は優先度高めで作ります。
  • 動画と画像の併用:動画だけ・画像だけより、両方を入れたほうが配信面の幅と最適化の余地が広がります。

動画は「あると強い」任意アセット:動画は必須ではありませんが、入れることでYouTubeのインストリーム・ショートという巨大な動画面への扉が開きます。予算や制作リソースが許すなら、横・縦・スクエアの動画を各数本用意して、画像アセットと併用するのが、デマンドジェネレーションの性能をフルに引き出す王道です。動画の正確な仕様(最大ファイルサイズ・コーデック等)は更新されることがあるため、入稿時は最新の公式仕様を確認してください。

08 入稿前チェックリスト|よくある審査落ち・NG入稿

仕様を理解しても、実際の入稿では細かなミスでつまずきがちです。ここでは、現場で「あるある」のNG入稿と、それを防ぐチェックリストをまとめます。配信開始前にこの章を見返してください。

✕ よくあるNG入稿
  • 画像サイズが最小未満:横向きを500×262pxで作ってしまい、最小600×314pxを下回って弾かれる。
  • 短い見出しの不足:40文字枠の長い見出しばかり5個で、全角15文字以内の見出しがなく、ディスプレイ面に出ない。
  • 縦型を用意していない:横とスクエアだけで、縦向き4:5や9:16動画がなく、ショート・モバイル没入面の配信を取りこぼす。
  • テキスト過多の画像:画像内に文字を入れすぎて訴求が弱くなる(ビジュアルで惹くフォーマットなのに伝わらない)。
  • 見出し・説明文が1個ずつ:手札が少なく機械学習が最適化できず、性能が出ない。
  • ロゴの解像度不足:ロゴを144×144px未満で入れて弾かれる、または粗く表示される。
○ 入稿前チェックリスト
  • ビジネス名は全角12文字(半角25文字)以内に収まっているか。
  • 広告見出しを5個用意し、うち1つは全角15文字(半角30文字)以内にしているか。
  • 説明文を3個以上(最大5個)、訴求軸を変えて用意したか。
  • 横向き1.91:1(推奨1,200×628px)を複数枚入れたか。
  • スクエア1:1(推奨1,200×1,200px)を複数枚入れたか。
  • 縦向き4:5(推奨960×1,200px)を入れて縦面を取りこぼしていないか。
  • ロゴ1:1(推奨1,200×1,200px・最小144×144px)を入れたか。
  • 最終ページURL(LP)が機能し、広告内容と一致しているか。
  • 余力があればカルーセル・動画も用意し、手札を増やしたか。

とくに見落としやすいのが「全角15文字以内の短い見出し」と「縦型アセット」の2点です。仕様としては"任意"や"条件付き"に見えるため後回しにされがちですが、これらを欠くと配信面が削られ、せっかくの数十億リーチを取りこぼします。チェックリストの順に潰していけば、入稿事故はほぼ防げます。

09 強みを活かす|類似セグメントとペルソナ設計

仕様を満たして入稿できたら、次は「誰に届けるか」です。デマンドジェネレーションの強みのひとつが、類似セグメント(ルックアライク)によるターゲティングです。仕様と並んで、ここを押さえると成果が一段変わります。

類似セグメント(ルックアライク)とは

類似セグメントとは、「既存顧客や購入者、サイト訪問者などの優良なデータ(シードリスト)」をもとに、それに似た行動・興味を持つ新規ユーザーをGoogleが見つけ出してくれる仕組みです。SNS広告で言うところの「類似オーディエンス」と同じ発想で、デマンドジェネレーションはこの機能を強みとしています。すでに成果が出ている顧客像に似た人へ配信を広げられるため、潜在層へのリーチでありながら精度を保てるのが利点です。

この発想は、Meta広告のフォロワーや顧客リストを起点にした類似配信とも共通します(考え方の比較は Metaのフォロワー・類似ターゲティングGoogle広告とMeta広告の違い もご覧ください)。媒体は違えど「優良な種データに似た人を探す」という原理は同じです。

ペルソナを起点に設計する

ただし、類似セグメントもクリエイティブも、出発点は「誰に届けたいか」というペルソナです。私たち「でもやるんだよ」(零株式会社)は、近代マーケティングの父フィリップ・コトラーの理論——とりわけ「顧客一人ひとりに最適化する」というセグメント・オブ・ワンの思想を起点に、ペルソナを徹底的に描き込んでから配信設計に入ります。ペルソナが定まると、「どんなビジュアルが刺さるか」「どの面で接触すべきか」「どんなシードリストで類似を広げるか」が自然に決まり、デマンドジェネレーションのクリエイティブとターゲティングが一本の筋で通ります。

逆に、ペルソナが曖昧なまま「とりあえず万人向けの綺麗な画像」を入れても、誰の心にも刺さりません。需要を"生み出す"フォーマットだからこそ、「誰の、どんな欲求に火をつけるのか」を明確にすることが、仕様を満たすこと以上に成果を左右するのです。

この章の本質:デマンドジェネレーションは類似セグメント(ルックアライク)で優良顧客に似た潜在層へ精度高くリーチできる。だがその起点は常にペルソナ。コトラーのセグメント・オブ・ワンに基づき「誰の欲求に火をつけるか」を定めてこそ、ビジュアルもターゲティングも筋が通る。

10 まとめ

Googleデマンドジェネレーションの仕様とフォーマット要件について、長くなりましたが、本質と要点は次のとおりです。

  • 正体:旧ファインドキャンペーンの後継。YouTube(フィード/ショート/インストリーム)・Gmail・Discoverへ最大数十億規模でリーチする、SNS的なビジュアル訴求型キャンペーン。
  • 3フォーマット:単一画像広告(基本形)/カルーセル広告(複数カードで物語る)/動画広告(任意・動きで世界観を伝える)。組み合わせるほど性能が出る。
  • テキスト仕様:ビジネス名=全角12文字×1、広告見出し=全角20文字×最大5(うち1つは全角15文字以内)、説明文=全角45文字×最大5(推奨3)、CTA=1個、URL=半角2,048文字×1。
  • 画像仕様:横向き1.91:1(1,200×628px・推奨3枚)/スクエア1:1(1,200×1,200px・推奨3枚)/縦向き4:5(960×1,200px・任意)/ロゴ1:1(1,200×1,200px・推奨1枚)。
  • 動画仕様:横16:9/縦9:16(または4:5)/スクエア1:1を各10〜60秒・各3本程度。任意だが入れると配信面が広がる。
  • 運用の勘所:全アスペクト比のアセットを"漏れなく"揃え、見出し・説明文は訴求軸違いでフルに登録。類似セグメントは強いが、起点は常にペルソナ。

デマンドジェネレーションは、仕様こそ複雑に見えますが、本記事の表のとおり「テキスト・画像・動画」の3グループに整理すれば、入稿でつまずくことはありません。そして仕様を満たした先で成果を分けるのは、結局のところ「誰に、どんなビジュアルで、どんな欲求に火をつけるのか」というクリエイティブとターゲティングの設計です。数十億のリーチ網も、刺さらない広告を流せばただの掛け捨てになります。

仕様を正しく満たし、ペルソナを起点に「思わずタップしたくなる」クリエイティブを設計する。その両輪が揃ったとき、デマンドジェネレーションは潜在層から新しい需要を生み出す、強力な集客エンジンになります。なお、姉妹キャンペーンの仕様は P-MAXの仕様レスポンシブディスプレイ広告の仕様動画キャンペーンの仕様アプリキャンペーンの仕様 も、全体像は Google広告フォーマット仕様の総まとめ もあわせてご覧ください。

11 よくある質問(FAQ)

Q. デマンドジェネレーションとファインドキャンペーンの違いは?

デマンドジェネレーション(デマンドジェン)は、旧ファインドキャンペーンの後継・上位互換です。ファインドが配信していたDiscover・Gmail・YouTubeフィードに加え、YouTubeのインストリームやショート面にも配信が広がり、フォーマットも単一画像・カルーセル・動画に対応。A/Bテストや類似セグメントなどの機能も加わりました。既存のファインドはデマンドジェネレーションへ移行済みで、新規にファインドは作れません。

Q. 広告見出しと説明文は何文字まで?何個入れる?

広告見出しは最大で半角40文字(全角20文字)まで、1〜5個(推奨5個)。説明文は最大で半角90文字(全角45文字)まで、1〜5個(推奨3個)。ビジネス名は半角25文字(全角12文字)で1個必須です。文字数は半角=1文字・全角=2文字でカウントするため、日本語は全角換算で考えます。なお、ディスプレイ面への配信には半角30文字(全角15文字)以内の見出しが少なくとも1つ必要なので、見出し5個のうち1つは短く作っておきましょう。

Q. 画像は何種類・何枚必要?サイズは?

横向き1.91:1(推奨1,200×628px・最小600×314px・1〜20枚/推奨3枚)、スクエア1:1(推奨1,200×1,200px・最小300×300px・1〜20枚/推奨3枚)、縦向き4:5(推奨960×1,200px・最小480×600px・1〜20枚/任意)、ロゴ1:1(推奨1,200×1,200px・最小144×144px・1〜5枚/推奨1枚)です。横とスクエアは必須級、縦は配信面を広げるためほぼ必須、ロゴは1枚で十分です。

Q. 動画は必須ですか?仕様は?

動画は任意(必須ではありません)。ただし入れておくとYouTubeのインストリーム・ショートへの配信が広がるため、できれば用意したいアセットです。アスペクト比は横向き16:9・縦向き9:16(または4:5)・スクエア1:1の3種類で、各10〜60秒程度・各3本程度が目安。とくにショート向けの縦型は優先度高めです。最大ファイルサイズなど細かな規定は更新されるため、入稿時は最新の公式仕様を確認してください。

Q. カルーセル広告は何枚のカードまで入れられますか?

カルーセルは複数のカード(各カードに画像+見出し)で構成しますが、カードの最小・最大枚数といった細かな入稿規定は変更されることがあります。正確な値は、作成時に最新のGoogle広告ヘルプの公式仕様をご確認ください。一般的には、悩み提起→解決→実績→オファーのように、話が進む流れで複数枚を構成すると効果的です。

Q. 自社で正しく入稿・運用できるか不安です。

デマンドジェネレーションは仕様が多く、さらに「刺さるクリエイティブ」「適切なターゲティング」まで含めると、はじめてだと難易度が高い領域です。判断に迷う場合は、私たちのような運用代理店に一度ご相談ください。でもやるんだよでは、コトラー理論に基づくペルソナ設計から、仕様を満たすクリエイティブ制作・類似セグメント設計まで、無料でご相談を承っています。

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