Google検索キャンペーンの仕様とフォーマット要件 完全ガイド
「広告見出しは何文字まで?」「説明文は全角で何字?」「RSAって何本入れればいいの?」——Google検索広告は、入稿規定(フォーマット要件)を正しく押さえているかどうかで、表示の有無も成果も大きく変わります。本記事では、ビジネス名・ロゴから広告見出し・説明文の文字数、レスポンシブ検索広告(RSA)の仕組み、画像アセット、サイトリンクなどの広告表示オプションまで、Google公式ヘルプに基づく仕様を比較表で網羅。運用代理店の現場目線で、数値と運用のコツの両方を13,000字超で徹底解説します。
00 はじめに|なぜ「仕様」を正確に知ることが成果に直結するのか
Google検索広告を出稿しようとして管理画面を開くと、まず突き当たるのが「何文字まで入るのか」「何本まで登録できるのか」「この画像のサイズで大丈夫か」という、いわゆる入稿規定(フォーマット要件・仕様)の壁です。見出しを書いていたら文字数オーバーで赤くなった、画像をアップしたら「サイズが小さすぎます」と弾かれた——検索広告に触れたことのある方なら、誰しも一度は経験があるはずです。
こうした仕様は、一見すると「ただの制約」「面倒なルール」に見えます。しかし運用の現場から言わせてもらえば、仕様を正確に理解することは、そのまま成果に直結します。理由は3つあります。
- 表示の機会そのものが変わる:見出しや説明文の本数が足りない、必須アセットが未設定、といった状態では、Googleが広告を組み立てる「材料」が不足し、表示機会が削られます。仕様を満たして材料を十分に渡すことが、配信の土台になります。
- 文字数の上限を知らないと訴求が削られる:見出しは半角30文字(全角15文字)まで。この上限を知らずに長い訴求を詰め込もうとすると、肝心の言葉が入りきらず、伝えたいことがぼやけます。逆に上限を熟知していれば、限られた文字数に最大の訴求を凝縮できます。
- 仕様=Googleが用意した「打席の数」:RSAの見出し15本・説明文4本という枠は、機械学習に与えるテスト素材の上限です。枠を埋めるほど、Googleは多くの組み合わせを試し、勝ちパターンを早く見つけられます。仕様を使い切らないことは、打席を自ら放棄するのと同じです。
本記事は、Google検索キャンペーンに関わる仕様を「ビジネス情報」「検索の広告アセット」「レスポンシブ検索広告(RSA)」「広告表示オプション」の4つに分けて、Google公式ヘルプの数値に基づき、すべて比較表で一覧化します。さらに、ただの数値の羅列で終わらせず、「その仕様を踏まえてどう作り、どう運用すれば成果が出るのか」という現場のノウハウまで踏み込みます。なお、本記事はGoogle広告全体の入稿規定をまとめた Google広告の仕様・フォーマット完全ガイド の「検索キャンペーン編」にあたる内容です。あわせてご覧ください。
本記事の数値表記について:本記事では、文字数の上限を「半角◯文字(全角◯文字)」の形で併記します。Google広告では半角1文字=0.5カウント、全角1文字=1カウントとして扱われ、上限は半角換算で示されます。つまり「半角30文字=全角15文字」が同じ枠を指します。具体的な数え方は第7章で詳しく解説します。なお仕様は更新されることがあるため、入稿前には必ずGoogle公式の最新仕様を確認してください。
01 Google検索キャンペーンの全体像とアセットの階層
個別の文字数に入る前に、まず「検索キャンペーンがどんな部品でできているか」という全体像を押さえます。ここが頭に入っていないと、「ビジネス名」と「広告見出し」と「RSAの見出し」が混ざって混乱しがちだからです。
現在のGoogle検索広告は、大きく次の3レイヤーの「アセット(部品)」を組み合わせて成り立っています。キャンペーンや広告グループの組み方そのものについては キャンペーン・広告グループの組み方 で詳しく解説していますが、ここでは「広告として表示される中身」の構成に絞って整理します。
├─ 🏢 ビジネス情報 … 広告主が誰かを示す共通情報
│ ├─ ビジネスの名前(最大 半角25文字/全角12文字・必須)
│ └─ ロゴ(1:1)(推奨1,200×1,200px・必須)
├─ 📝 レスポンシブ検索広告(RSA) … 検索広告の本体
│ ├─ 広告見出し(最大 半角30文字/全角15文字・最大15本)
│ └─ 説明文(最大 半角90文字/全角45文字・最大4本)
├─ 🖼 検索の広告アセット … 既存テキスト広告を補完する情報
│ ├─ 広告見出し(半角25/全角12)・説明文・画像 ほか
└─ ➕ 広告表示オプション(アセット) … 追加リンク・情報
└─ サイトリンク/コールアウト/構造化スニペット ほか
「アセット」という言葉の整理
近年のGoogle広告では、かつて「広告表示オプション」と呼ばれていたものが「アセット」という名称に統一され、サイトリンクや画像、ビジネス名なども含めて広く「アセット」と表現されるようになりました。本記事では混乱を避けるため、用途別に次のように呼び分けます。
| 本記事での呼び方 | 指すもの | 役割 |
|---|---|---|
| ビジネス情報 | ビジネス名・ロゴ | 広告主が誰かを示す共通プロフィール |
| RSA | 広告見出し・説明文・URL | 検索広告の本体(見出しと説明文) |
| 検索の広告アセット | 見出し・説明文・画像など | 既存テキスト広告を補完する追加素材 |
| 広告表示オプション(アセット) | サイトリンク・コールアウト等 | 広告の下に追加リンク・情報を表示 |
重要なのは、これらがすべて別々の文字数・本数ルールを持つということです。「広告見出し」という同じ言葉でも、RSAなら半角30文字、検索の広告アセット側なら半角25文字、と上限が違います。次章からは、この4区分ごとに仕様を丁寧に見ていきます。
02 ビジネス情報の仕様|ビジネス名・ロゴ
まずは、広告主が誰であるかを示す「ビジネス情報」です。これは広告の本文とは別に、アカウントや広告のプロフィールとして設定する共通情報で、検索広告でも表示要素として活用されます。要素は「ビジネスの名前」と「ロゴ」の2つで、いずれも必須です。
| 項目 | 文字数/サイズ | 個数 | 要否 |
|---|---|---|---|
| ビジネスの名前 | 最大 半角25文字(全角12文字) | 1個 | 必須 |
| ロゴ(1:1) | 推奨 1,200×1,200px(最小 128×128px) | 1枚 | 必須 |
ビジネスの名前|半角25文字(全角12文字)の使いどころ
ビジネスの名前は、ブランド名・会社名・サービス名を入れる枠です。上限は半角25文字(全角12文字)。日本語のブランド名なら12文字までと、意外と短いと感じるかもしれません。「株式会社」「合同会社」といった法人格まで入れると枠を圧迫するため、検索広告で見せる名称としては、ユーザーに認知されているサービス名・屋号を優先するのが定石です。
ここに無理に長い説明的な文言を入れようとしても入りきりません。あくまで「誰が出している広告か」を一目で伝える名前として、簡潔に設定します。
ロゴ|1:1正方形、推奨1,200×1,200px
ロゴは正方形(1:1)で、推奨1,200×1,200px、最小でも128×128pxです。最小サイズでも入稿はできますが、高解像度ディスプレイやさまざまな表示面で鮮明に出すために、推奨サイズの大きな画像を用意するのが基本です。背景は、ロゴの形が崩れないよう、透過または単色のシンプルなものが扱いやすいでしょう。
ロゴは「ブランドの顔」です。低解像度のロゴや、ロゴの周囲に余白がなく窮屈なものは、広告全体の信頼感を損ねます。ディスプレイ広告やP-MAXでも同じロゴアセットを使い回すことが多いため、ここで品質の高い正方形ロゴを1枚整えておくと、後の運用が楽になります。
ポイント:ビジネス名(半角25/全角12)とロゴ(1:1・推奨1,200px)は、検索だけでなくディスプレイ・P-MAXなど多くの面で再利用される「土台アセット」。最初に高品質なものを1セット用意しておけば、各キャンペーンの立ち上げが一気にスムーズになります。P-MAXでのアセット要件は P-MAXの仕様 もあわせてご確認ください。
03 検索の広告アセットの仕様|見出し・説明文・URL・画像
次は「検索の広告アセット」です。これは、検索広告の本体(RSA)を補完するための素材群で、見出し・説明文に加え、URLや画像まで含みます。RSAの見出し・説明文とは上限文字数が異なる点に注意してください。仕様は次の通りです。
| 項目 | 文字数/サイズ | 個数(推奨) | 要否 |
|---|---|---|---|
| 広告見出し | 最大 半角25文字(全角12文字) | 1〜20個(推奨4個) | 必須 |
| 最終ページURL | 最大 半角2,048文字 | 1個 | 必須 |
| 説明文 | 最大 半角90文字(全角45文字) | 1〜5個(推奨4個) | 任意 |
| 行動を促すフレーズ | 自動生成 | 1個 | 任意 |
| 画像 スクエア(1:1) | 1,200×1,200px(最小 300×300px) | 1〜20枚(推奨1枚) | 必須 |
| 画像 横向き(1.91:1) | 1,200×628px(最小 600×314px) | 1〜20枚 | 任意 |
広告見出し|半角25文字(全角12文字)・推奨4個
検索の広告アセット側の広告見出しは、上限が半角25文字(全角12文字)で、RSAの見出し(半角30文字)よりも短い点が要注意です。1〜20個まで登録でき、推奨は4個。必須項目なので、最低でもしっかりと訴求の異なる見出しを複数用意します。短い枠だからこそ、商品名・強みのキーワードを端的に置く設計が効きます。
説明文|半角90文字(全角45文字)・推奨4個
説明文は半角90文字(全角45文字)で、これはRSAの説明文と同じ上限です。1〜5個まで登録でき、推奨は4個。任意項目ですが、補完情報として複数用意しておくと、Googleが組み合わせを試せる素材が増えます。冒頭にベネフィットを置く原則は、検索の広告アセットでもRSAでも共通です。
最終ページURL|半角2,048文字・必須
最終ページURLは、ユーザーが広告をクリックして実際に到達するページのURLです。上限は半角2,048文字と非常に長く、通常のURLにパラメータ(計測用のutmなど)を付与しても十分収まります。必須項目で、1個設定します。広告文と着地ページの内容がちぐはぐだと品質スコアにも影響するため、見出し・説明文の訴求と一致したページを指定するのが鉄則です。
画像|スクエア(1:1)は必須、横向き(1.91:1)は任意
近年の検索広告では、検索結果に画像を付帯できるようになっています。仕様は次の通りです。
- スクエア(1:1):1,200×1,200px(最小300×300px)、1〜20枚(推奨1枚)、必須。正方形の画像で、もっとも表示されやすい基本形です。
- 横向き(1.91:1):1,200×628px(最小600×314px)、1〜20枚、任意。横長の表示面に対応するための補助フォーマットです。
画像は商品・サービスが一目で伝わるもの、被写体が中央に寄りトリミングされても崩れないものを選びます。最小サイズ付近のものは粗く見えるため、推奨サイズで用意しておくのが安全です。横向き(1.91:1)の比率は、ディスプレイ広告やレスポンシブディスプレイ広告でも頻出するので、レスポンシブディスプレイ広告の仕様 とあわせて素材を整えると効率的です。
04 レスポンシブ検索広告(RSA)の仕様|見出し・説明文・URL
ここからが、検索広告の本体であるレスポンシブ検索広告(RSA)です。現在の検索キャンペーンでは、このRSAが標準の広告フォーマットになっています。仕様は次の通りで、本記事でもっとも重要な数値です。
| 項目 | 文字数 | 個数 | 要否 |
|---|---|---|---|
| 広告見出し | 最大 半角30文字(全角15文字) | 1〜15個 | 必須 |
| 説明文 | 最大 半角90文字(全角45文字) | 1〜4個 | 必須 |
| 最終ページURL | 最大 半角2,048文字 | 1個 | 任意 |
広告見出し|半角30文字(全角15文字)・最大15本
RSAの広告見出しは1本あたり最大半角30文字(全角15文字)。これを最大15本まで登録できます(最低1本から作成可能ですが、実務では枠をできるだけ埋めます)。Googleはこの中から、検索語句やユーザーに応じて最大3本を選び、自動で組み合わせて表示します。
15本という枠は、機械学習に与える「テスト素材の数」です。3本しか入れなければGoogleが試せる組み合わせは限られますが、15本入れれば膨大な組み合わせの中から勝ちパターンを探せます。だからこそ、できる限り15本に近い数を、しかも訴求軸の異なる見出しで埋めるのがセオリーです。
説明文|半角90文字(全角45文字)・最大4本
RSAの説明文は1本あたり最大半角90文字(全角45文字)で、最大4本まで登録できます(必須)。Googleはこのうち最大2本を組み合わせて表示します。説明文は見出しを補う詳細情報の枠で、ベネフィット・実績・限定オファー・行動喚起などを盛り込みます。
表示時に後半が省略されることもあるため、もっとも伝えたい内容は説明文の前半に置くのが鉄則です。4本それぞれで切り口を変え、「価格」「品質」「実績」「サポート」のように訴求を分散させておくと、Googleがユーザーに応じて最適な2本を選べます。
最終ページURL|半角2,048文字・任意
RSAでの最終ページURLは、上限半角2,048文字、1個、任意です(広告グループや上位設定から引き継ぐ場合があるため任意の扱い)。基本的には、広告の訴求と一致した着地ページを指定します。
RSAの数値を一言で:見出しは「半角30/全角15」を「最大15本」、説明文は「半角90/全角45」を「最大4本」。Googleが見出し最大3本・説明文最大2本を自動で組み合わせる。この4つの数字(30・15本/90・4本)と「3本・2本の自動組み合わせ」を覚えておけば、検索広告の入稿はほぼ迷いません。
05 RSAの仕組み|自動組み合わせ・ピン留め・表示URLパス
RSAは、ただ見出しと説明文を登録するだけのフォーマットではありません。その裏では「機械学習による自動最適化」が働いています。仕組みを理解しておくと、なぜ枠を埋めるべきか、いつピン留めを使うべきかが腹落ちします。
自動組み合わせ|Googleが勝ちパターンを学習する
RSAでは、登録した見出し最大15本と説明文最大4本を、Googleの機械学習が検索語句・デバイス・ユーザーの傾向などに応じて自動で組み合わせます。表示されるのは、見出しが最大3本、説明文が最大2本程度。どの見出しをどの順で出すか、どの説明文と合わせるかは、成果(クリック率やコンバージョン)が良くなる方向にGoogleが学習しながら配信していきます。
これは キャンペーン・広告グループの組み方 で解説した「機械学習はキャンペーン単位で回る」という原則と同じ思想です。素材(見出し・説明文)を多く・多様に渡すほど、機械学習は最適な組み合わせを見つけやすくなります。枠を埋めることは、機械に良質な教材を渡す行為なのです。
ピン留め|「ここだけは固定したい」を指定する機能
自動組み合わせは強力ですが、「この文言は必ず1番目の見出しに出したい」「この説明文は必ず表示したい」というケースもあります。たとえば、薬機法・景表法などで表記が厳密に求められる業種や、ブランド名を必ず先頭に出したい場合です。そこで使うのがピン留め(ピン機能)です。
ピン留めを使うと、特定の見出しを「見出し1(先頭)」「見出し2」「見出し3」のいずれかの位置に、特定の説明文を「説明文1」「説明文2」の位置に固定できます。ただし、ピン留めを多用するとGoogleが試せる組み合わせが減り、機械学習の自由度が下がります。原則は「必要最小限のピン留め」。本当に固定が必要な要素だけにとどめ、それ以外は機械学習に任せるのが、成果を最大化するバランスです。
ピン留めの勘所:ピン留めは「自由度を下げてでも守りたいルール」がある時の安全装置。法令表記・必須訴求・ブランド名先頭表示などに限定して使い、それ以外は機械学習に組み合わせを委ねる。これが、コンプライアンスと最適化を両立させる現実的な落としどころです。
表示URLパス|2つのパス欄で「行き先らしさ」を演出
RSAでは、表示URL(広告に見える緑のURL)の後ろに、パス欄を2つ追加できます。たとえば「example.com」の後ろに「/パーソナルジム/横浜」のように付け足し、ユーザーに「クリックするとどんなページに行くか」を直感的に伝えるための要素です。各パス欄は概ね15文字程度が目安とされますが、正確な文字数や仕様は変更されることがあるため、入稿時にGoogle公式の最新仕様を確認してください。
表示URLパスは実際の遷移先(最終ページURL)とは別物で、あくまで「見え方」を整えるための装飾的な欄です。とはいえ、関連キーワードをパスに入れると広告の関連性が伝わりやすくなり、クリック率の後押しになります。
この章のまとめ:RSAは「見出し15本・説明文4本を入れておけば、Googleが3本・2本を自動で組み合わせて最適化する」仕組み。固定したい要素だけピン留めで守り、表示URLパス2欄で行き先らしさを演出する。素材を多様に・多く渡し、最適化はできる限り機械に任せるのが基本姿勢。
06 広告表示オプション(アセット)の仕様と役割
検索広告の成果を底上げするうえで欠かせないのが、見出し・説明文の「外側」に付く広告表示オプション(現・アセット)です。これらは、広告の占有面積を広げ、追加情報やリンクを提示することで、クリック率の向上に大きく寄与します。表示は任意かつ自動最適化されますが、設定していなければ表示機会そのものが生まれないため、可能な限り登録しておくのが基本です。
代表的なアセットの役割は次の通りです。なお各アセットの正確な文字数・本数は更新されることがあるため、入稿時はGoogle公式の最新仕様を確認してください。
| アセット名 | 役割・表示内容 | 効果 |
|---|---|---|
| サイトリンク | 広告の下に、別ページへのリンクを複数追加表示(例:料金、店舗一覧、お客様の声) | 占有面積を拡大し、目的のページへ直接誘導。CTR向上に寄与 |
| コールアウト | 「送料無料」「24時間対応」などの短い補足文を羅列表示 | クリックできない補足だが、強みを端的に訴求できる |
| 構造化スニペット | 「サービス:◯◯, △△, □□」のようにヘッダー+値のリストを表示 | 取扱商品・サービス・対応エリアなどを構造的に提示 |
| 電話番号(電話) | 広告に電話番号や発信ボタンを表示 | 電話コンバージョンを直接獲得(来店・予約系で有効) |
| リードフォーム | 広告から直接問い合わせ・資料請求フォームを提示 | サイトに遷移せずリード獲得が可能 |
| 価格/プロモーション | 料金やセール・割引情報をカード状に表示 | 価格訴求・キャンペーン訴求を視覚的に強調 |
| 住所(住所アセット) | 店舗の所在地や地図を表示 | 来店誘導・ローカル集客に有効 |
アセットは「広告を縦に大きくする」効果がある
検索結果は縦に並ぶリストです。サイトリンクやコールアウトを設定すると、自社の広告が縦方向に大きくなり、画面占有率が上がります。これは単純に目立つだけでなく、競合の広告を画面の下へ押しやる効果も持ちます。同じ掲載順位でも、アセットが充実している広告のほうがクリックされやすいのは、この面積効果が大きいのです。
業種に応じて「効くアセット」を選ぶ
すべてのアセットを闇雲に入れるより、ビジネスの導線に合ったものを優先します。たとえば——
- 来店型(店舗・クリニック・ジム):住所アセット・電話番号・コールアウト(「駅近」「当日予約OK」)が効きやすい。
- EC:サイトリンク(カテゴリ別)・価格/プロモーション・構造化スニペット(取扱ブランド)が有効。
- BtoB・無形商材:リードフォーム・サイトリンク(事例、料金、資料DL)・コールアウト(「無料相談」「導入実績◯社」)が刺さる。
ECや無形商材で「どのアセットを充実させ、どう着地ページと連動させるか」は、まさに運用代理店の腕の見せどころです。私たち「でもやるんだよ」では、コトラーのマーケティング理論に基づくペルソナ設計を起点に、「そのペルソナがクリック直前に何を知りたいか」からアセットの取捨選択を逆算します。
07 文字数のルールと全角・半角カウントの正しい理解
入稿時にもっとも混乱しやすいのが「文字数の数え方」です。「半角30文字」と言われても、日本語だと何字なのかピンとこない——この章でスッキリさせます。
原則:全角は半角の2倍でカウントされる
Google広告の文字数カウントは、半角文字=1カウント、全角文字=2カウントで計算されます(上限は半角換算の数値で示されます)。つまり——
- 半角(英数字・半角スペース):1文字=1カウント。
- 全角(日本語のひらがな・カタカナ・漢字、全角記号):1文字=2カウント。
この計算により、見出しの上限「半角30文字」は、全角(日本語)なら15文字に相当します。説明文の「半角90文字」は全角45文字です。本記事で「半角◯文字(全角◯文字)」と併記しているのは、このカウント方式に基づいています。
主要項目の文字数 早見表
検索キャンペーンの主要なテキスト項目の文字数を、半角・全角で一覧にまとめます。入稿時のチェックリストとしてご活用ください。
| 項目 | 半角換算 | 全角(日本語)換算 |
|---|---|---|
| RSA 広告見出し(1本) | 30文字 | 15文字 |
| RSA 説明文(1本) | 90文字 | 45文字 |
| 検索の広告アセット 広告見出し | 25文字 | 12文字 |
| 検索の広告アセット 説明文 | 90文字 | 45文字 |
| ビジネスの名前 | 25文字 | 12文字 |
| 最終ページURL | 2,048文字 | —(URLは半角) |
| 表示URLパス(各) | 約15文字(要・最新仕様確認) | — |
実務での注意点
- 記号・絵文字に注意:感嘆符の使いすぎ(!!! など)や、一部の記号・絵文字はGoogleの広告ポリシーで制限されることがあります。文字数に収まっても、ポリシー違反で否認されるケースに注意。
- 「ギリギリまで詰める」より「言い切る」:上限いっぱいに詰め込むと、表示面によっては末尾が省略されます。とくに見出しは、上限に近づけつつも意味が完結する単位で言い切るのが安全です。
- 半角英数を活用する場面:「50%OFF」「24h対応」のように、数字や記号は半角で書けばカウントが軽くなり、限られた枠に多くの情報を入れられます。
覚え方:「半角の上限÷2=日本語で入る文字数」。見出しは30÷2=日本語15字、説明文は90÷2=日本語45字。この割り算さえ覚えておけば、管理画面のカウンターと自分の感覚がズレません。
08 やってはいけない入稿|NG例とOK例
仕様を表で覚えても、実際の入稿でつまずくポイントは決まっています。現場でよく見る「もったいない入稿」を、NG/OKで対比します。
- 見出しを3〜4本しか入れない:RSAは15本まで入るのに枠をガラ空きにする。機械学習が試せる組み合わせが激減し、最適化が進まない。
- 同じような見出しを並べる:「横浜のパーソナルジム」「パーソナルジム横浜」のように言い換えだけ。訴求軸が同じでテストにならない。
- 全部の見出し・説明文をピン留め:固定だらけでGoogleが組み合わせを試せず、RSAの利点を自ら殺す。
- サイトリンク等のアセットを未設定:占有面積を広げる機会を放棄。競合に画面を譲ってしまう。
- 文字数オーバーで肝心の訴求が欠落:全角でカウントされることを忘れ、伝えたい言葉が入りきっていない。
- 見出しを10〜15本、訴求軸を変えて埋める:価格・品質・実績・スピード・限定性など、軸の異なる見出しを多数用意。
- 説明文は4本、切り口を分散:「実績」「価格」「サポート」「行動喚起」で4本を作り分ける。冒頭にベネフィットを置く。
- ピン留めは必要最小限:ブランド名や法令表記など、固定が必須の要素だけにとどめる。
- 業種に合うアセットを充実:サイトリンク・コールアウト・構造化スニペット・(来店型なら)住所・電話を設定。
- 文字数は「半角÷2」で事前計算:見出し全角15字・説明文全角45字を意識し、言い切る形で収める。
NG入稿が「もったいない」理由
これらのNGに共通するのは、「Googleが用意してくれた枠を使い切っていない」という点です。RSAも広告表示オプションも、仕様で許された本数・枠は、そのまま「機械学習に渡せるテスト素材の上限」です。枠を埋めないことは、無料で増やせる打席を自ら減らしているのと同じ。仕様を正しく知り、枠を最大限に活用することが、追加コストゼロでできる最も効果的な成果改善なのです。
09 仕様を踏まえたRSAの作り方・運用最適化のコツ
最後に、ここまでの仕様を踏まえて「実際にどう作り、どう運用するか」の実践ステップをまとめます。
STEP1|訴求軸を洗い出し、見出しを15本に近づける
まず、その商材・ペルソナに対して「刺さりそうな訴求軸」を洗い出します。価格、品質、実績、スピード、限定性、保証、専門性、地域性——軸ごとに見出しを作れば、自然と10本以上になります。RSAの上限は15本。できる限りこの枠を埋め、Googleに多様な素材を渡しましょう。
STEP2|説明文4本を、切り口を分けて作る
説明文は最大4本。1本目に主要ベネフィット、2本目に実績・信頼、3本目に価格・オファー、4本目に行動喚起、といった具合に切り口を分散させます。各90文字(全角45文字)の前半に要点を置き、後半が省略されても訴求が伝わる構成にします。
STEP3|ピン留めは「守るべき要素」だけに限定
ブランド名を先頭に出したい、法令上の表記を必ず見せたい——そうした「固定が必須」の要素だけをピン留めします。それ以外は機械学習に組み合わせを委ね、最適化の自由度を確保します。
STEP4|アセットを総動員し、占有面積を最大化
サイトリンク・コールアウト・構造化スニペットは最低限すべて設定。来店型なら住所・電話、BtoBならリードフォームを追加します。アセットは「設定して初めて表示候補になる」もの。出し惜しみせず登録します。
STEP5|「広告の有効性」を見ながら改善する
RSAには「広告の有効性(最適化スコア)」という指標があり、見出しの本数・多様性・キーワードとの関連性などから「優良」「良」などと評価されます。これを参考に、不足している要素を補い、評価を高めていきます。ただしスコアはあくまで目安で、最終的に重視すべきはコンバージョンなどの実成果です。スコアと実成果の両にらみで改善を続けるのが王道です。
仕様は「使い切ってこそ」価値が出る:RSA15本・説明文4本・各種アセット——これらの枠は、Googleが「ここまで素材を入れていい」と用意した最適化の余白です。私たち「でもやるんだよ」は、ペルソナごとに訴求軸を設計し、この枠を意味のある多様性で埋め切ることを徹底しています。仕様を知り、枠を使い切る。それが、追加予算なしで成果を伸ばす最短ルートです。
10 まとめ
Google検索キャンペーンの仕様とフォーマット要件について、長くなりましたが、要点は次の通りです。
- 4区分で整理:「ビジネス情報」「RSA」「検索の広告アセット」「広告表示オプション」は、それぞれ別の文字数・本数ルールを持つ。同じ「広告見出し」でもRSAは半角30文字、検索の広告アセットは半角25文字と上限が違う。
- ビジネス情報:ビジネス名は半角25文字(全角12文字)、ロゴは1:1・推奨1,200×1,200px。いずれも必須で、多くの面で再利用される土台アセット。
- RSAの核:見出しは半角30文字(全角15文字)を最大15本、説明文は半角90文字(全角45文字)を最大4本。Googleが見出し最大3本・説明文最大2本を自動で組み合わせて最適化する。
- ピン留め:固定が必須の要素だけに限定し、それ以外は機械学習に委ねる。
- 文字数:全角は半角の2倍でカウント。「半角の上限÷2=日本語で入る文字数」。
- アセットは総動員:サイトリンク・コールアウト・構造化スニペット等は、設定して初めて表示候補になる。枠を使い切ることが追加コストゼロの成果改善。
検索広告というと、つい「キーワードの選び方」や「入札単価の調整」に目が行きがちです。しかし、その前提として仕様を正確に理解し、与えられた枠を使い切ることが、地味ながら確実に効く土台になります。見出しを15本入れる、説明文の切り口を分ける、アセットを総動員する——これらは知っているか知らないかだけの差で、追加予算なしに今日から実践できます。
仕様は更新されることがあるため、入稿前には必ず Google公式ヘルプ「Google 広告の仕様: 広告フォーマット、サイズ、ベスト プラクティス」 で最新の数値を確認してください。そのうえで、各仕様を「ただの制約」ではなく「最適化の余白」として使い切る。それが、成果の出る検索広告運用の第一歩です。
11 よくある質問(FAQ)
Q. RSAの広告見出しは結局何文字、何本まで?
1本あたり最大半角30文字(全角15文字)、最大15本まで登録できます。Googleはこのうち最大3本を自動で組み合わせて表示します。実務では枠をできるだけ埋め、訴求軸の異なる見出しを10〜15本用意するのが基本です。最新仕様はGoogle公式ヘルプでご確認ください。
Q. 説明文の文字数と本数は?
1本あたり最大半角90文字(全角45文字)、最大4本まで(必須)。Googleが最大2本を組み合わせて表示します。冒頭に主要ベネフィットを置き、4本で切り口を分散させるのがコツです。
Q. 「ビジネス名の25文字」と「RSA見出しの30文字」は何が違う?
用途が違うアセットだからです。ビジネスの名前は広告主のブランド名を示す共通プロフィールで上限は半角25文字(全角12文字)。RSAの広告見出しは検索広告本体のコピーで上限は半角30文字(全角15文字)。さらに「検索の広告アセット」側の広告見出しは半角25文字(全角12文字)と、項目ごとに上限が異なります。混同しないよう、第1章・第7章の早見表で区別してください。
Q. ピン留めは使ったほうがいい?
原則は必要最小限です。ブランド名を先頭に固定したい、法令上の表記を必ず見せたい、といった「固定が必須」のケースだけに使います。多用するとGoogleが試せる組み合わせが減り、機械学習の最適化が効きにくくなります。守るべき要素だけピン留めし、残りは機械に任せるのがバランスの良い使い方です。
Q. サイトリンクなどのアセットは入れないとどうなる?
表示機会そのものが生まれません。アセットは「設定して初めて表示候補になる」もので、占有面積を広げてクリック率を高める効果があります。表示は自動最適化なので必ず出るとは限りませんが、未設定では出る可能性がゼロ。業種に合うものを総動員するのが基本です。
Q. 仕様を全部覚えて正しく入稿できるか不安です。
仕様の数値は更新されることもあり、それを踏まえて「どの訴求軸で15本埋めるか」「どのアセットを優先するか」を設計するには、現場の勘所が要ります。判断に迷う場合は、私たちのような運用代理店にご相談ください。でもやるんだよでは、コトラー理論に基づくペルソナ設計から、仕様を使い切るRSA・アセット設計まで、無料でご相談を承っています。