記事を上位表示させるSEOの手順は、次の順番で進めます。記事を書いてインデックスさせる。キーワードをタイトル・URL・H2・最初の段落の4か所に入れる。順位を確かめる。キーワードのバリエーションを足す。上位ページと比べて足りないエンティティを本文で埋め、WebPageスキーマを入れる。YouTube動画を作って説明文から記事へリンクし、SNSで共有する。もう一度順位を確かめて、足りなければバリエーションごとに動画を足す。それでも届かなければゲスト投稿を検討する。ドメインにある程度の評価が積み上がっていれば、この流れでたいていの記事は1ページ目の上位に届きます。
記事を公開したあと、何をすればいいのか分からないまま放置している。そういうサイトは少なくありません。
書いて終わりにするのではなく、公開した記事に決まった順番で手を入れていくと、上位表示までの道のりはかなり短くなります。海外のSEO実務家のあいだで共有されている手順に、記事の公開、キーワードの配置、順位チェック、スキーマ、YouTube、SNS、ゲスト投稿までを1本の流れにまとめたものがあります。順番がはっきりしているので、チームで回すときにも使いやすい型です。
この記事では、その手順を1ステップずつ分解し、日本語のサイトで実際にやるときの作業内容、確認する画面、かける時間の目安まで細かく書いていきます。元の手順には有料のツールも含まれていますが、この記事ではすべて無料で使えるツールに置き換えて説明します。例として「テレアポ代行 費用」というキーワードで記事を1本上げる場面を想定し、各ステップで何をするのかを具体的に示します。
SEOで記事を上位表示させる手順の全体像
先に全体の流れを見ておきます。前半の6ステップは記事そのものを整える作業、後半は記事の外に入り口を増やして評価を集める作業です。2回の順位チェックが区切りになっていて、結果を見て次の手を決めます。
| ステップ | やること | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 記事を書いて、インデックスさせる | 公開日 |
| 2 | ターゲットキーワードがタイトル・URL・H2・最初の段落に入っているか確かめる | 公開日 |
| 3 | Googleでの順位をチェックする(1回目) | 公開から2〜4週間後 |
| 4 | ターゲットキーワードのバリエーションを本文に足す | 1回目の順位チェックの直後 |
| 5 | 上位ページとのエンティティの差を調べて、本文で埋める | ステップ4と同時 |
| 6 | WebPageスキーマを作り、記事に入れる | ステップ5の直後 |
| 7 | YouTubeにプレイリストと動画を作り、説明文から記事へリンクする | ステップ6の後、1〜2週間以内 |
| 8 | 記事をSNSで共有する | 動画の公開と同じ日 |
| 9 | 順位をもう一度チェックし、足りなければバリエーションごとの動画を作ってSNSで共有する | ステップ8から4〜6週間後 |
| 10 | 必要に応じて、ゲスト投稿を検討する | ステップ9でも届かないとき |
| 追加 | プレスリリースを配信する/同じ動画をFacebookとInstagramでも公開する | ステップ7以降、いつでも |
順番には理由があります。記事の中身が整っていない段階で動画やSNSから人を連れてきても、読まれずに戻られるだけです。逆に、記事が整っていてもサイトの外に入り口がなければ、Googleにも読者にも見つけてもらいにくい。内側を整えてから外へ広げる、という順番を崩さないでください。
ステップ1:記事を書いてインデックスさせる
最初のステップは、記事を書いて公開し、Googleのインデックスに登録させることです。インデックスされていない記事は、どれだけ中身がよくても検索結果に出ません。
書く前に、上位10記事を読んで答えの範囲を決める
記事を書く前に、ターゲットキーワードで検索して上位10記事を読みます。「テレアポ代行 費用」なら、上位の記事はほぼすべて、料金体系(固定報酬型・成果報酬型・コール課金型)、1件あたりの相場、費用を左右する条件を扱っているはずです。これが、検索する人が知りたい答えの範囲です。
この範囲を押さえたうえで、上位記事に書かれていない自社だけの情報を1つ以上入れます。実際の見積もり例、業界ごとのアポ率の違い、契約前に確認したほうがいい項目など、自分たちが現場で見てきたことです。上位記事の要約を作っても、同じ答えの記事がもう1本増えるだけで、Googleが順位を入れ替える理由になりません。
公開したら、Search ConsoleでURL検査をかける
公開した直後に、Google Search Consoleの上部にある検索窓へ記事のURLを貼り、URL検査をかけます。「URLがGoogleに登録されていません」と出たら、「インデックス登録をリクエスト」を押してください。数日から1週間ほどで登録されるのが普通です。
あわせて、次の3つも確かめておきます。
- XMLサイトマップに新しいURLが入っているか:WordPressならプラグインやコアの機能で自動的に追加されます。静的サイトは手で追加し忘れることが多いので注意してください
- 既存の記事から内部リンクを張ったか:関係の深い既存記事の本文から、新しい記事へリンクを1〜3本張ります。Googleがクロールで新しい記事を見つけやすくなります(張り方は「内部リンクのSEO効果をSearch Consoleで確かめる方法」)
- noindexやcanonicalの設定ミスがないか:テンプレートの設定で、新しい記事にnoindexが付いていたり、canonicalが別のURLを指していたりすると、リクエストしても登録されません
1〜2週間たっても登録されない場合は、Search Consoleの「ページのインデックス登録」レポートで、そのURLが「クロール済み - インデックス未登録」になっていないか確認します。この状態が続くときは、技術的な問題よりも、内容がすでにある記事と似すぎていることが原因の場合が多いです。
ステップ2:キーワードをタイトル・URL・H2・最初の段落に入れる
インデックスの手続きと同じ日に、ターゲットキーワードが4つの場所に入っているかを確かめます。タイトル、URL、H2、最初の段落です。ここに入っていれば、Googleにも読者にも「この記事は何について書かれているか」がすぐ伝わります。
| 場所 | 入れ方 | 「テレアポ代行 費用」の例 |
|---|---|---|
| タイトル(titleタグとH1) | キーワードをなるべく前に置き、読んで意味が通る日本語にする | テレアポ代行の費用相場|料金体系3種類と1件あたりの単価 |
| URL | キーワードを英単語にしたスラッグを付ける | /blog/telemarketing-outsourcing-cost |
| H2 | 少なくとも1つのH2に、キーワードをそのまま、または語順を変えて入れる | テレアポ代行の費用は料金体系で決まる |
| 最初の段落 | 記事の冒頭3行以内で、キーワードを含む文で結論を言う | テレアポ代行の費用は、成果報酬型なら1アポ1万5千円〜2万5千円が目安です |
タイトルは、キーワードを並べただけにしない
「テレアポ代行 費用 相場 料金」のように、検索語句を並べただけのタイトルは避けてください。キーワードは検索窓に打つ言葉で、タイトルは人が読む文章です。キーワードの語は残しつつ、「テレアポ代行の費用相場」のように助詞でつなぎ、何が分かる記事なのかを後ろに続けます。
URLは公開前に決め、公開後は変えない
日本語のURLは、共有したときに「%E3%83%86…」のような長い文字列に変換されて読めなくなります。キーワードを英語にしたスラッグを付けておくのが無難です。
注意したいのは、すでに公開している記事のURLです。キーワードが入っていないからといってURLを変えると、旧URLは404になり、それまでに集めた評価と被リンクを失います。このステップでURLに手を入れてよいのは、公開前か公開した当日だけと考えてください。どうしても変える場合の手順は「URL変更はSEOに影響する?」で解説しています。
キーワードを詰め込みすぎない
4か所に入れるのが目的であって、本文の至る所にキーワードを繰り返す必要はありません。同じ語句を不自然な回数で繰り返すと、Googleのスパムポリシーにある「キーワードの乱用」に当たるおそれがあります。読み上げてみて、同じ言葉が続いて耳障りに聞こえたら、代名詞や言い換えに直します。
ステップ3:Googleでの順位をチェックする(1回目)
インデックスされてから2〜4週間ほどたったら、1回目の順位チェックをします。公開した直後の順位は大きく上下するので、少し落ち着くまで待ってから見るのがコツです。
順位はSearch Consoleで確かめる
自分のブラウザでキーワードを検索して確かめる方法は、おすすめしません。Googleの検索結果は、地域、端末、過去の検索履歴によって変わるので、自分に見えている順位がほかの人にも同じとは限らないからです。
確かめるのは、Search Consoleの「検索パフォーマンス」です。次の順で見ます。
- 「+新規」から「ページ」を選び、記事のURLを入れて絞り込む
- 期間を「過去28日間」にする
- 「平均掲載順位」と「表示回数」にチェックを入れる
- 表の「クエリ」タブで、どの検索語句で何位に出ているかを見る
順位チェックは、無料のSearch Consoleだけで足ります。データは2〜3日遅れて反映されるので、毎日見る必要はありません。週に1回、同じ曜日に記事ごとの平均掲載順位をスプレッドシートに書き写しておくと、ステップ9で2回目のチェックをするときに推移を比べられます。Googleスプレッドシートも無料で使えます。
順位を3つに分けて、次の手を決める
| 1回目のチェック結果 | 状態 | 次にやること |
|---|---|---|
| 1〜5位 | すでに上位に届いている | ステップ4〜6は軽めにして、ステップ7以降で入り口を増やす |
| 6〜30位 | Googleは関連性を認めているが、決め手が足りない | ステップ4〜6で記事の中身を厚くするのが最も効く |
| 30位より下、または表示なし | 検索意図とのずれか、インデックスの問題 | 上位10記事と見比べて、答えの範囲がずれていないかから見直す |
6〜30位あたりにいる記事は、上位との差が小さいことが多く、手を入れたときに順位が動きやすい層です。この手順の後半は、主にこの層を1ページ目へ押し上げるための作業だと考えてください。
ステップ4:ターゲットキーワードのバリエーションを追加する
1回目の順位チェックの結果を見たら、記事にターゲットキーワードのバリエーションを足していきます。バリエーションとは、同じことを知りたい人が使う、言い方の違う検索語句のことです。
「テレアポ代行 費用」なら、次のような語句がバリエーションになります。
- 言い換え:テレアポ代行 料金、テレアポ 外注 相場、テレアポ代行 単価
- 条件付き:テレアポ代行 成果報酬 相場、テレアポ代行 月額 固定
- 疑問形:テレアポ代行はいくらかかる、テレアポを外注すると高い?
バリエーションは、Search Consoleの「クエリ」から拾う
バリエーションを探すときに一番役に立つのが、ステップ3で開いたSearch Consoleの「クエリ」タブです。記事にはすでに、狙っていなかった検索語句でも表示回数が付いています。表示回数が多いのに順位が低い語句は、Googleが「この記事に関係がありそう」と見ているのに、本文に答えが足りていない語句です。そこから優先して足します。
ほかに、Googleの検索窓に出る候補(サジェスト)、検索結果の「他の人はこちらも質問」、検索結果の一番下にある関連する検索も使えます。手順の詳細は「Search Consoleで見つけたキーワードで記事を最適化する方法」で解説しています。
語句を入れるのではなく、答えを書き足す
バリエーションを足すときは、語句を文中にはめ込むのではなく、その語句で検索した人への答えを書き足します。「テレアポ代行 成果報酬 相場」なら、成果報酬型の単価の目安、何をもって成果とみなすか、成果報酬が割高になる条件を、既存の「料金体系」のH2の中にH3として書き加えます。
見出しにバリエーションの語句を入れる場合も、1つの記事に入れるのは同じ答えで満たせる語句だけにしてください。「テレアポ代行 おすすめ」のように、知りたいことが違う語句まで1本の記事に詰め込むと、どちらの検索にも中途半端な記事になります。別記事に分けるか、1本にまとめるかの判断基準は「1ページに複数キーワードを入れるとSEOに悪い?」を参考にしてください。
ステップ5:上位ページとのエンティティの差を調べて埋める
バリエーションを足したら、次はエンティティの抜けを埋めます。上位ページとの差は、無料のツールと手作業で調べられます。
エンティティとは、Googleが「もの」として理解している言葉
エンティティは、人、会社、場所、商品、概念のように、Googleが1つの「もの」として識別している対象です。Googleは文字列が一致しているかどうかだけでなく、ページがどのエンティティについて書かれていて、どのエンティティと関係しているかを見て、内容を理解しようとしています。
「テレアポ代行 費用」で上位に出ている記事には、「テレマーケティング」「インサイドセールス」「コールセンター」「成果報酬」「アポイント」「リード」のようなエンティティが共通して出てくるはずです。自分の記事にそのうちのいくつかが1回も出てこないなら、Googleから見ると、話の範囲が上位記事より狭い記事に映ります。この差がエンティティギャップです。
無料で上位10ページとの差を洗い出す手順
使うのは、Googleの検索結果、Googleスプレッドシート、無料版のChatGPTやGeminiのようなAIチャットです。
- ターゲットキーワードで検索し、上位10ページのURLとH2・H3の見出しをスプレッドシートに書き写す
- 見出しと本文に出てくる、人・会社・サービス・概念の名前を書き出す。AIチャットに上位ページの本文を貼り、「この文章に出てくる固有名詞と専門用語を一覧にして」と頼むと早く進む
- 10ページのうち何ページに出てくるかを数え、半分以上のページに共通するものに印を付ける
- 印を付けたもののうち、自分の記事に出てこないものを書き出す。これが埋めるべきエンティティギャップです
- それぞれ、記事のどの見出しの中で説明すれば自然かを決める
AIチャットに上位ページの本文を貼るときは、一覧を作るための材料として使うだけにしてください。他社の文章をそのまま自分の記事に取り込むのは別の問題になります。
差は、本文の説明で埋める
足りないエンティティは、本文の中で、読者に必要な説明として書き足します。「インサイドセールス」が抜けていたなら、「テレアポ代行とインサイドセールス代行は、費用の考え方がどう違うのか」を料金の章に1段落入れる、という具合です。
一覧の語句をそのまま羅列したり、記事の末尾に用語集のようにまとめて並べたりしても、読者の役には立ちません。テーマから外れたエンティティも無理に入れる必要はありません。上位記事と同じ語句をそろえることではなく、上位記事が答えている範囲をこちらの記事でも答えることが目的です。
ステップ6:WebPageスキーマを作って記事に追加する
本文でエンティティの差を埋めたら、WebPageスキーマを作り、記事に入れます。専用のツールを使わなくても、無料で手作りできます。
WebPageスキーマで、ページの主題をGoogleに伝える
スキーマ(構造化データ)は、ページの内容をschema.orgの決まった形式で書いたデータで、JSON-LDという書式でHTMLの中に入れます。WebPageスキーマでは、このページが何について書かれているか(about)、どんなものに触れているか(mentions)を、WikipediaやWikidataのURLと結び付けて示せます。
ステップ5で本文に足したエンティティを、スキーマの側でも示すことで、記事の主題とその周辺のテーマをGoogleに誤解なく伝えやすくなります。
無料で作る手順
- 記事の主題になるエンティティを1つ決め、aboutに入れる
- ステップ5で本文に書き足したエンティティなど、本文で説明しているものをmentionsに入れる
- それぞれのエンティティを、日本語版WikipediaかWikidata(wikidata.org)で検索し、該当するページのURLをsameAsに入れる。見つからないものはnameだけで構わない
- 下の例を書き換えて、JSON-LDを完成させる。無料のAIチャットに「このページ用のWebPageスキーマをJSON-LDで書いて」と頼んで下書きを作り、内容を自分で確かめる方法もある
簡単な例を示すと、次のような形です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "WebPage",
"name": "テレアポ代行の費用相場|料金体系3種類と1件あたりの単価",
"url": "https://example.com/blog/telemarketing-outsourcing-cost",
"about": {
"@type": "Thing",
"name": "テレマーケティング",
"sameAs": "https://ja.wikipedia.org/wiki/テレマーケティング"
},
"mentions": [
{ "@type": "Thing", "name": "インサイドセールス" },
{ "@type": "Thing", "name": "コールセンター", "sameAs": "https://ja.wikipedia.org/wiki/コールセンター" }
]
}
</script>
入れる場所と確認方法
作ったJSON-LDは、記事のheadの中か本文の中に入れます。WordPressなら、無料のプラグインで記事ごとにコードを入れるか、ブロックエディタの「カスタムHTML」ブロックに貼るのが手軽です。すでにSEOプラグインがArticleやBreadcrumbListのスキーマを出力している場合は、それとは別のブロックとして追加して構いません。
入れたら、次の2つの無料ツールで確かめます。
- Schema Markup Validator(validator.schema.org):書式の誤りがないかを確認する
- Googleのリッチリザルトテスト:Googleがページから構造化データを読み取れているかを確認する
スキーマは本文と食い違わせない
スキーマに書くのは、本文に実際に書かれている内容だけです。本文で触れていないエンティティをmentionsに並べたり、ページにないFAQをFAQPageとして入れたりすると、Googleのガイドラインに反します。また、Googleは構造化データを入れること自体で順位が上がるとは説明していません。スキーマは、ステップ5で厚くした本文の主題を正しく伝えるための補助だと考えてください。
ステップ7:YouTubeにプレイリストと動画を作り、説明文から記事へリンクする
記事の中身が整ったら、記事の外に入り口を作っていきます。最初がYouTubeです。ターゲットキーワードについての動画を作り、説明文から記事へリンクします。
なぜYouTubeなのか
理由は3つあります。1つ目は、YouTube自体が大きな検索エンジンで、Googleとは別に検索から人が来ること。2つ目は、Googleの検索結果に動画の枠が出るキーワードでは、記事と動画の2つの場所で検索結果に出られること。3つ目は、動画を見た人が説明文から記事に来たり、社名やサービス名で検索したりすることで、記事とサイトに人が集まる流れができることです。
YouTubeの説明文のリンクにはnofollowが付くので、被リンクとして順位を直接押し上げるものではありません。目的は、記事にたどり着く道を検索以外にも作ることです。
先にプレイリストを作る
動画を上げる前に、ターゲットキーワードのテーマでプレイリストを作ります。「テレアポ代行の費用と選び方」のように、キーワードを含む名前を付け、説明欄にもプレイリストの中身を2〜3文で書きます。
プレイリストを先に作っておくのは、ステップ9でバリエーションごとの動画を足していくときに、同じ場所へまとめるためです。1本目の動画を見た人が、そのまま関連する動画を続けて見てくれるようになり、テーマごとのまとまりとしてYouTubeにも伝わります。
動画は記事の要点を3〜8分で話す
1本目の動画では、記事の結論と要点を3〜8分ほどで話します。凝った編集はいりません。画面に記事の表や図を映しながら話すスライド形式で十分です。
| 項目 | 書き方 | 「テレアポ代行 費用」の例 |
|---|---|---|
| 動画のタイトル | キーワードを前半に入れ、何が分かるかを続ける | テレアポ代行の費用相場|成果報酬・固定報酬・コール課金を比較 |
| 説明文の1〜2行目 | 動画の結論と記事のURLを書く。ここは「もっと見る」を押さなくても表示される | 成果報酬型なら1アポ1万5千円〜が目安です。料金表はこちら:記事のURL |
| 説明文の続き | 動画で話している内容を文章で要約する | 3つの料金体系の違いと、費用が高くなる条件を解説しています |
| チャプター | 0:00から始まるタイムスタンプを3つ以上、各10秒以上の区切りで書く | 0:00 結論/0:40 料金体系3種類/3:10 費用が上がる条件 |
| プレイリスト | 作っておいたテーマのプレイリストに追加する | テレアポ代行の費用と選び方 |
動画を公開したら、記事の側にも動画を埋め込んでおきます。記事を読みに来た人が動画でも確認できますし、記事と動画が同じテーマで結び付いていることも伝わります。
ステップ8:記事をSNSで共有する
動画を公開した日に、記事をソーシャルメディアで共有します。X、Facebook、LinkedInなど、自社の見込み客がいるSNSを選んでください。BtoBなら、XとLinkedIn、Facebookが中心になることが多いです。
リンクだけを貼らない
記事のタイトルとURLだけを流しても、ほとんど読まれません。投稿の中で記事の結論を1つ言い切り、続きを知りたい人がリンクを押す形にします。
- 弱い投稿:「新しい記事を公開しました。テレアポ代行の費用相場について。URL」
- 読まれやすい投稿:「テレアポ代行は、1アポあたりの単価より、何をアポと数えるかで総額が変わります。成果報酬で割高になる3つの条件をまとめました。URL」
SNSのリンクもnofollowなので、順位を直接上げるものではありません。ただ、記事を読んだ人が自分のブログで紹介したり、社名やサービス名で検索したりすることにつながります。SNSの投稿そのものが検索結果やAIの回答に使われる場面も増えています。詳しくは「SNS投稿はSEO・AIO対策になる?」を参考にしてください。
1回きりで終わらせない
SNSの投稿は、流れてしまえば見られなくなります。公開日に1回、1〜2週間後に切り口を変えてもう1回、動画を公開したタイミングでもう1回、というように、同じ記事を別の角度から何度か紹介してください。表の一部を画像にして投稿する、記事の中の失敗例だけを取り上げる、といった変え方ができます。
ステップ9:順位をもう一度チェックし、足りなければバリエーションの動画を作る
ステップ8から4〜6週間ほどたったら、2回目の順位チェックをします。見る画面と見方はステップ3と同じです。ステップ4〜6で本文を厚くした効果も、このころには数字に表れ始めます。
十分に高い順位とはどこか
目安は、ターゲットキーワードで5位以内です。検索結果の1ページ目に入っていても、6〜10位ではクリックは上位に比べてかなり少なくなります。AIによる概要や動画の枠、広告が上に出るキーワードでは、6位以下は画面をスクロールしないと見えないこともあります。
あわせて、ステップ4で足したバリエーションの語句の順位も見てください。ターゲットキーワードは上がったのに、バリエーションの語句が20位前後で止まっている、というのはよくあるパターンです。
届いていなければ、バリエーションごとに動画を作る
順位が足りないときは、ターゲットキーワードのバリエーションごとに、YouTube動画を1本ずつ作ります。たとえば次のような形です。
| バリエーション | 動画のテーマ | 説明文のリンク先 |
|---|---|---|
| テレアポ代行 成果報酬 相場 | 成果報酬型の単価の目安と、割高になる条件 | 記事の成果報酬の見出し(#付きのURL) |
| テレアポ 外注 相場 | 社内でかけた場合と外注した場合の費用比較 | 記事の比較表の見出し |
| テレアポ代行 月額 固定 | 固定報酬型が向いている会社・向いていない会社 | 記事の固定報酬の見出し |
作った動画は、ステップ7で作ったプレイリストに追加し、説明文から記事の該当する見出しへリンクします。公開したら、ステップ8と同じようにSNSでも共有します。
注意したいのは、1本目の動画を切り貼りして、タイトルだけ変えた動画を量産しないことです。それぞれの動画で、そのバリエーションで検索した人への答えを話してください。中身が同じ動画が並んでいるプレイリストは、視聴者にもすぐ見抜かれます。
動画を足しても動かないときは、記事に戻る
動画を足しても順位がまったく動かない場合は、記事そのものに原因があることが多いです。上位10記事をもう一度読み直し、自分の記事が答えていない疑問がないか、結論が後ろのほうに埋もれていないかを確かめてください。表示回数が増えているのにクリックが増えない場合は、タイトルと説明文(meta description)の書き方を見直します。
ステップ10:必要に応じてゲスト投稿を検討する
ここまでやっても順位が届かないときに、最後の手段として出てくるのがゲスト投稿です。元の手順では「ゲスト投稿を購入する」と書かれています。ほかのサイトに記事を寄稿し、その中から自社の記事へリンクしてもらう方法で、海外では掲載料を払って寄稿させてもらう形が広く使われています。
お金を払ったリンクには、sponsoredを付けるのがGoogleのルール
ここは日本語のサイトで取り入れるときに、いちばん注意が必要なところです。Googleのスパムポリシーでは、検索順位を操作する目的でリンクを売買することを「リンクスパム」としています。お金や商品を渡して載せてもらったリンクには、rel="sponsored"かrel="nofollow"を付けることが求められていて、付けずに順位を上げる目的で買ったリンクは、評価の対象から外されるか、手動による対策を受けるおそれがあります。
つまり、掲載料を払うゲスト投稿は、リンクの評価を買うものではなく、そのサイトの読者に記事を読んでもらう広告として使うものです。リンクにsponsoredが付いても、自社の業界の読者が集まる媒体に載れば、記事を読みに来る人、社名で検索する人が増えます。その結果としてサイトの評価が上がっていく、という順番で考えてください。お金を払ったリンクの扱いは「被リンクは購入してもいい?」で詳しく解説しています。
寄稿先は、同じ分野の読者がいるサイトを選ぶ
寄稿先を選ぶときは、次の3点を確かめます。
- 分野が近いか:「テレアポ代行 費用」なら、営業、インサイドセールス、マーケティングを扱う媒体。関係のないジャンルのサイトにリンクがあっても、読者は来ません
- 実際に読まれているか:記事にコメントやSNSでの反応があるか、更新が続いているか
- 寄稿記事ばかりのサイトでないか:どの記事も外部への寄稿で、毎日あらゆるジャンルのリンク付き記事が出ているサイトは、リンクを売るために運営されている可能性が高く、避けたほうが安全です
お金を払わずに寄稿や掲載をお願いする方法もあります。自社のサービスが合いそうな比較記事の運営者に掲載を提案する方法は「B2Bの被リンクは「掲載営業」で開拓できる」、リンク切れを知らせて代わりの参考先として自社の記事を提案する方法は「リンク切れから被リンクを得る方法」で紹介しています。
ステップ10に加えて:安価なプレスリリースを配信する
元の手順では、ゲスト投稿に加えて、安価なプレスリリースを使う方法も挙げられています。日本にも有料の配信サービスはありますが、費用をかけずに始めるなら、自社サイトにお知らせとしてリリースを載せ、業界紙や専門メディアの編集部へメールで直接送る方法があります。手間はかかりますが、届けたい媒体を自分で選べます。
プレスリリースで得られるのは、リンクより名前の露出
配信サービスに載ったリリースや、それを転載したニュースサイトのリンクには、nofollowが付いていることが多く、被リンクとしての効果はあまり期待できません。Googleも、プレスリリースの中に順位を上げる目的で最適化したアンカーテキストのリンクを入れることを、リンクスパムの例として挙げています。
プレスリリースの価値は、社名やサービス名がニュースとして複数のサイトに載ることにあります。記者の目に留まって取材されれば、その記事から自然なリンクがもらえることもありますし、名前を見た人が社名で検索すれば、指名検索も増えます。指名検索とSEOの関係は「指名検索を増やすとSEOに効く?」で解説しています。
記事の公開だけではニュースにならない
「新しいブログ記事を公開しました」はニュースになりません。リリースにするなら、記事のもとになった独自の調査結果やデータ、新しいサービスの開始など、記者が記事にできる材料が必要です。「テレアポ代行 費用」の例なら、「自社で受けた見積もり300件から、業界別のアポ単価を集計しました」という調査データの発表であれば、リリースとして成り立ちます。そのリリースの中で、詳しいデータを載せた記事へリンクします。
同じYouTube動画をFacebookとInstagramでも公開する
もう1つの追加の手が、YouTubeに上げた動画を、FacebookとInstagramでも公開することです。1本の動画を作る手間で、検索結果に出られる場所を増やせます。
Googleの動画の枠には、YouTube以外の動画も出る
Googleの検索結果に出る動画の枠や「動画」タブには、YouTubeだけでなく、FacebookやInstagramなどに公開された動画も表示されます。InstagramはGoogleなどの検索エンジンに公開投稿を表示する仕組みを導入していて、プロアカウントの公開投稿が検索結果に出ることがあります。同じテーマの動画が複数の場所にあれば、YouTubeの動画とは別の枠で検索結果に出られる可能性があります。
リンクを共有するのではなく、それぞれに動画を上げる
FacebookやInstagramにYouTubeのURLを貼るだけでは、その媒体の中で動画として扱われにくく、表示もされにくくなります。動画ファイルをそれぞれの媒体に直接アップロードしてください。
| 媒体 | 形にするときの目安 | 記事への導線 |
|---|---|---|
| YouTube | 横長、3〜8分。記事の要点を一通り話す | 説明文の1〜2行目に記事のURL |
| YouTubeと同じ横長の動画をそのまま使える。投稿文で結論を1つ言う | 投稿文の中に記事のURL | |
| 縦長のリールに作り直し、要点を1つに絞って60〜90秒にする | 投稿にはリンクが貼れないので、プロフィールのリンクと「詳しくはプロフィールのリンクから」の一言で誘導する |
Instagramは縦長の短い動画が中心なので、横長の動画を流用するときは、話している要点を1つだけ切り出し、縦の画面に収まるよう作り直したほうが見てもらえます。投稿文にはターゲットキーワードを含む一文を入れておくと、Instagram内の検索にも引っかかりやすくなります。
1ページ目のトップに届くかどうかは、サイトの評価で決まる
元の手順は、「これでウェブサイトに十分な権威があれば、ほとんどの記事が1ページ目のトップに表示されるはずです」と結ばれています。この条件の部分が大事です。
ここまでの10ステップは、1本の記事を上位に押し上げるための作業です。ただし、同じ作業をしても、どこまで届くかはサイト全体がこれまでに積み上げてきた評価で変わります。何年も同じ分野の記事を出し続け、業界のサイトから紹介されてきたドメインなら、この手順で多くの記事が上位に届きます。立ち上げて数か月のドメインや、ほとんど被リンクのないドメインでは、手順をすべて踏んでも10〜20位あたりで止まる記事が出てきます。
| サイトの状態 | この手順で期待できること | 並行してやること |
|---|---|---|
| 同じ分野で数年運営し、参照ドメインも安定して増えている | 多くの記事が1ページ目の上位に届く | 手順を記事ごとに繰り返す |
| 運営1年前後、記事は増えているが被リンクが少ない | 競合の弱いキーワードは上位に届き、競合の強いキーワードは1ページ目の下か2ページ目で止まる | ステップ10の寄稿・掲載と、プレスリリースで名前を広げる |
| 立ち上げて半年以内 | インデックスと表示回数の増加が先に出て、順位は後から付いてくる | 競合の少ないキーワードの記事を積み上げてから、強いキーワードに挑む |
サイトの評価をどう見ればいいかは「ドメインパワーとは?」、評価が積み上がるまでの期間の考え方は「SEOの効果が出るまでは早くて半年、1年は見ておく」で解説しています。評価がまだ育っていないサイトでは、ステップ10を急いで大量に進めるのではなく、記事と入り口を時間をかけて増やしていくほうが、結果として早く伸びます。
SEOで記事を上位表示させる手順についてよくある質問
すべての記事で10ステップをやる必要がありますか?
いいえ。ステップ1と2は全記事でやり、ステップ3の順位チェックの結果で、どこまで進めるかを決めてください。1回目のチェックで5位以内に入っている記事は、ステップ7と8で入り口を増やすだけで十分なことが多いです。手順の後半まで手間をかけるのは、売上や問い合わせにつながるキーワードの記事を優先します。
有料のSEOツールがないと、この手順は進められませんか?
無料のツールだけで最後まで進められます。インデックスと順位はGoogle Search Console、エンティティの洗い出しはGoogleの検索結果とスプレッドシートと無料のAIチャット、スキーマの確認はSchema Markup Validatorとリッチリザルトテスト、被リンクの確認はSearch Consoleの「リンク」レポートで行えます。有料ツールは作業を速くするものなので、記事数が増えて手作業が追いつかなくなってから検討すれば十分です。
顔出しをしないとYouTube動画は作れませんか?
顔出しは必要ありません。記事の表や図をスライドにして、画面を映しながら声だけで説明する形で十分です。声も出したくない場合は、画面に文字を出しながら進める動画もありますが、内容が伝わりやすいのは声の説明が入った動画です。
2回目のチェックでも順位が上がらなければ、記事を書き直すべきですか?
表示回数が増えているのに順位が上がらないなら、書き直しより先に、上位10記事との答えの範囲の差を見直してください。表示回数自体がほとんどない場合は、Googleがその記事をターゲットキーワードと結び付けていない状態なので、タイトルと最初の段落で何について書いた記事なのかを明確にし、答えの中身を作り直します。
ゲスト投稿やプレスリリースは、新しいサイトでもやったほうがいいですか?
新しいサイトで、立ち上げてすぐに大量の寄稿やリリースを出すと、参照ドメインが不自然な勢いで増えます。まずは記事を積み上げ、サイトの読み物として紹介できる記事がそろってから始めてください。始めるときも、月に1〜2件のペースで、分野の近い媒体から少しずつ広げるのが安全です。
まとめ
SEOで記事を上位表示させる手順は、記事を書いてインデックスさせ、キーワードをタイトル・URL・H2・最初の段落の4か所に入れるところから始まります。2〜4週間後に順位を確かめ、キーワードのバリエーションとエンティティの抜けを本文の中で埋め、WebPageスキーマで主題を伝える。次に、YouTubeのプレイリストと動画、SNSの共有で記事の外に入り口を作り、もう一度順位を確かめて、足りなければバリエーションごとの動画を足していきます。
それでも届かないときのゲスト投稿やプレスリリースは、リンクの評価を買うものではなく、自社の分野の読者に名前を知ってもらうために使ってください。お金を払ったリンクにはsponsoredを付けるのがGoogleのルールです。同じ動画をFacebookとInstagramにも上げれば、1本の動画で検索結果に出られる場所を増やせます。
どこまで順位が届くかは、最後はサイト全体に積み上がった評価で決まります。1本ずつこの手順を回し、記事と入り口を増やし続けたサイトほど、新しい記事が上位に届くまでの時間が短くなっていきます。